ながとぅ
2026-03-22 21:28:31
5611文字
Public JOJO
 

JOJO【花ポル/Triple Over!?】

リーマン現パロ
~ブロマンス風味花承を添えて~
※設定とシーンの細切れ

【登場人物】
〇花京院典明(20→27)
開発部→営業部内成績トップクラス。
仕事時は敬語。決まった相手かつ退勤後のみ口調が崩れる。
男女問わず分け隔てなく接するものの、冷静で穏やか。ミステリアスと噂されるが、言い換えれば一線は引いている底を見せないタイプ。
長い間、ポルナレフにぞっこん。愛が重い男である。
「残念ながらほとんど冷食を詰めただけですよ」
↓中盤↓
「はぁポルナレフ、君という男は。この際だから言わせてもらうが、君の立ち居振る舞いに僕が何も思わないと、本当にそう思っているのか?貧相な想像力をフル回転させて考えてみるんだな」
↓終盤↓
「まさか誰も思いませんよ。僕らがデキている、なんて。分かっていて今も“そう”振る舞っているんでしょう。そうですよね、“ジャン”?」

〇ポルナレフ(26→33)
営業部内成績はそこそこ。
花京院の先輩に当たり、かつては新人教育も担当していた。
部内のムードメーカー。社内ではプレイボーイで有名。
底を見せないというよりも、疑似的な底を作り出し、牽制しているタイプ。
幼少期、事故に遭い、昏睡状態になっている妹がいる。(ポルナレフ自身も無傷ではなかった)
「おいおいおいおい!花京院も手作り弁当か?ったく、羨ましいぜ~!」
↓中盤↓
「そういえば一昨日、総務の子達と合コン……って聞いてるか?」
↓終盤↓
………………くそ。こんな所(会社)でファーストネームは卑怯だろうが

〇空条承太郎(21→28)
開発部門所属。妻子(徐倫6歳)持ち。
花京院とは高校からの仲。ポルナレフとも仲がいい。
三人で飲みに行く事も。


【シーンイメージ】
☆喫煙所にて(入社して一年目の承太郎/21)
「見ねぇ顔だな、新卒か?」
……
「ったく最近の若いヤツはつれねぇなぁ」
ボロボロのジッポライターを愛用しているポルナレフ。オイル切れで火が点かず。
「おいおい、オイル切れかよ。しゃーねぇ
「ん」
コンビニライターを差し出す承太郎。
「お、さんきゅ!」
……てめー、営業のポルナレフだな」
「俺ってそこまで有名だったのか!照れるぜ」
「良くも悪くも、だぜ」
「俺は営業だから有名な方がいーの。そういうお前は……開発部か」
名札を見る。
「クージョー、ジョータロー。承太郎か、よろしくな」
……あぁ」


☆結婚式にて(承太郎/21)
花京院とポルナレフの出会いは7年前。
新郎承太郎の友人枠で呼ばれた花京院(高校の同級生であり、社内同期)とポルナレフ(社内の喫煙所仲間)。
賑わう新婦卓と数人しかいない新郎友人卓。
――二次会会場。承太郎の到着を待つ間の会話。
「カキョーインとか言ったか?」
「そういう貴方はジャン=ピエール・ポルナレフ、ですね」
「ちょいと待ちな、フルネームは名乗ってねぇぞ」
「君は社内の有名人ですよ。僕ですら君を知っていたと言う事です」
「マジかよ」
「マジです」
「はーまさか同じ会社の人間とはなぁ」
「それは僕のセリフですね。承太郎と貴方に接点があるとは」
「まぁな。……煙草、吸ってもいいか?」
……どうぞ」
煙草に火を点ける。
「そういえばおめー、さっきの挨拶で言ってたが承太郎とは付き合い長いんだってな」
「えぇ。高校からですが」
「式の間からずーっとそいつの門出だってのに浮かねぇ顔してるぜ」
「そう見えますか」
「慰めて、って顔に書いてある」
「僕は承太郎に助けてもらってばかりで、恩を返す機会を伺っていたんですがいつの間にか必要なくなっていたようです」
彼の隣にいるのはずっと自分だと思っていた承太郎の結婚。
惚れていた訳ではない。しかし、空虚感が否めなかった。
「おいおい、承太郎が返せって言ってきた訳じゃあねぇし、貸しだと押し付けて来た訳じゃあねぇんだろ?」
「えぇ、まぁ
「ならほっとけよ。いつかあいつが返せって言ってくるまでほっときゃいい」
「返さなくてもいい、と?」
「そうは言ってねぇ。無理に返そうとする必要はねぇだろ、ってだけさ」
………
「急いては事を仕損じる。何事も気負うなって話さ。虎視眈々と狙っても承太郎は隙の少ねぇ人間だから上手くいかねぇし、隙を狙ったような不意打ちじゃあおめーも満足しねぇだろうよ。だから、おめーのタイミングで正々堂々やりたいようにやればいい」
※この時、花京院がポルナレフを既に気になり始めた。
「ま、何だ。経験豊富な先輩からのアドバイスは一つ。嫉妬深い男は嫌われるぜ~」
「ッ!五月蠅い!余計なお世話だ!」
「ははッ!」


☆昼飯(式から一ヶ月)
「よう」
「おう、承太郎」
……お久しぶりです」
「おっ!花京院!承太郎の式ぶりか?」
「そうですね」
「って、おいおいおいおい!花京院も手作り弁当か?ったく、羨ましいぜ~!」
「残念ながら、ほとんど冷食を詰めただけですよ」
「それでもスゲーって。細々用意する気にゃあならねぇって」
そう口にするポルナレフの昼食は手作りおにぎり。


☆そして、開発部から営業部に転属。(式から一年)
「上からの指示とは言え、俺がメンターねぇ。向いてねぇ気もするがま、かわい子ちゃんなら大歓迎………って、おめーは!!花京院!!」
「今日からよろしくお願いします。ポルナレフ“先輩”」


☆ある日の残業中
「ふぅ
転属で仕事になれていない花京院。
眼鏡をはずし、眉間を揉んでいると置かれた缶コーヒー。
……ほれ。花京院、お疲れさん」
「っ!ポルナレフ、帰ったんじゃ
「俺は仮にもお前の先輩でメンターだぜ。見捨てるとか、置いてくとか、趣味じゃあねぇの」
「ありがとうござい、ます
「食おうぜ」
ポルナレフの買って来た夕食を食べ、二人で作業。
「お前が何でも完璧に出来る程優秀だからって投げすぎなんだよなァ。その割には残業するなだの喧しいだけのハゲ上司がよぉ」
「ふふ
「お、やっと笑ったな」
わしわしと頭を撫でられ、ポカン。
「分かんねぇ事は聞け。そうでなけりゃ手伝うから言え、な?」
「はい



☆喫煙所にて(式から二年/徐倫1歳)
徐倫が生まれ、禁煙している承太郎が喫煙所にいる事が珍しくなっていたある日。
「おっ、承太郎」
「チッ
「ハハッ!出会い頭に舌打ちたぁ頂けねぇな」
「ん」
手を出す承太郎。
「おーい、禁煙してるんじゃあなかったのか?」
「てめーにゃあ関係ねぇ」
「へーへー。どうなっても知らねぇからなァ」
煙草を渡し、ジッポライターで火を点ける。
……で、最近どうなんだ?」
「どう、ってのは?」
「お前の妹の事だ」
「ったく昔っからお前に隠し事は出来ねぇな」
事故に遭い、長らく昏睡している妹。
「相変わらず目が覚める様子はねぇ。だが、俺は諦めねぇよ」
……そうか」
「そういうお前はどうなんだよ、承太郎」
「何がだ」
「徐倫も一歳だろ?おめーの待ち受けが徐倫の描いた絵だって事、話題になってるのを俺が知らないとでも思ってんのか?」
……やれやれ」


☆ある日の居酒屋
「プレゼンの成功にカンパーイ!!」
……乾杯」
ポルナレフの手伝いがなければ成功しなかった事も承知しているからこその不満。
「おいおい!シケたツラすんなよ、お前のやって来た事が評価されたんだぜ?」
「はぁ君は何故この会社に?」
「何だ、藪から棒に」
「ちょっとした興味だよ」
「あー俺はお前みたいに学やイイ経歴がある訳じゃあねぇから選んでる余裕なんてなかったってだけさ。そういうおめーはどうなんだよ」
「僕は、別に……
「いい子ちゃんなんだなァ
「っ!!五月蠅いッ!!」
「別に悪かねぇだろうよ。やりたい事が見つかるまでの足掛けだろうが、生活に必要だからだとか、自分のやりたい事を仕事に出来る奴なんざ一握り以下だぜ?」
……分かってる」
「今日は何軒でも付き合ってやるから元気出せよ」
「君の奢りだろうな
「しゃーねぇなぁ。可愛い可愛い後輩の為だからな」
……可愛くない」
「へーへー、おめーは可愛くねぇよ。花京院」


☆三人で飲み会にて
シンデレラ(午前0時に帰る)な承太郎。
……チッ、もうこんな時間か。そろそろ――
「なぁ、じょじょぉ!君はぁぼくらと次の店にいくんだぁ……!」
「だー、花京院!俺が付き合ってやるから」
何やらあったらしく、べろべろの花京院。
「う~……
「ほれ、行った行った」
「悪いな、ポルナレフ」
目が覚めるとパンイチのポルナレフと、パンイチの自分。同じベッドで寝ていた。
明らかにラブホテル。しかし、昨夜の記憶がない花京院。
……ふわぁ花京院?ん?」
目を覚ますと花京院はいなかった。別に何もしていないのに。
ベッドヘッドには、用事があるので先に帰りますと言う走り書きと、金だけが置かれていた。
「これでよし、ってな
※実は、身を引いているポルナレフ。
※ついでにヤッてない。

☆またある日、三人で飲み会
※この辺りから飲み過ぎないように気を付け始める花京院。
……花京院」


☆シェリーとの出会い(式から7年、現在)
「あれは
街中で偶然女性と一緒にいるポルナレフを見かける。
ポルナレフが一人になった所で近付く花京院。
「ポルナレフ」
「おっ、花京院じゃあねぇか!」
「君、彼女がいたのか。君が日々女性を引っ掛けていると浮気を彼女に暴露してみたらどうなるか、やってみようと思うんだがどう思う?」
………ぷっはははは!!」
「な、にがおかしい
「シェリー、ちょっとこっち来い」
「なぁに、お兄ちゃん」
「おに―――この可憐な女性が君の妹、だと?」
「そうだ。挨拶しな」
「シェリー・ポルナレフです。いつも兄がお世話になっております」
「いやいやいや、俺がこいつをお世話してやってるんだぜ?」
…………はぁ
思わず額を押さえる花京院。
この兄にこの妹。まさか。
「お兄ちゃん、この方は?」
……失礼しました、ミズ・シェリー。僕は花京院典明と申します。お兄さんの後輩に当たり、いつもお兄さんのお世話をさせてもらっています」
「おいッ!それはちげーだろ!」
「ふふっ花京院さん、お時間あるならこの後、一緒に食事でもどうですか?」
「ぜひ」
「会社でのお兄ちゃんの話、聞かせて下さい」
「マジで!聞けって!」
そうしてファミレスに入る三人。
「でよぉくっくっくっこいつ、さっきシェリーを俺のガールフレンドだと勘違いして……
「笑うな!誰にだって間違いはあるだろう!」
「ふふふ
どこか嬉しそうに、悲しそうに笑うポルナレフ。
楽しげな会話と食事。
「ん、ちっとトイレ」
離席するポルナレフ。
「花京院さん」
「はい?」
……貴方がいてくれたからお兄ちゃんもああして笑えるようになったんだと思います」
「僕は何もしていませんよ」
「私が眠っていた間、大変だったのに
「眠っていた?」
「お兄ちゃんから聞いていませんか?私は昔遭った事故で昏睡状態になっていたんです」
「は……
――ポルナレフの下心の裏側にあった影を知る。
知り合う前からずっと純粋に騒がしいのが好きなんだろう、と思っていた。
そうじゃないとしたら、単純に女性が好きなんだろうと。
でも、そうじゃあなかった。
他人と距離を置く為に、浅く広くの交友。そして、仕事を円滑に進める為の関係性。
華のある経歴や学がないと認める彼なりの処世術だった。
僕は彼の何を見ていたんだろう。
「それに最近のお兄ちゃん、貴方の話しかしないから。偶然とは言え、実際にお会いして、素敵な方だと思ったの」
「それ、は
「ふい~スッキリ~、って何話してんだ?」
「私、花京院さんと付き合っちゃおうかなー、って話してたのよ」
「ゲエッ!?嘘だろ!?花京院が義理の弟とか冗談キツイぜ~!」


☆シェリーと二人で
「突然お呼び立てしてごめんなさい」
「いえ、構いませんよ。それで折り入っての話とは?」
「お兄ちゃんのジャンの話なんです」
「ポルナレフの?」



☆二人でご飯
「そういえば一昨日、総務の子達と合コンに行った時に……って聞いてるか?」
「はぁポルナレフ、君という男は。この際だから言わせてもらうが、君の立ち居振る舞いに僕が何も思わないと、本当にそう思っているのか?」
「あ?」
「貧相な想像力をフル回転させて考えてみるんだな」
距離を取ろうとしていたポルナレフに迫る花京院。
「覚悟するといい」
「は?」
「ここの会計は僕が持つ」
「え?」


☆喫煙室にて
……ポルナレフ」
通りかかると吸う訳でもなく、燃えていくだけの煙草と落ちそうな灰。
「おー、承太郎」
「サボリか?」
「ハハッ!おめーにしちゃあ面白い冗談だな」
「ならその煙草はどう説明するつもりだ?」
「おっと、いけね


☆そしてそして
「僕が惚れこんだポルナレフと言う男はこんな人間じゃあなかった」
「チッおめーなぁ。そりゃあ――
――お前の幻想で、勝手な押し付けだ。
続く言葉は口付けで掻き消される。
「ッ……な、に……
「僕は君がいなくなっても何も変わらず生活できるほど、浅い付き合いをして来たと思っていない」
「は?」


☆後日
「まさか誰も思いませんよ。僕らがデキている、なんて。分かっていて今も“そう”振る舞っているんでしょう。そうですよね、“ジャン”?」
………………くそ。こんな所でファーストネームは卑怯だろうが
会社でファーストネームを呼ばれて照れるポルナレフ。