三毛田
2026-04-07 20:04:37
1082文字
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20 【20/どうせやるなら最後まで】

20日目
君が許してくれるなら

 鼻歌を歌いながら、バットをブンブン振っていると。
「穹。バットを振り回すのは構わないが物を壊すなよ」
「はーい」
 だから、広い場所で振り回してるんです~。とは、口にしない。
 喧嘩を売った瞬間、一瞬で買われてぼっこぼこにされるから。
「護衛って、何するんだ?」
「例えば重要な会議中であれば、部屋の隅に立って他の護衛と一緒に気配を殺して射たり。街中に買い物に行く時は、不用意に一般人が近寄らないように牽制している時もある」
「丹恒、無表情だとめっちゃ威圧感あるもんな! いって」
 くしゃくしゃに丸められた紙が、額にクリーンヒット。
「たんこ~」
 ぶつかった箇所を撫でつつそれを拾って、ゴミ箱へ。
「ふっ」
「笑うなよ~。お前が原因なんだから」
「そうだったな。まだ護衛の仕事を聞くか?」
「ううん。丹恒と一緒がいい」
「なんだそれは」
 苦笑する彼の額に、口づけ。
 それから瞼、鼻、頬、最後に唇。
「なあ、いいだろ?」
「それじゃ、分からないな」
「意地悪」
 唇を曲げたら、今度は丹恒からキス。
「抱かせて。いいだろ?」
 ちょっとカッコよさを強めにしながら、おねだり。
「っ」
 そうすると、息を詰まらせ耳まで真っ赤にしてそっぽを向く。
「なあ、丹恒」
 耳飾りをしていない方の耳を軽く食み、名前を呼ぶと胸を押され。
「それは、ズルいだろう……
「丹恒が、意地悪したからだ」
 チュッと、わざとリップ音を立てて耳にキス。
 肩を震わせ、顔だけじゃなく耳まで真っ赤にしてこちらを見てくる。
 可愛い。
 そんな気持ちが胸を占め。
「いいよな?」
 問いかければ、小さく頷き。
「よいしょ」
 抱き上げ、ベッドへ。
 何故抱き上げる時に声を出すんだって、前に聞かれた。それには、声を出すと、腰とか背中に負担がかからないからだと返したけど。
 丹恒ほど鍛えてるわけじゃないし、声を出すと心なしか安定するから。
「キスで、満足してくれないのか」
「俺がキスだけで満足するたちだとでも?」
 舌なめずりしながら胸に手を添えれば、ふと視線をそらされて。
「そもそも、丹恒こそ満足するのか?」
 普段であれば、一定のリズムを刻む胸。だが、今はドクドクと速い。
「俺が満足するまで、バテるなよ丹恒」
「それはこちらの台詞だ、穹」
 腹をくくったのか、珍しくニヤリと笑う丹恒。
 あ、これはまずい。
 そう思ったけれど、遅かった。
 俺が押し倒していた体勢だったのに、気づけば彼に押し倒されるような体勢に。
「ひゃんっ」
 お尻で股間を押され悲鳴が口から出た。