Tonight——君のもとへ……

DMC5◇ネロキリ◇R18
仕事でしばらく家を空ける日の前夜、
いつもキリエを求めてしまうネロ。
切なくも甘くあたたかい、夜のひと時——

※R18(最中のお話)ですが、直接的な表現は控えています。

 君が欲しい——
 
 仕事でしばらく家を空ける日の前夜。
 俺はいつも、キリエを求めてしまう。
 彼女は今、俺の腕の中で静かに息を漏らしている。
 熱い吐息とともに、小さな甘い声が耳に届く。
 彼女の体温を感じながら、俺は指先でやわらかな肌をそっとなぞっていく。
 なだらかな曲線をその手に感じながら、上から下へと——そのまま彼女の奥へ。
 中を探るたび、キリエの体は小さく跳ね、声を震わせていた。
 肌が紅潮するとともに、呼吸も速くなる。
 胸が上下する様子を見つめながら、俺は内側から伝わる熱となめらかさを指先に感じていた。
 ふと視線を上げると、彼女の潤んだ瞳が目に入る。
 唇を震わせながらも、優しく俺に微笑んでいた。
 そんな顔をされると、余計に離れられなくなる。
 息が詰まる——
 目の奥にじんわりと熱が広がり、今にもこぼれそうな想いをこらえるように、そっと息を吐いた。
 触れているだけじゃ、足りない——
 俺はキリエの細い腰をそっと抱き寄せ、そのまま深く重なった。
 心も体もひとつになる——繋がる瞬間、彼女をいつも愛おしく想う。
 どうしようもなく、惹かれてしまう。

 このまま、離したくない。
 こんな時間が、ずっと続けばいい。
 明日なんて、来なければいい……

 愛おしさと切ない想いを胸に、俺は腰をそっと揺らし始めた。
 重なるたび、内側の熱が逃がさないとばかりに絡みついてくる。
 湿った音が荒い息遣いと溶け合い、静かな部屋に満ちていた。
 途切れ途切れにこぼれる彼女の甘い声と、時々呼んでくる俺の名前。
 それに応えるように、彼女の耳元へ熱い吐息をそっと落とした。
 その瞬間、キリエの腕が俺の背中にまわってくる。
 そのまま強く抱き寄せられ、彼女の脚が腰に絡みついてきた。
 内側が締まる感覚に、思わず息が乱れる。
 体の震えを互いに肌で感じながら、深く、奥までゆっくりと、なめらかに重なり合った。
 
 やがて、抑えきれない熱が体の奥から押し寄せてくる。
 触れ合う間隔も湿った音も、自然と速まる。
 まだ、終わりたくない。
 だけど、彼女を求める欲望は止まらない。
 溢れ出しそうなこの熱い想いを、言葉にできない代わりに唇で伝えた。
 鼻先をくすぐる彼女の甘い香りと、濡れた唇の感触に酔いしれる。
 あたたかな吐息が、激しくも優しく混ざり合い、心も体もすべてが溶けていくような感覚に、彼女とともに身を委ねた。

 俺の思考が、途切れていく。
 もう、限界だった。
 
 深く身を沈め、奥まで届いた瞬間、彼女が掠れた声で俺の名前を呼んだ。
 背中に爪を立て、震える体でしがみついてくる。
 その細い体をそっと抱きしめながら、すべてを吐き出すように、彼女の最も深い場所で己の欲を解き放った——
 

 静かな部屋で、激しい鼓動だけが耳元で鳴り響いていた。
 まだ熱を帯びている体をそっと抱き寄せ、腕の中に収める。
 彼女は俺の胸で、規則正しい穏やかな呼吸を刻んでいた。

……キリエ」
 
 囁くように名前を呼ぶと、彼女はそっと瞼を開けて顔を上げる。
 眠そうに目を細め、だけど優しく微笑むように、俺を見つめてきた。
 言葉にできない想いを受け止めてくれるように、彼女の細い指先が俺の唇をそっとなぞってくる。
 胸の奥にあたたかさが満ちていき、俺は静かに息を吐いた。
 その吐息に重なるように、キリエが唇を寄せてくる。
 そっと滑らせ、触れ合ったあと、彼女は静かに瞼を閉じていった。
 ほどなくして、静かな寝息が耳に届く。
 そっと身を寄せると、俺は額に唇を落とした。

  窓の外は、まだ暗い。
 少しでも長く彼女を感じていたくて、抱き寄せる腕にわずかに力を込めた。
 離れている時間があっても、この温もりを忘れないように——

 目を閉じると、一筋の雫が静かに頬を伝う。
 愛おしさと幸福を胸に、ここへ帰る理由を静かに噛みしめた。