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ポほ
2026-03-28 06:05:32
1490文字
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跡取り息子、やめました!?
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やらかし
りやめ二学期編第11.5話
シモの話失礼
宗真が風呂上がりに、ベッドに転がりながらダラダラとスマホでメッセージを返信していると
――
「宗真ー、ちょっといい?」
声のトーンは抑えられているが、どこかに微妙な「説教モード」の気配がある。
(げ、これ静姉に怒られる流れじゃね
……
?)
「い、今ちょっと友達とLINEしてて手が離せなくて
……
」
「いいから来なさいっ!」
(お構いなしかよ!)
渋々、脱衣所の方へ向かう宗真。
「
……
これ、どういうこと?」
指差された床を見る。浴室の床から、脱衣所の珪藻土の足拭きマットにかけて、ポタポタと赤い滴が落ちていた。
……
経血だ。
「なんでっ!?
……
あ、風呂上がりに慌ててたから
……
?」
「
……
まあ、あんたのことだから大体想像つくわ。なんも準備せずにお風呂に入ったんでしょ。で、なんも確認せずに出てきた、と」
「ご、ごめん、静姉
……
」
「ていうか、あんた昨日も同じことやらかしてるからね?」
「え、マジか
……
」
「お風呂じゃないけど。トイレ入ったら、床に血が垂れてたよ?」
「え
……
ごめん、全然気づかなかった」
「そのくらいならまだいいかなって思って黙ってたけどさ。でもやっぱり、ガツンと言っとかないと
――
いつかもっと派手にやらかすんじゃないかって心配でね」
「うん
……
気をつけるよ」
それだけ言うと、宗真は脱衣所から居間に戻り、小さく息をついた。
静乃が風呂から上がると、宗真はすでにドライヤーを終え、例のプルーン味の鉄分入りの飲むヨーグルトを飲んでいた。
「なんか元気ないわね? 頭痛い?」
「うーん、体調はそんなに悪くないけど。オレさ
……
もう女になって半年以上経つのに、まだあんなことで怒られて、情けねえなって思って。静姉も響姉も、そんなやらかしなんてしたことないだろ?」
「全然?」
「えっ?」
「まあ、響はどうか知らないけど、少なくとも私は今でもやらかすことあるわよ。私、生理が来たのって確か小5だったから、もう6年くらい経つけど
……
思ったより早く来ちゃって、コンビニに買いに走るとか全然あるし」
「静姉でもそうなんだ
……
」
「あとはね。これは小学生の頃だったけど、お気に入りの白いパンツを汚しちゃってさ。パーカーを腰に巻いて誤魔化したりとか」
「うわ
……
」
「その時は学校の椅子にも付いちゃってて、めちゃくちゃ焦ったなあ」
「授業中だと逃げ場ないもんな
……
」
「あとこれは私の話じゃないけど、駅とかお店のトイレでも、たまに血で汚れてる時あるでしょ。だから、みんな結構やらかしてると思うよ」
「そ、そうなのか
……
。そういう時ってどうしてんだ?」
「んー。私が汚したって思われたくないから、しれっと拭き取って出るかな」
「え、じゃあオレの時も!? ほんとにごめん
……
」
「まあ
……
さっきはちょっと強く言ったけどね。世の女の人たちって、私も含めて、みんな何かしら生理絡みで失敗はしてるから。『女の子になって半年経ったのに』とか、そんなに気にしなくてもいいと思うよ」
宗真は、少しほっとしたような顔をする。だが静乃は、すぐに少しだけ真面目な顔に戻った。
「
……
でも、トイレとかお風呂とか。次に入った人がびっくりするようなことはしないように、それだけは気をつけるようにね」
「わ、分かったよ!これからは出る時にちゃんと確認するし、替えのパンツにナプキンつけてから風呂入るようにする」
「うん。ちゃんと対策も自分で考えられてるし、いいと思うわ。宗真もまた女子レベルが上がったね」
「いいことなのかな
……
?」
少し複雑そうな顔で、宗真はヨーグルトをもう一口飲んだ。
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