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katakuruten
2026-03-21 13:50:49
1329文字
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短編まとめ
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短編習作 パイロープ・ラズワルド
3年ほど前にもくりに出したままどこにも出してない気がしたので再掲載しておきます。ファイル作成日は2023年6月24日になってました。
「わたしよりラズの方がポロックつくるの上手いのムカつくんだけど」
「喧嘩売ってるのか?」
手元にあるのはポロック。それも、保護者が管理するきのみ畑で収穫したきのみのうち、規格外品だったものを加工したものだ。手入れに気を使っていても、傷がついていたり形が悪かったりする規格外品はある程度できてしまう。そういったものは流通に乗せることはできないから、コンポスタに投げ込んでこやしするなりなんなりして処理するのが大概だ。
その廃棄予定のきのみのなかに、ポロック用として使われるきのみがそこそこ混ざっているのを見て。ああ、そういえばそろそろポロックを補充しといたほうがいいよなと思い出したのだ。どうせ傷があろうが形が悪かろうが、加工してしまえばわからないし効果も変わらない。
出来上がったそれらのうちそこそこ出来の良かったやつを、気を利かせてコンテスト馬鹿に押し付けに来たわけだが。
開口一番で喧嘩売るか? 普通。
「いらないなら、返せ」
「いらないとは言ってない!」
ちゃんと貰うから!とパイロープはおれの手の中のそれをひったくるように取った。
「ていうか、なんで唐突にポロック? ラズ、結局コンテストはほぼ出てないじゃん」
「手近にあったのがポロック用のブレンダーだったんだよ」
ポロックはコンディション調整以外にも、手持ちのおやつや野生ポケモンの寄せ餌などと幅広く使えるから、持っていて損はない。
「ポフレとかポフィンとかは作らないの?」
「作ろうと思えば作れるけど、単純に面倒くさい」
「作れるんだ」
ほんとにムカつくくらい器用よね、とパイロープは唇を尖らせた。
おれの保護者が買い替えたり捨てたりしていなければ、数世代前の型のポフィン用のブレンダーもあるはずなのだが、それほど使い慣れていないものをわざわざ使う必要はない。最後に使ったのは、家を飛び出す前だから二年以上前だ。
ポフレについては、あれは手間がかかりすぎるので、それこそ気が向いたときじゃないと作ろうとならない。
「コンテスト専門じゃないラズに、きのみの扱いで負けるの悔しいんだけどー?」
「それをおれに言われても困るんだけど」
というか、コンテスト専門じゃなかろうがそれなりにきのみは扱うだろ。回復効果だったりなつき効果だったり、解明されているだけでも有用な効果は多いんだから。
そう口にすれば、パイロープは「ラズほどきのみを戦術に組み込んでくるトレーナーはそうそういないと思うよ」と反論してきた。
「でもさー、どうやったらラズみたいに安定して良いポロックつくれるの? なんかレシピでもあるの」
「レシピは普通。しいていうなら慣れと勘」
「うわ、バリバリの理論型のラズから出てくるセリフとは思えない解答だぁ
……
」
パイロープは不満げな声を上げているが、事実だ。
こちとら幼少期「失敗してもいいから、ひたすら作って感覚をたたき込め」と言われて、ほとんど一日中、きのみときのみ図鑑とレシピとにらめっこしていたのだ。いまさら、そうそう失敗はしない。
そんな泥臭い努力をわざわざ教えてやる義理はないけど。
「
……
まぁ、せいぜい頑張れば」
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