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おから
2026-04-03 22:19:54
1508文字
Public
いかがわしい
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ペットボトルと幸福
アンケありがとうございました。不健全寄り🐇🐢(事後)
体液がこぼれる音がした。
十亀は吐息を吐きながらそれを享受し、そして次に降ってきた口づけを甘んじて受けた。
本当は怒る気でいたのに、そんなのは霧散。
オリの二人の部屋で、兎耳山からやっと許されソファから起き上がった。
「ちょーじ、やりすぎぃ
……
」
「えへへ、亀ちゃんが可愛くて」
「
………
うん」
未だに可愛いに慣れない十亀は、それよりも言う事があるだろうに、うん、としか返せなかった。
時刻はまだ夕方。
二人の部屋は橙色に染まっている。
大きく窓が取られた部屋は、オリの最上階にあり、外から見られる事は無いものの風景が良く見えるせいで偶に変な気分になる。
ここから見えるのは飲み屋街の街並みだけだけど夜は灯りがともって綺麗で、でも、屋上には敵わない。
十亀はふ、と息を吐き、兎耳山は十亀へペットボトルに入った飲みかけの水を差しだした。
「ありがとぉ」
十亀は差し出されたそれを受け取ると、少しの間まじまじと見つめた。意味はない、ただそうしてしまっただけだ。
ここに寄る前にラムネ以外に買っておいてよかった。
お茶を買いそうになったのを、寸での所で水に変えてよかった。
期待していたとか、そういうのじゃなくて、何というか勘というやつだ。
「亀ちゃん」
「なにぃ、ちょーじ?」
「えっちな気分なの?」
「な、なんでぇ⁉」
「だって、それ見つめてるから」
見つめているからどうしてそうなるのか。
十亀は驚き、喉の渇きなんて吹っ飛ばされてしまった。
期待していると勘違いされたのだろうか。大体エッチな事をした後は水を飲んでいるから、とか。
けれども、回答は似ているようで違った。
「亀ちゃん、えっちなことした後ってずっとそれしてるから」
「オレ、そんな事してたの!?」
「うん!」
無意識だった。
というか、そんな癖なんてあるのか?
十亀は顔を朱に染めながら、若干自分に引いていた。そんな事を考えている訳ではなく、それよりも何より恥ずかしくて水を飲めなくなりそう
……
で。
「誤解だよぉ!」
「でも、水飲んだ後の亀ちゃんエッチだよ?」
「そんなことないよぉ
……
!」
「ある!」
やっぱり兎耳山の目が愛情で曇っているのでは。
十亀は恥ずかしいが喉の渇きには勝てずにエッチと言われた水をゆっくり飲み始めた。
美味しい。
一瞬だけ兎耳山の言葉を忘れてホッとした。
のも、束の間。
「亀ちゃん、おれ飲み終わったら休憩終わりね」
「えぇ
……
て、休憩?」
「だって、さっきのは途中でしょ?」
「さっきのだって、十分
……
」
「オレあれだけじゃ足りない!亀ちゃんは足りるの!?」
「オレは
……
その
……
ちょーじが、もとめて、くれるなら
……
」
「じゃあ!」
兎耳山はそう言うなり、何故か十亀からペットボトルを強奪した。その時点で十亀は次に自分の身に降りかかる『幸運』を理解した。そしてそれは事実に変わる。
「ちょー
……
」
唇の感触、それから、水の音。
ぬるくなった水が喉を通ってゆく。
飲み終えると、次がまた来る。
ああ、『幸せ』だ。
十亀は気づけば兎耳山の背に自身の腕を回し、早々に空になったペットボトルが捨てられる音を聞いた。
「亀ちゃん」
熱っぽい、自分しか知らない声で名前を囁かれ、十亀は呟く。
「ちょーじ
……
」
同じように、兎耳山しか知らない艶やかで、吐息が混ざった声で呟く。
今度から、水を買うのはやめようか。
けれども、水くらいで兎耳山が手に入るなら、それなら、幸せだ。
十亀は口づけを受けながら、再び自身の身体を這う手に愛しさを募らせるのだった。
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