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遊音。(ゆね)
2026-03-27 20:03:05
2626文字
Public
攻x攻
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どっちもどっち。
tgs(攻)xkbk(攻)という平行線のギャグです。
なんでも許せる方向け。ずっとギリギリのところで攻めていきたいです。
※他の話とは一切繋がってない、別世界線ですのでご注意ください。(カテゴリご確認ください)
こんなはずではなかった、とカバキは冷や汗を流した。
ずっと想い続けていた、けれど男には興味ないだろうとあきらめていた人が、向こうからアプローチしてきたときは夢だと思った。だからこうなるまでは早かった。
お互いの気持ちを確かめあって、食事デートからの流れで酒の勢いも手伝ってホテルに入ったところまでは良かった。そこまではカバキが何度も夢想した展開だった。ついにずっと好きだったトガシとこんな状況になって本当に感無量だった。
ほろ酔いのトガシが嬉しそうに言った、この言葉を聞くまでは。
『あー、嬉しいな。俺、ずっとカバキくん抱きたかったんだよね』
思わずカバキは『はっ?』と低い声で反応してしまった。酔いが一気に冷めていった。
そして今、お互いにラブホのど真ん中で突っ立って向き合っている。
「え、カバキくん、そっちじゃないの?」
「なんで勝手に決めてるんですか。俺だってトガシさん抱きたいです」
「えぇ
……
」
先ほどまで気持ちよく残っていた酔いはすっかりどこかにいった。それはトガシも同じようで、眉尻を下げて首後ろを撫でている。
「カバキくん、ほんとに
……
?」
「ガチです」
「そんな
……
ネコみたいな雰囲気だしてるのに」
「それ、どっちの意味ですか」
「両方」
カバキはイラっとした。なんでこの人はこんなときに変なダジャレみたいなことぶっこんでくるのか。
「どんな雰囲気ですか。俺みたいな攻め気質の人間そうそういないでしょう。そういうトガシさんだってボトムっぽさ満々じゃないですか。流されやすそうだし」
「俺そんな風に見える
……
?いやいや、それとこれとは別っていうか。好きになったらそういうものでしょ、男だし」
「俺だって男なんで」
「カバキくん、同性が好きなんじゃなくて?」
「違います。俺が好きなのはトガシさんだけです」
「え、嬉しい。俺もそういう意味では、カバキくんだけだよ」
にっこりトガシが笑うので思わず『可愛い』と思ったカバキは微笑みそうになって、慌てて顔を引き締めた。
「そう言ってもらえるのは嬉しいですが、俺だってトガシさんを抱きたいです。これは譲れません」
「えぇ
……
」
トガシは困った顔で腕を組んで少し考えこむと、腕を解いて一歩近づいてきた。
「カバキくん
……
」
両方の二の腕をがっしりと掴まれて、真正面からトガシが真剣な顔で見つめてくる。顔がいいんだよなこの人、と思いながらカバキは身構える。
「カバキくん、好き。めっちゃ好き。だから
……
」
真顔でそんな風に言われたらカバキの心臓はギュッとなる。しかし、カバキは心を鬼にした。
「ダメです」
「えー、ダメかぁ
……
」
がっくりと頭を下げるトガシが可愛いと思うが、ここで絆されてしまっては自分の貞操があぶない。
「安心してください、トガシさん。俺、何百
……
何千
……
いや、何万回もイメトレしてきました。大丈夫です。俺、トガシさんに天国見せられます、きっと」
「
……
もしかしてカバキくん初めて
……
?」
「安心してください、俺、イメトレの通りに走れるんで」
「走るのと一緒にしないで。それなら俺はもう5回は世界陸上優勝してるから」
うーん、とトガシは顎に手を当てて考え込む。走るのとそんなに違うのだろうか。確かにイメトレのトガシはこんな反応はしなかったが、とカバキはそれでも自信を失わない。
「とりあえず試してみませんか?」
カバキが提案すると、トガシがストップとでもいうように手のひらをカバキにむけてあげて見せる。
「試すならさ
……
カバキくんも試してみない?俺、アナルセックス経験あるから」
カバキは目を瞠る。
「それって
……
」
「元カノがそっちOKだったから
……
」
「まさか、それで目覚めて、トガシさんが好きな俺に目をかけたっていう
……
!?」
そんなことだとしたら最悪である。「最低や
……
」と思わず呟いたカバキは目元が潤む。
「違う、ち、違う!断じて違うから!」
信じて!と慌てて手を振るトガシを、半信半疑でカバキは睨んでしまう。
「ほんとに違うから。男で好きになったのはたしかにカバキくんだけだけど、そういう目的じゃないよ!いや、したいけど、でも違うから!えっと、そういう気持ちはあるし、だからここにいるけど、でも、そうじゃなくて
……
」
あまりに慌てて支離滅裂になっているので、カバキは少し笑った。そんな器用な思考が働くような人でないことは知っている。
「分かりました
……
でも、経験があるからって理由でそこ押し切られるのはフェアじゃないです。そんなこと言うなら俺、練習してきますよ」
「誰と?」
「誰かと」
「できるの?」
「トガシさんがそれでさせてくれるなら」
「嫌だ。誰かで練習してきたら、俺、カバキくんに一生させないから」
「じゃあ、やらせてくれるんですか?」
「それとこれは別」
「アンタの思考どないなっとんねん!?」
思わず地元の言葉が出るくらいには不毛なやり取りだと思う。
「俺、もうほんと、ずっとトガシさんで抜いてるんですよ。頼むからお願いします。あられもない姿もたくさん想像してるんで、どんなトガシさんでもいけます」
「それ言ったら、俺だって、カバキくんで抜いてるよ」
「マジすか!?」
それは想像してなかったので、カバキは思わず口元を手で覆ってしまった。嬉しさとともに恥ずかしさが襲ってくる。
「
……
練習中に変な目で見るのやめてくださいね
……
」
「それ、そっくりそのまま返すよ」
トガシが首を撫でながら天井を仰いだので、カバキは口元をおさえたまま床に視線を落とした。
せっかく両想いになれた。お互いに性欲もある。しかも同じくらい、お互いを求めている。
けれど、平行線。このままでは何もできない。
先に口を開いたのはトガシだった。
「
……
とりあえず
……
シャワーあびる?」
「
……
あびたら、どうするんですか?」
「
……
そうだな
……
今日は手で
……
どう?」
「
……
仕方ないですね。今日は、それで
……
」
トガシが頷いたのでカバキも頷いた。
とりあえず手で抜き合うだけの初夜はそれでもめちゃくちゃ盛り上がった。
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kbkはDT設定をどんなときでも推していきたいです。彼はtgsに一途だから。
次はtgs視点でお送りします。tgsは攻めなんで、絶対譲りません。バリカン持ち出してでもkbkの弱み握ってでも絶対させません。たぶん。
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