K'quih Tia ク・クィ・ティア

〇概要
種族:ミコッテ・サンシーカー
性別:男性
年齢:おそらく25歳〜27歳
身長:171cm
誕生日:星2月32日
(里で命名の儀を受けた日)
守護神:アーゼマ
一人称:俺
二人称:
仲間や身内→君、名前呼び、君達
他人→あなた、あなた方

〇外見
毛先が少し暗い銀髪。マーセナリー。
尻尾の毛量は並程度だが、尾の長さが長い。
グレー寄りの銀目。垂れ目。
左手の甲側、人差し指と中指の間から手首付近にかけて、何かに深く切られたような傷跡がある。(アゼム時代の怪我の名残り)
↑を隠すために基本的に左手には手袋をつけている。
全身に細々とした傷跡はあるが、大体は学者パワーで目立たない。しかし、まだ癒し手ではなかった頃にイフリートに焼かれた火傷跡が背中に大きく残っている。
〇性格
物腰穏やかで身に纏う雰囲気が柔らかいため、どこでも何かと頼りにされやすい。
周りに流されやすいところはあるが、自分の中での善悪の線引きはっきりとしており、一線を越えている場合には毅然とした対応を取る。
しっかり者だが大雑把な部分もあり、特に自分のことに関しては頭からすっぽ抜けがち。
長男気質で何でも一人で抱え込み、仲間を巻き込みたくないからと一人で無茶をすることがよくある。
更にはトラブルに巻き込まれすぎて尺が狂っており、どんな大事も「些細なこと」と片付けて報連相をしない。
暁面々からは目を離せない問題児との総評である。
〇好きな食べ物
チャイ・トゥ・ヴヌー
シデリティスクッキー
(エルピスで食べてから好物となったが、実はどちらもアゼム時代から好んでいた。さわやかな香りとほんのりとした甘さがよいのだとか)
サンドイッチ(グ・ラハの十八番)
〇嫌いな食べ物
闇色シロップ(酸味が強烈すぎて無理)
賢人パン(言わずもがな)
仲間や知人以外との会食(祝賀会とイシュガルドでのことがトラウマになっている)
〇趣味
冒険譚を詩歌にする
魔導書の製本
カーバンクルとの散歩
〇メインジョブ
学者・召喚士・吟遊詩人
その他ジョブも極めているオールラウンダーではあるが、エーテルの扱いに長けているため魔法職でいることが多い。
また弓がよく手に馴染むため、吟遊詩人として前線に立つこともしばしば。
ちなみに、赤いカーバンクルが街を自由気ままに歩き回っているのを見かけたら、顕現が解けない範囲内で術者が買い物や長話をしている。
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〇過去
第七霊災から数年後、ティノルカ西部森林付近で倒れていたところを、ク族の長ク・ドタ・ヌンに拾われ介抱される。
記憶の一切を失っているうえに、感情まで落としてきたような虚ろな青年を、しかしク族は忌むことなく家族として受け入れた。
「森と共に生きる獣の民」にとって、森に生きる命は皆平等で、「命名の儀」で森から名を承った獣は皆家族だからだ。
ク族に生まれた赤子が受ける「命名の儀」で、その虚ろな青年は「クィ」と名を授けられた。
森の言葉で「一番星」を意味する名であった。
ク族の男は軒並みヌンとの決闘によって叩き出されたり、自由気ままに森を出奔していた。そんな中、ヌンにも引けを取らないほど武芸に長けたク・クィは次期ヌン候補筆頭であった。
拾われてから1年程の月日が流れたある日、ク・クィは自分の左手に大きな傷跡があることに気がつく。
いつからあったのか、何故今まで気づかなかったのか。そんな疑問が些細に思えるほどの強い衝動がク・クィの心臓を鷲掴みにした。
「誰かに、何かに会いたい」
「ドタ、俺、探しに行かなきゃ」
日々に流されるまま虚ろに生きてきたク・クィが、初めてヌンに自ら望んだことだった。
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〇ク・クィとウリエンジェ
冒険者になりたての頃は弓と槍の腕前だけで世渡りしており、文字の読み書きが苦手なほど勉学には乏しかった。
暁の拠点である石の家に招かれた後、ク・クィはひょんなことからウリエンジェに字の読み書きを教わるようになる。
教えられたことをスポンジのように吸収する生徒と、言い回しは独特だが要点は抑えている教師。
ある事件を境に癒し手になりたいと巴術士を志すようになったク・クィに、巴術の基礎やエーテル学を指南したのもウリエンジェである。
ただし、感情を言葉にすることも苦手だったク・クィは、ウリエンジェを教師としたことで言葉による感情表現が余計に下手になっていったのだった
……。
「月明輝いてるね、ウリエンジェ大先生」
〇ク・クィとオルシュファン
地獄の祝賀会で心身共に疲弊していたク・クィの背を叩き、心付けてくれたオルシュファンの存在はク・クィの中で一等大きなものであった。
真っ直ぐな瞳はどこまでも遠くを見ていて、寒い夜は誰とでも火を分け合うべきだと当たり前のように言い切るオルシュファン。
英雄というものは自分のような意志薄弱で流されるような人間ではなく、このような人間のこと呼ぶのだと、ク・クィは彼を尊敬するようになる。
しかし、長くて短い交流の末、突如訪れた永劫の別れ。
救える命を見捨てたと非難され糾弾された事件から癒し手を志したというのに、己の力では友すらも救えないという事実はク・クィの心を折るには十分だった。
「英雄に悲しい顔は似合わない」
だが、死に際に手渡された指輪と遺言が心を繋ぎ止めた。それらはその後の長い旅の中で何度もク・クィを支え、ただのク・クィというまろい輪郭に「英雄」という名を与えたのだ。

指輪は天の果てのゼノスとの殴り合いで破損し、帰ってきてから修繕したため現在は見た目が変わっている。しかし、込められた祈りの本質は変わっていない。
「彼は俺にとっての英雄だ」
〇ク・クィとグ・ラハ
オルシュファンを英雄と呼ぶのなら、グ・ラハはク・クィにとっての"星"である。
グ・ラハがク・クィを「白銀の流星」と現す時、ク・クィはグ・ラハを「導きの赫星」と呼ぶ。
まだ「英雄」という輪郭を得ていない頃のク・クィに、"未来に名を残す"という英雄としての最初の指針を与えたのはノア時代のグ・ラハだ。
その後、オルシュファンを「英雄」の指標とし、名実ともに"英雄"を体現したク・クィは大きな壁にぶつかる。
救えなかった人々、ムーンブリダ、ミンフィリア、オルシュファン、パパリモ。
手の届く命すら救えないという自責の念にずっと苛まれ続けていたク・クィ。それに否を叩きつけて暗闇から引っ張りあげたのが水晶公だ。
救えなかった命を数え、怨嗟の声に毎夜心を蝕まれていたク・クィに寄り添い、共に星を数えて小さな声で歌いながら夜明けを待ってくれる水晶公の存在は、ク・クィにとって何よりも救いとなった。
英雄である前に、あんたはあんただ。
救世主、英雄、革命者、闇の戦士
……名を変え立場を変え、求められるがままに駆け抜けてきたク・クィにそう真っ直ぐ告げた暁の新人グ・ラハの言葉に、ク・クィはようやく「英雄」という称号ではない"本当の自分の輪郭の名"を探すようになる。
第一世界から暁が帰還してしばらく後、晴れて恋仲となった2人。
しかし、ク・クィとグ・ラハは似たもの同士で、お互いがお互いを大事に思っているのにどちらも自己犠牲の精神が強く、それ故に無茶ばかりするため、もっと自分を大事にしろ!君に言われたくない!と度々喧嘩をしている。
暁面々まで巻き込む大喧嘩に発展することもあるが、数日後には勝手に仲直りして鎮火しているため、もはや周りは呆れて放っておいている。
ちなみに、グ・ラハのマフラーはク・クィが編んだものであり、ク・クィの首飾りはグ・ラハが贈ったものである。
更に余談だが、毛並みの手入れ用のブラシもお互いがお互いに贈り合ったものを使っている。
弊エオルゼアのミコッテ族には「プロポーズの時に手入れ用の道具を贈る(毛繕いし合う仲になりたいという意味)」という慣習がある。
※あくまでも弊エオルゼアの話。
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〇探し求めた"自分"という輪郭の名
ク・クィには「本当の名前」がない。
「英雄」として駆け回っている間、己の出自についてずっと悩んでいた。
ク族の姓を名乗りながら血の繋がりがないこと、己の過去が無いこと、自分とは何者なのかを自分でも定義できないこと。それらに強い劣等感と焦燥感を抱いていた。
グ・ラハに「あんたはあんただ」と告げられた時、では、「英雄」ではない自分とは一体なんだ?という空白が生まれた。
その空白を埋めるべく、ク・クィは世界中を飛び回って探し彷徨うこととなる。
血の繋がりがなくとも家族になれるということ(サンクレッドとリーン)
過去ではなく今を生きるということ
(リーンとガイア)
大切なのは己の血筋ではなくどう生きていきたいかということ(シ・ルン・ティアとアリア)
そして、名前とはそう在りたい、そう在ってほしいという願いであるということ
(ウリエンジェ)
長い旅を得てク・クィにとってク族の皆は家族であると、今でははっきりと言えるようになった。そして、沢山のかけがえのない縁が青年の輪郭を形作っている。
森と共に生きる獣の民、
ク族の冒険者「ク・クィ・ティア」
離れていても、傍にいなくても、貰った名が祈りとしてずっとク・クィを見守っている。
「夜闇で迷った時は空を見上げて星を探す。足を止めて火を焚いてもいい。明けない夜はない。大丈夫。帰るべき場所は自分の心が分かっているから」
まだ見ぬ世界に心を弾ませるク・クィは一人の冒険者として、かけがえのない仲間達と共に自由に歩み続けている。
いつか終わりを迎える時、自分の旅が良きものであったと胸を張って語れるように。

© SQUARE ENIX
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□名も無き冒険者
第七霊災直前、カルテノー平原の戦いで冒険者の一人として戦っていた吟遊詩人。
裂けて血に濡れた指先で弦を引き、声を枯らして叫び、死に物狂いで戦場を駆ける。
だが、ダラガブより現れた絶望の化身のようなバハムートによって、冒険者の猛る心は容易く打ち砕かれた。
戦場に炎の塊が流星雨のように降り注ぐ。
敵も味方も等しく命。それらがまるで枯葉のように一瞬のうちに焼き払われる。
地獄のような光景を目の当たりにした冒険者は、それでもなお一矢報いようと震える手で弦を引いた。
――しかし無情にも弦はぷつりと切れ、冒険者の頬を切り裂いた。
それが冒険者が完全に戦意を失った瞬間だった。
自分の手は誰も救えない。
自分の声は誰にも届かない。
俺がここにいたのは、ここで歌い続けていたのは一体誰の、何の為?
冒険者は絶望と失意の中で光に呑まれ、後には何も残らなかった。
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