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三毛田
2026-03-30 22:05:37
1071文字
Public
1000字7
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12 【12/完璧なんて無理だけど】
12日目
完璧って難しい
「やっぱさぁ、完璧な人間の方がいいのかな」
「完璧って無理じゃない?」
特にアンタは。って言われたけど、そのまま言葉を返すよ。と言えば頬を引っ張られた。
「何を騒いでいるんだ」
「丹恒~!」
飛びつこうとしたら、止められた。顔を掴まれて。
「またやってる」
なのからは、呆れた視線を向けられた。悲しい。
「俺の何が駄目なんだ」
「もう少しこちらのことを考えてから、行動しろ。いいな」
「はーい」
そしたら、頬を揉んでから離してくれた。優しい。好き。
「ん
……
」
眉間を揉みながら、深いため息。
「どうしたんだ? 俺の太腿で寝るか?」
「いや。枕で頼む」
「はーい」
丹恒を抱き上げ、自室へ。
今度は生温かい目を向けられていたが、無視無視。
「はい。俺の布団ですが、どうぞ」
「ありがとう」
上着と靴を床へと放り投げ、布団に顔面からダイブ。
それを拾って、ソファーに置いていると気付けば穏やかな寝息が聞こえてきて。
起きた時に飲むだろうからと、飲み物をいくつか用意しておく。全部常温だけど、いいよな?
起きたら、氷たっぷりのマグカップを渡せばいいし。
「本当、こういう時だけ完璧な彼氏って感じ」
「別に完璧なじゃないけどな」
パーティー車両に戻ってきて、シャラップに飲み物を頼む。
「無理がない範囲で、自分に無頓着な丹恒の世話をするのが楽しいんだ」
「はいはい。惚気惚気」
と言って、彼女はモクテルの入ったグラスを回し、ゆっくり飲む。
「これ美味しい。いつもこうなの?」
瞬きを数度繰り返し、シャラップを見つめる。
「シャラップスペシャルです。その時々で、材料が変わります」
「前言撤回。今日がラッキーだっただけみたい」
一気に眉間にしわを寄せ、キッと睨みつけ。
「俺も開拓者スペシャルで、日替わりで提供してみようかな」
「文句言わずに飲んでくれるのは、丹恒だけだよ」
「そうですね。丹恒さんだけだと思われます」
なんて、シャラップにまで言われてしまった。
「寝かしつけてきたの?」
「うん。丹恒、また徹夜したんだろ」
「そう言えば、昨夜エナジードリンクをベースにドリンクを作ってくれと言われましたね」
「あいつはまた
……
」
額に手を置いて、深いため息をついてしまう。これは絶対、エナドリでブースとして作業していただろ。
「起きたらお仕置きだな」
「ほどほどにしてあげなよ~」
「シャラップ、今度からエナドリは提供しなくていいからな」
「わかりました」
二人とも、ちゃんと守ってくれるかわからないけど。
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