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A4
2026-03-28 21:51:52
1219文字
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助手2号のお兄ちゃんのイトアキ
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曰く/ 助手2号のお兄ちゃんのイトアキ
あからさまな性描写はないですが、最中と事後の話です
その日のアキラは寡黙だった。
今日はどうだろうとお伺いを立ててみるとあっさり承諾し近くのモーテルにしけこみ二人でシャワーを浴びるなどしてなかなか良い雰囲気ではあった。
大きな、何度も何度も洗われてくたくたになったバスタオルで彼の体を包み荷袋のように脇に抱えてそのままベッドに放り投げると明るい笑い声を上げて、それから素直にライトを受け入れた。
気持ちなんか要らないというくせに懐に入れてライトを受容する、その真意はさっぱり分からなかった。
欲望を叩きつけるような激しい律動に、アキラはくぐもった声を漏らすだけで、達した後は声もなく荒い呼吸を繰り返すだけだった。
いつもはライトの体の下で低い感じ入った声を上げ、こちらの劣情を煽るのである。
よくなかったかと、隣に寝そべり、ライトはアキラの顔をのぞきこんだ。
「何?」
「声を我慢してた」
「ああ
……
」
アキラは目を丸くして、それからひとつ、頷いた。
「いや、ほら、ワンパターンだから」
「
…………
」
意味がわからず眉をひそめると、アキラが続けた。
「なんかこう、コミックとか小説だとさ、いろいろ喋るじゃないか。どこが気持ちいいとか、ライトさんのがすごいとか、そういう。でも実際はそんな余裕はなくてあーあー声を出すか、射精するときもイく、しか言わないし。そういうのは聞き飽きてるんじゃないかと。黙ってた方がいいと思って」
アキラは真面目だった。実に几帳面に、行為の最中のことを観察し、分析し、課題を見つけて解決しようと試みていた。
ライトはアキラの頬を指でつねった。
「痛い!」
「あんたは賢いと思っていたが、その考えはバカだぞ」
「む。聞き捨てならないな」
「我慢するな。あんたの声でこっちは興奮してんだ。ワンパターンでもいいだろ、決まりなんかない」
この、どこかズレている青年のことをライトは日に日に好きになっていた。言葉一つ交わすだけで新しい一面が明らかになる。
あいにく、振られた身ではあるが、関係は続行という針のむしろのような状態である。それでも、ライトは選ばれていた。こんなかわいらしいことを言うのは、ライトにだけなのだ。
「僕の声はかわいくはない」
「かわいい声が聞きたいわけじゃない。あんたとやってて、あんたが気持ちよくなってくれてるだけで俺は満たされているんだがな」
「あ、そうなのかい?」
アキラは眉を下げた。それは、ライトの言うことを理解できないアキラ自身に対する困惑であることが、だんだんと分かってきていた。
「まあ、わけもわからず喚くとめちゃくちゃに気持ちいいのは確かだよ」
じゃあ、次は我慢しないでいようかな、などと言ってアキラは起き上がり、ライトの上に跨った。まさか2ラウンド目があるとは思わず、張り切ってしまい、アキラは乱れに乱れ、最後には言葉にならない声を発してライトに揺さぶられた。
加減を考えろと窘められたが、直すつもりのない、ライトなのだった。
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