ささみ
2026-04-05 15:11:44
1601文字
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アニメ10周年おめでとう!

おめでとう!に高まって書いた、ただの自我の駄文です。
興味のある人だけどうぞ。

アニメ『僕のヒーローアカデミア』放送10周年、本当におめでとうございます。
この10年という月日は、私にとって単なるアニメの思い出ではありません。それは、私が、緑谷出久という少年に手を引かれ、自分の人生を変えることのできた歩みそのものです。

10年前、私は人生の大きな転換期、いわゆる、行き止まりにいました。どうしても就きたい仕事がありましたが、現実は厳しく、既に2度も不採用通知を受け取っていました。「この仕事に就けなければ、一生やりたいこともできずに生きていくんだろうな」という予感があり、焦りと無力感に感じていました。心は折れかけていました。「もういいかな、普通に働いて、恋人と結婚して、夢なんてなかったことにしよう」と、これ以上傷つかないための逃げ道を必死に探していた気がします。

そんな時、たまたまテレビで始まったのが『ヒロアカ』でした。第1話で出会った出久の姿は、あまりにも痛々しく、それでいて鏡のように私自身を映し出しました。
作中の無個性という設定。それは私の中で、現実世界における「大きなハンデを背負った人」の姿に重なりました。どれだけ憧れても、努力をしても、生まれ持った条件のせいでスタートラインにすら立てない残酷さ。例えるなら、身体的なハンデがある人が、その条件ゆえに門前払いされるような職種を志す状況に近いかもしれません。
しかし、出久はオールマイトから力を授かり、不可能と言われたヒーローを目指して走り出しました。マイナスからのスタート、0ですらない場所から、泥を啜ってでも前へ進もうとする彼の背中。「五体満足で、マイナスでも0でもない場所にいる私が、一体何を甘えているんだろう」と目が覚めました。
エンディング曲のHEROESが流れる中、ただひたすらに走り続ける出久を見た時、気づけば涙が止まらなくなっていました。彼が走るなら、私ももう一度だけ走らなければ。そう決意して挑んだ最後の試験で、私はようやく合格を掴み取ることができました。

物語の完結、そして最終巻の発売時に目にした「この世界には、ヒーローが必要だ」という言葉が、今も胸に深く刻まれています。
物語の最後に、出久が出した答え。それは「誰かに思いを馳せることができたなら、誰もがヒーローになりうる」ということでした。教師という道を選び、次世代を支える彼を見て、私は救われる思いがしました。人を助けるのは、決して特別な力を持つ人だけではない。大多数を救うことはできなくても、目の前のたった一人のために何ができるか。その積み重ねが、何かを変えていくのだと確信しました。

今の私があるのは、あの日、画面越しに手を伸ばしてくれた彼のおかげです。「私なんか……」と全てを諦めようとしていた10年前の自分に、伝えてあげたい。「ヒロアカのおかげで、今、あなたは本当にやりたいことができているよ」と。

「誰もが誰かにとってのヒーローになりうる」という信念は、私の人生の指針になりました。特別な力を持たない私でも、目の前の誰かが困っているとき、その人のために手を伸ばすことならできる。その想いは、今、私が自ら立ち上げた組織の礎になっています。組織の名前は、迷わず「HERO」と名付けました。一人ひとりが誰かのために、一歩踏み出せる。(ビジョンは"Be a Hero, Inspire Change")そんなヒーローの集まりであってほしいという願いを込めて。

まだ始まったばかりの小さな組織です。それでも、出久がそうであったように、私もまた、誰かに手を伸ばし続ける存在でありたい。作品が私に与えてくれた希望を、今度は私が誰かに繋いでいく番なのだと感じています。

10年という節目に、改めて感謝を。
更に向こうへ、Plus Ultra。

彼らに負けないくらい、私も一歩一歩頑張りたいと思います。