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遊音。(ゆね)
2026-03-31 21:35:44
2753文字
Public
攻x攻
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しんけんしょうぶ。
攻tgsx攻kbk ②です。キャラ崩壊してるギャグです。何でも許せる方向け。
シリーズとキャラ違うので、ご注意ください…(タグ要確認)
kbkに姉がいる設定です。
トガシは反芻していた。
いつものジョギング道。さわやかな朝である。休日の早朝、人はおらず、鳥のさえずりが聞こえ、木洩れ日の下、走りながらトガシは思い出していた
――
カバキとの初めての夜を。
――
カバキくん、可愛かったなぁ
……
。
とにかく可愛かった。
キスでうまく息が吸えなくなって顔が真っ赤になったまま、潤んだ目で見上げてくるカバキは最高に可愛かった。
おたがいのそれを手で触れあったときも、興奮した顔のまま時折声を漏らす姿はたまらなく可愛かった。
何度も『トガシさん』と呼んでくれて、無我夢中で体中触れてくるところも可愛すぎた。
トガシはあの日の夜を思い出しながら走っていたが、ゆっくりと速さを緩めていくと、その場にしゃがみこんだ。
勃ってしまったからだ。
「
……
あー
……
」
しゃがんだまま、肘の上に腕を置いて、空を見上げる。
空は青く、爽やかで、気持ちがいい。カバキは何をしてるだろう、とふと思う。
「
……
カバキくん、やらせてくれないかなぁ
……
」
あんなに可愛いのにやらせてくれないのはズルくないか、とトガシはため息をついた。
「だから、どうしたら抱かせてくれるか教えてくれる?」
ガヤついた焼き鳥屋の一角でそういうと、向いに座っていたカバキは飲んでいたウーロン茶が変なところに入ったようで、思い切りむせた。
「大丈夫?」
「こんなところで、なんてこと言うんですか
……
しかも真顔で
……
」
カバキはちらちらと周りをうかがう。
「こんなに騒がしいし、一応仕切りあるし、大丈夫だよ」
「そうかもしれませんけど
……
」
カバキは再度、落ち着かせるようにウーロン茶を飲んだ。
「どうしたらもこうしたらも嫌です。ずっとトガシさんを抱く側だと思ってたんで、俺。そう簡単に曲げられませんね」
「え~。ほら、昔から年上のほうがトップって決まってるんでしょ。衆道とか」
「何時代の話してるんですか。古すぎです。最近は年下攻めが流行りらしいですよ」
「なにそれ」
「姉貴が言ってました」
カバキはそう言いながら焼き鳥を食べる。いったいどんな姉なのだ。
串を横に持ち直して、口で最後の一つを外してぱくりと食べる。その口元が可愛くてトガシはじっと見る。
「カバキくんってさ
……
口小っちゃくて可愛いよね」
「なんすか、急に」
普通ですよ、と言いながらカバキはウーロン茶の入ったコップに口をつける。
「かわいいなぁって思って。俺の入らなそう」
ブハッと今度はウーロン茶を噴き出したので、トガシは慌てておしぼりを渡した。
「大丈夫?」
「誰のせいですか
……
」
おしぼりを受け取りながらカバキが恨みがましい目で見てくるので、トガシは苦笑しながら「ごめん」と謝った。思ったことがそのまま口に出てしまった。カバキの顔を見てるとつい色々考えてしまうので、視線をずらして自分のビールに手を伸ばし、口を潤した。
「トガシさんのだったら、奥まで全部咥えられますよ」
そう言われたので思わず視線を戻すとカバキが親指と人差し指で輪っかを作った手を口元にあてて舌をぺろっとだしたので、今度はトガシが噴き出した。
「なんてポーズするの
……
」
「仕返しです」
おしぼりを差し出しながら、ニッとカバキが笑うので、トガシはぐっと詰まった。
――
エロ可愛い顔して
……
!
させてくれないのに、こんなに可愛いとか困る。しかしふと直前の言葉が気になる。
「ねぇ、今のどういう意味?」
「仕返し?」
「違う、その前。奥までいけるって
……
?」
「トガシさんのならいけますよ、たぶん」
「えぇ
……
その自信どこからくるの
……
?俺、そんなに小さい
……
?」
個人的にものすごくショックをトガシはうける。そんな風に思われていたのだろうか。いや、カバキとさほど変わらないというか、自分の方がむしろ少し大きかったた気がするのだが。
「そんなこと言ってないですし、俺の口は小さくも可愛くもないです」
「かわいいよ!俺のカバキくんのことそんなふうにいってほしくない」
「何言ってんですか!俺が俺のこと、どう言ってもいいでしょう、俺なんだから!」
少し顔を赤くさせて怒ったように言うので、照れてるのかもしれない。やっぱりカワイイ、とトガシは思う。
「そうじゃなくて
……
俺のテクがすごいって言ってるんです」
「テクって
……
カバキくん未経験でしょ?」
「大丈夫です。トガシさんと付き合うことになったって言ったら姉貴からBL本たくさん送られてきたんで。勉強もしっかりしましたし、イメトレもばっちりです」
「君のお姉さんはなんなの?てか報告したの?」
「最近のBL本、年下攻め多いんですよ。まかせてください」
その気がない年上も攻めれます、とカバキが親指をあげてみせる。
「それは君のお姉さんの趣味でなくて?てか、またイメトレもちだすの?そのイメトレへの絶対的信頼はなに?」
「俺を支えてきたのはイメトレなので」
「だから、走りと一緒にしないで」
だんだんいわれっぱなしなのも癪になってきて、トガシは負けず嫌いの気持ちがむくむくしてくる。
「それだったら俺の方がきっとうまいよ」
「
――
やったことあるんですか?」
「
……
さすがにそれはないけど」
カバキがにんまりと笑う。そんな笑顔もできたのか、とトガシは驚く。
「トガシさんも初めてってことですよね。じゃあ俺と土俵は同じですね」
「
……
いやいや、それなりに経験あるから絶対俺の方が上手くできると思うよ」
「するのとされるのは違うでしょ。俺が今まで経験したことないくらい気持ちよくさせてあげられます」
食べた焼き鳥の串をひょいひょい弄びながら、自信満々にカバキが言う。これで童貞なのだから、この自信、見習いたくもある。
「そんなことないよ。こういうのは実地経験の差が出るから」
「だから、トガシさんだってしたことないでしょ」
思わず睨み合う。こういう負けず嫌いなところも含めて好きだが、それにしても頑固だなと思う。
カバキは持っていた串を置いてコップを持つと残りのウーロン茶を一気に飲みほして、ダンっとグラスを置いた。目が座っている。
「いいですよ、トガシさん、どっちが上手いか試しましょ」
「わかった
――
受けて立つよ」
絶対負けられない、とトガシは意を決して立ち上がると、カバキも立ち上がる。どちらからともなく頷くと、店を出てホテルへと向かった。
それはもうめちゃくちゃ盛り上がったので二人とも喉まで傷めたため、トガシは次の日周りから心配されるほどのガラガラ声だったし、カバキは終始無口だった。
ーーーーーーーーーーーーー
次はkbk視点でお送り予定。これはこのあとの話もちょっと書きたい(どうせ私が書くのはぬるいので、気が向いたら)
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