Privatter+
Font
Serif
Sans Serif
Color
Light
Dark
auto
Font size
Large
Medium
Small
Language
Japanese
English
Sign in with Google
Sign in with ID and password
Account ID
Password
Sign in
Forgot password?
Create account
-鳳梨邸-
Public
dcst
Clear cache
Customize name
2098037
Customize name
【dcst夢】改めて初めまして
dcstスタンリー夢。スタンリー視点。
夢主名と愛称変換可。変換しないとデフォルト名になります。メインキャラには愛称で呼ばれます。
エレオノーラ
エレオノーラ
エレオノーラ
エレオノーラ
エレオノーラ
エレオノーラ
エレオノーラ
エレオノーラ
エレオノーラ
エレオノーラ
エレオノーラ
フリーデル
エレン
エレオノーラ
エレン
エレン
エレン
エレン
エレン
店主に連れられて来た射撃場の地下三階は異様な光景だった。
ゼノが工場と形容したが一面だけ見るならそうだろう。だが。
軍事基地か?ここは工房兼、射撃場兼、ペイントボール会場じゃなかったか?
なんで戦闘機がある?こっちは戦車じゃん。
この場にいるモ◯ゾー以外の奴らはどう見ても傭兵にしか見えない。ちらほら見たことある奴らがいるが、射撃場の客でモ◯ゾーとよく話をしていた奴らだ。
奴らは共通して正六角形のマークを防弾チョッキや迷彩服に着けている。ここで使用できる銃に刻まれているマークだ。
『じゃあみんな、よろしく』
モ◯ゾーの声に傭兵達は頷くと各自散らばり、ある者は元から身に着けているハンドガンを手に、またある者は壁側にある棚からマシンガンやライフルを取り出していた。
何が始まるんだ?
傭兵達はモ◯ゾーを囲むように散らばっていた。
モ◯ゾーが揺れる。顔のあたりからコードが出てきた。あのギリースーツは上下が繋がっておりフード付きで顔が隠れるタイプのものだ。顔隠してどうやって視界確保してんのか聞いたことがあるが、小型カメラで見ていると言っていた。それがそうか。
「
…
ゴーグルか?
…
成程、頭部付近にレンズを仕込んでそれを表示させてるのか」
モ◯ゾーは背中をこちらに向けているため見えはしないが、ゼノが説明した通りモ◯ゾーの目元に当たるところからいかついゴーグルが出てきた。アレずっと頭に着けてるのは重くないか?
次にモ◯ゾーが頭部から取り出したのは先程本人が調子が悪いと言っていた変声機能の付いた小型マイクだ。
どうしてそこまでして隠すのか。見た目も、声すらも。
ココに俺らが通って半年程。モ◯ゾーの中身を未だ見たことはない。中身が何なのか気にはなるが差したる問題はなかった。
モ◯ゾーは普通に話が通じるし、愛想も悪くない。そして気遣いが上手い。イイタイミングで飲み物を出したり弾の補充をしてくれる。銃の整備も細やかで狙撃の腕も良い。
ゼノの化学話に通常の奴らと比べて付いてこれるし、話していると世界各地の話
…
地政学に詳しい。軍人になると決めた俺にとって世界各地の話はタメになるのでありがたい。
同級生より話が分かる。ゼノも同様に思っているようで恐らくこちらよりは年上なのではと言っていた。
気になることと言えば、銃について詳しくそれは整備士の域を超えていると思うが本人はただの整備士と言い張ることか。
そしてモ◯ゾーと主に話をしている客だ。
今この場にいる傭兵達、それから弁護士のような男女一人ずつ。スーツを着ている鍛えている男は諜報関係組織の者ではないか?
そういったタダモンじゃない奴らと話をしている。時折店主との会話では英語以外の言語も飛んでおり、ゼノが言うには日本語らしい。
ガンスミスである店主は叔父甥の関係でよく話しているのを見るが、その時の会話も妙だった。店主が決めればいいもののモ◯ゾーに意見を仰いでいたのだ。
…
こうしてまとめてみると謎だらけだなモ◯ゾー。
気にしないようにしてたのに気になっちまった。俺もゼノも店主の誘いに乗っちまった。
気になったというより興味であり好奇心だ。
モ◯ゾーとは親しくなってきたと思う。どんな奴なのか、何を考えているのか知りたい。
「始まるな」
店主がぼそっと呟く。
モ◯ゾーのギリースーツがもぞもぞと動く。上下フードとも一体化しているそれは、意外にもすぐに脱げるように出来ているようだ。
偽物の蔦や茂らせた葉が広がる。
そこに現れたのは。
「
…
女の子?」
驚きの声がゼノから上がる。
女というより少女。背を向けており顔は見えない。銀とも金とも言えないその髪は目を引く。
「みんな!戦闘開始!!」
モ◯ゾーの中身が叫ぶ。その声にゾクっとして俺は声が出せなかった。
・・・・・・・・・・
モ◯ゾー
…
その中身である少女の名が不明のため便宜上モ◯ゾーと呼ばせてもらう。
中身は黒一色の衣服を身に着けていた。上はホルターネッククロップトップ、下はホットパンツにニーハイソックスにミリタリーブーツ。
傭兵共の装備と比べたらあまりにも身軽すぎる。
あっちは完全武装。こっちはせめて最低防弾ベストでも着けたらどうだと思うレベルだ。
腰のベルトには沢山のナイフ
…
一部は曲がっているからククリナイフか?銃持たないのかよ。
銃声。配置から想像してたがモ◯ゾー一人に対して傭兵達全員攻めてくるらしい。モ◯ゾーの蜂の巣でも作るつもりか?
ドラム缶を背に隠れてマシンガンをやり過ごすモ◯ゾー。マシンガンや初めに撃たれたハンドガンの弾はゴム弾らしい。
…
モ◯ゾーが隠れる前に何か投げたのが見えた。
最初に撃った傭兵のハンドガンの銃口にそれは刺さっていた。細長く柄に羽根の付いたまるでダーツのようなナイフ。あんな簡単に銃口に刺さるものか。
いつの間に移動してたのか、モ◯ゾーはハンドガンを所持していた傭兵の背後からその首元にナイフを当て横に薙いでいた。血が吹き出るのかと一瞬身構えたが、ナイフの刃は潰されており傷はなく、代わりに緑の蛍光色が付着した。
「
…
やんじゃん
…
」
思わず声に出していた。後からゼノに指摘されて気づいたことだが。
首元に蛍光色を着けられた傭兵はここでリタイアだった、
…
が。
次の瞬間にはモ◯ゾーに向かってばら撒かれるマシンガンの餌食になっていた。人間の盾だ。ひでえ。
マシンガンを持つ傭兵のリロードの隙も逃さず今度はククリナイフが弧を描いてその首を打つ。実刃だったら首をぶち抜いてた。倒れた傭兵から何か取ったかと思えば空に浮いていたのは手榴弾
…
おそらくは閃光弾だった。軍用車両(
…
っぽいものと言っておく。実際ここに軍用車両があっていいのか分からんが)に隠れていた三人が閃光弾の光をまともに受け行動不能となった。
ここからだと軍用車両の裏側で何が起きているか見えないが見るまでもないだろう。あれが閃光弾ではなく手榴弾ならばあの三人は戦闘不能の損傷もしくは死んでいた。
閃光弾でもその後突撃したモ◯ゾーにやられて死んでるだろうが。
ここまででモ◯ゾーは今まで銃弾に一つとしてかすりもしていない。
今も目の前で撃たれてるのに当たらない。傭兵達の腕が悪いワケではない。
今ここにライフルがあったとして。
目の前を遮るハーフミラーがなかったとして。
俺はモ◯ゾーに当てられるだろうか。
ライフルを持っていないのに自然と腰が下がり安定の姿勢を取り、手が構えの形を取る。ない銃身をブレないよう支える。ない銃爪に指を添える。
「スタン。その位置からなら
…
」
俺が何をしたいか理解したゼノは弾道計算結果を口にしたが俺はそれを睨むことで遮った。
“俺”で撃ちたい。
感覚で、弾道を導き出す。
…
今だ。銃爪を引
―
…
「
…
!?」
モ◯ゾーと目が合った。あちらからこちらは見えないはずなのに。
大きめのレッドブラウンの瞳が間違いなく俺を覗いている。
「そこにいるのは誰?」
通る声は間違いなく俺の耳を撃ち抜いた。
・・・・・・・・・・
「みんな、一旦中断」
続くモ◯ゾーの声に銃声が止み始める。コイツ今首を傾けることで銃弾避けなかったか?
モ◯ゾーが後ろ手に投げたナイフが傭兵の頭にあたり、当たった傭兵がひでえやと溢すと他の傭兵はご褒美だろと笑い返していた。
今こっちは笑えない状況なんだが。
「やっぱバレたか
…
」
店主はちらりとこちらを一瞥してから溜息をつき、頭をぽりぽりと掻きながら、ハーフミラーと壁の隙間から出てモ◯ゾーの前へと歩く。
「俺だよ、
エレオノーラ
」
へえ、モ◯ゾーの名前は
エレオノーラ
。
「叔父さん」
軽やかな声で
エレオノーラ
が店主を呼ぶ。
ゼノが言っていた通り、耳に心地良く残るイイ声だ。
「邪魔して悪かった。続けてくれ」
「邪魔したのは叔父さんじゃないよね」
店主そこで固まるなよ。肯定も同義だろ。隠そうとしてくれたことはありがたいが。
ゼノと顔を見合わせる。
出るべきか?だがモ◯ゾー
…
エレオノーラ
からすれば侵入者は俺らだ。
地下三階は資格がないと入れない。店主が入れてくれたとはいえ、ここに入ることを決めたのは俺ら自身。
咎められるべきは俺らだ。ゼノと共に頷くと俺は立ち上がりハーフミラーと壁の隙間へ行こうとした。その時。
カッと跳ね返った音がして、足元に何かが転がり落ちた。
「
…
!!」
手榴弾。
血の気が引いたが、この手榴弾はさっきも見た閃光弾だ。
目を腕で覆う。ゼノもそうしていた。だが。
「
…
?」
光らない。代わりに視界が煙で埋め尽くされた。ゼノは吸い込んでしまったらしい。噎せ返っている。
俺は口を手で塞ぎ、姿勢を低くしながらゼノの腕を引きハーフミラーと壁の隙間へと逃れた。
逃れた先で、
エレオノーラ
はゼノの咳が止まるまで待ってくれた。俺はゼノの背中を擦ってる間、
エレオノーラ
を観察していた。
その表情には何も浮かんでおらず、何考えてんだか読めなかった。
髪色は金にも銀にも見える。プラチナのようだ。瞳はレッドブラウン。ここまではアメリカで珍しくはない。
何系なんだ?肌が白人である俺やゼノよりも抜けるように白く、恐ろしく整った顔立ちだ。
そして声。少し高めの、耳に甘く残る声だ。倍音だどうとかは分からないが、ゼノがコイツを美しい声の持ち主だと言っていたことには素直に頷ける。
「
…
エレオノーラ
」
ゼノが落ち着いたのを見計らって、話を切り出したのは店主だ。
「俺が呼んだんだ。こいつらは悪くない」
「別に怒ってないよ」
無表情で言うなよ。どっちだよ、判りにくいな。
「意外な所から殺気が飛んできたから警戒したけど、スタンリーだったんだね」
殺気、ね。何で俺だと判ったんだかは置いておいて、まずは。
「
…
悪かったよ」
「すまなかった」
俺に続いてゼノも謝罪する。
「いいよ、こちらもスモーク弾投げてごめんね。ゼノ、気分悪くない?」
「大丈夫だ」
ゼノが無理をしている様子はないのを確認してから、俺は
エレオノーラ
に向き直る。
「で、モ◯ゾー
…
いや、
エレオノーラ
。あんた何者なんだ?」
俺が訊くと店主が困惑しているような、心配しているような顔で
エレオノーラ
を伺った。あんた腹芸向いてないなと思ってしまった。
「改めて初めまして。私は
エレオノーラ
・
フリーデル
。
エレン
で通じるよ」
少し雰囲気が柔らかくなった。と思いきや次で吹っ飛んだ。
「ここの工房、射撃場、ペイントボール会場をまとめてる民間軍事会社社長兼、司令官兼、ガンスミスだよ。以後よろしく」
…
なんだって?情報量が半端ない。
「
………
は?」
ゼノと台詞が被った。むしろこれ以外の返事をする奴がいるのか。
「あー
…
まぁそうなるよなぁ
…
」
店主が頭を抱えた。
モ◯ゾー改め
エレオノーラ
…
エレン
の正体をまとめるとここのトップと言う事だ。
「FFLは?年齢が満たせないだろう」
ゼノの疑問は最もだ。
エレン
はどう見ても二十一歳以上には見えない。
「コネクションって大事だよね」
身も蓋もない。聞いたゼノも開いた口が塞がってなかった。
ATFと繋がりがあるってことか。
「やっべぇな」
「フットボールの試合中にパスを撃ち抜いた人と、レールガン作製して逮捕された人に言われたくない」
…
これには俺らの方が表情を取り繕えなかった。店主の事言えねえ。
「何で知ってんだ」
「さっきも言った」
どんなコネクション形成してんだ。
「聞きたいこと沢山あるよね。向こうでちょっと話そうか」
エレン
は一度傭兵達を振り返り指示を出すと、傭兵達は各自訓練を開始した。あの訓練には少し混ざりたい気持ちもあるが。
「そうだな、
エレン
。あんたの欲しいもん教えて貰わねぇとな。いいだろゼノ?」
「ああ。勿論」
エレン
は俺らの返事を聞いて満足したのか、ここで表情が動いた。
レッドブラウンの瞳が僅かに細められる。
「それは重畳」
そう言いながら浮かべるその笑みは無邪気にも妖艶にも見えて、甘い声と合わさって俺の視覚と聴覚を大いに揺さぶったのだった。
Reaction
If you make a mistake, you can cancel it by pressing the reaction.
Custom color
Reset color
広告非表示プランのご案内