Privatter+
Font
Serif
Sans Serif
Color
Light
Dark
auto
Font size
Large
Medium
Small
Language
Japanese
English
Sign in with Google
Sign in with ID and password
Account ID
Password
Sign in
Forgot password?
Create account
たくとろ
Public
Clear cache
ワンライ「不意打ち」
フライング作成
2h
最終決戦前夜のお話
一応古城から出たのは朝っぽい…よね?曙な時間ですよね、多分
明日、またラクアに向かう。
今度こそラクリウムを完全に消し去るために。
大丈夫。みんなついてる。
「ニャー」
「リィ」
「ふふ。今日の月はとっても丸いね」
そういえば、初めて旅に出る前もよく月を見てたっけ。
あの頃はまだニャオハがこのはを出せなくて、たくさん悩んだなあ。
でも、今はこんなに大きくなって、強くなって、私も一緒に成長してきた。
そんな人とポケモンの関係を守るためにも、必ず
……
!
「リコ、こっち見て」
「ロイ、なに
——
!? っぷ
……
あはは!!」
反則だ。こんなの誰だって笑っちゃうよ。
だって振り向いたら、ロイがものすごい変顔をしてるんだもん。
ダメ、完全にツボに入っちゃった。笑いが止まらない。
マスカーニャがちょっと冷めた目でこっちを見てるけど、ほんとに止まらない。
「よかった。大丈夫そうだね」
そう言われた瞬間、どういうことか気になって笑いが収まった。
ロイはとっくに変顔をやめて、いつも通り優しい目をしてる。
「
……
私、不安そうに見えたかな」
「不安っていうより、ちょっと気を引き締め過ぎてる気がしてさ」
「それで変顔?」
「ああ。リコの緊張を緩められたらなんでもよかったんだけど、せっかくだし思いっきり笑ってほしくて」
「そっか
……
ありがとうロイ。こうかバツグンだったよ」
「へへ、よかった」
ロイはちょっと得意げに笑ってる。
そういえば、ロイの島を出た時も、ロイの前で思いっきり笑ったな。
ロイもすっごく笑ってて
……
なんで笑ってたんだっけ
……
忘れちゃったけど、あの時見た夕陽はすごく綺麗だったな。
なんて思い出している間に、ロイは私の隣に座って、こっちを向いた。
「僕ね、今ちょっとワクワクしてるんだ」
「どうして?」
「だって、僕たち前よりずっとずっと強くなったんだよ? その成果を出せるんだって思ったら、うずうずするんだ」
ロイがそう言うと、ラウドボーンたちもやる気に満ちた声を上げた。きっとみんな同じ気持ちなんだ。
それを見て、グレンアルマとパゴゴも腕や足を上げて掛け声を出した。
「ふふ。そうだね、私たちの今までを全部ぶつけられるんだよね。なんだか私もワクワクしてきたよ」
「でしょ? それにさ、ラクリウムを消し去って、ライジングボルテッカーズの真実も取り戻したら
……
またみんなで行きたいところに行って、見たことない景色をたくさん見て、知らないポケモンと出会って、そんな冒険がまたできるんだ!」
「そっか
……
私たちの冒険はまだまだこれからなんだね」
「そうだよ! 大変なこともきっとあるけど
……
楽しいことがもっとたくさん待ってるよ」
ラクアでの戦いのその先、どんな冒険が待っているんだろう。
この世界には、まだまだ知らない場所、知らない人、知らないポケモンがたくさん待ってる。
少し考えるだけで、ドキドキが止まらない。
「えへへ。楽しみだねロイ」
「うん! そうだ、リコはどんなところに行きたい?」
「そうだなあ
……
」
行ったことのないところ、もう一度見たいところ、ロイと話しているとたくさん、たくさん浮かんでくる。
ロイも色んな場所を挙げて、はしゃいでいる間に気づいたらけっこう遅い時間になってた。
「そろそろ部屋に戻って寝よっか」
「うん
……
ロイ」
「なに?」
「私、ロイと一緒に過ごす時間が大好きだよ。改めて
……
これからもよろしくね」
「
……
! ああ! こちらこそよろしく」
私たちはお互いの部屋に戻った。
明日の冒険に備えて、さらに先の冒険に備えて、私たちは眠りについた。
部屋に戻り、ベッドに入ったロイは数分前のリコの顔を思い浮かべていた。
月光に美しく照らされた空色の瞳が、真っ直ぐに紅い瞳を見つめていた。
『ロイと一緒に過ごす時間が大好きだよ』
表情も言葉も晴れ晴れとして、爽やかな風を感じるくらいで、なのにそれが心臓をやたらと跳ねさせていて。
「なんだろ
……
この感じ
……
」
ロイは両手で顔を覆った。顔が熱いのが分かったから。
それから起き上がって深呼吸をした。
今はまだ、この気持ちは忘れておこう。
正体は分からないけど、きっと答えはいつか、リコと歩く冒険の中で見つかるはずだ。
心を落ち着かせて、ロイは眠りについた。
Reaction
If you make a mistake, you can cancel it by pressing the reaction.
Custom color
Reset color
広告非表示プランのご案内