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月華
2026-03-20 12:59:31
3236文字
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🦁と🐍のソロ曲歌詞解釈
初めて聞いた時に書こうと思っていたものをぼちぼち言語化してようやく完成しました。ブレジュ円盤発売記念に公開します。あくまでも個人的な解釈なので異論は大いに認めます。
🦁
閉め切る扉の先で 浮かれた歌が聞こえる
揺れる声は遠く 影さえ散らした
→浮かれた歌:チェカ誕生のお祝いの声、揺れる声:チェカの泣き声、影:レオナ
チェカの誕生のお祝いの席には居らず、ただ声だけを聞いていた。甥によって王位継承権の遠のきが確かな現実となることで自分の王座への渇望、ひいては自分の存在意義さえも薄れてしまいそうな感覚を覚えた。
巡るは夜の向こう飽きずに焦がれては
傲りさえ盾にして
→夜の向こう:昼、傲り:得意になってたかぶること。わがままなふるまい。
自分のいる場所は暗く、兄や甥のいる場所は明るい。政が動くのはいつも彼らのいる明るい場所で、自分はお呼びではないと分かっていても、飽きる事なくその場に居られたらと焦がれてしまう。崩れそうになる自分を守る為には傲りですらも盾になり得てしまう。
消えゆく光 変わらぬ世界 未だ無謬の色
→光:レオナにとっての希望、無謬:理論・判断などに、誤りが無いこと。
年月が経つにつれ自分の望むものは手に入らないのだとはっきり突きつけられ、希望が潰えていく。自分にとって絶望的な世界は変わらず続いているものの、自分が王になれない世界は何も間違っておらず、揺るぎないこの状況が在るべき姿なのだろう。
何度この手を 伸ばしたとしても
いつだってこの手は空を握った
ならば砂に変われと
→どこまでも正しい世界では自分の欲しいものは手を伸ばしても掴めない。それならばいっそ自分の欲しいものですら砂に変わってしまえばいいとさえ思う。
戯れつく幻でさえ 眩しく煩わしすぎて
→戯れつく幻:チェカ
自分を慕って戯れてくるチェカの真っ直ぐな憧憬と愛情は眩しいと同時に、自分の暗さが露わにされるようでひどく煩わしい。
不実なままでいられるのなら
それはそれでいいかと嘲笑う
→不実:誠実でないこと。誠意や情味に欠けていること。
チェカのことを大切にしてやりたい気持ちが皆無ではない。だが自分には到底出来そうもない。自分のそういう態度が自分の首を絞めているのは分かっているくせに適応できない自分の愚かさには嘲笑するしかない。
掴めぬ光 捻れた視線 その無謬の色
→どれだけ焦がれても手に入れられないものを求め続けるせいでいつの間にか捻くれたものの見方しか出来なくなってしまった。だが自分に見える世界は、そして自分自身はどうしようもなく正しい在り方をしている。
誰かを責める理由を並べて
背を向けるたびにこの手を握った
すべて砂に変われと
→どこまでも正しすぎるこの世界で自分を守るには自分以外を責めるしかない。自分は歓迎されていない、愛されていないと全てに背を向け、砂に変わってしまえと呪うことでひたすら自分を守り続けている。
still infallible, until tangible
→触れられるようになるまでは世界は変わらず正しいまま
↑ここでのポイントは自分が動けば状況は変わると分かっているもののレオナ本人には動く気力もつもりもないというところ。なので結局世界は変わらない。他でもない自分の諦めのせいで。
サバナクロー楽曲の最初のレオナソロパートが「嘘ぶけ 何度でも」なのはきっと自分に言い聞かせてるし、前向きな歌詞の割にソロパートが少なかったのは多分レオナの内面を表してそう。
🐍
宝石と魔法じゃ 満たせない願い
→宝石:お金、魔法:自分の持つ経験や力
自分の願いはお金でも自分が培ってきた魔法という力でも決して満たされることはない。
終わりを知らない 惨憺たる日々に
→惨憺たる:見ていられないほど痛々しいさま
自分にとって今身を置いている現状は目も当てられないほど悲惨で痛々しい。そしてそれは終わることがなく永遠に続いていく。
喘ぐように息をして 欲が這い出ようとして
求めるほどに ここは狭すぎて
→苦しさを自覚してしまえば、もはや此処にはいられない、出て行ってしまいたいと押しこめていた欲望が頭を覗かせてしまう。この居場所は自然と外を渇望してしまうほどに窮屈すぎる。
これは消えぬ光 決して尽きぬ怒り
晒してしまえたら
→光:外の世界
外の世界は眩しく、そして決して消えることなくいつもそこにある。それが目に入るたびになぜ自分はここにいるのか、こうしているのかと怒りがこみ上げてきてしまう。この感情を晒してしまえたらきっと楽になるのに。
踊るは影 飽くなき声を聞け
自由を手に 呪うように
→影:ジャミルの中の暗い感情
自分の中に燻る感情が激しさを増して何度も何度も頭に響く。無視するな、素直になれと。それに従って手にした自由(オーバーブロット)でこんな世界を呪ってしまおう。
果てまでfly
→世界の果てまで飛んでいってしまえ
ああ まだ足りない
→そうやって追いやってしまったとしてもまだ欲は満たされない。
蛇と瞬き
→蛇:ジャミル
自分の目の前に依然として光はまたたいたまま。
星はまた砕けて 願いも砕けた
→星:光、即ちジャミルの希望。
学園に来て得られると思った自由はカリムの入学によって手にすることは出来なかったし、自分の身を置く環境も変わらなかった。
↑ジャミルにとって太陽=カリム。だから自分の希望を表す言葉として太陽の光によって輝く月を選ぶこともできず、結果光源としては非常にささやかな星になった気がしてならない。
夜明けの切れ端 引きずり下ろし
→夜明けの切れ端:環境が好転するという兆し
でも自分は希望を捨てられない。もしかしたら状況がよくなるかもしれないというほんの微かな兆候を見つけては、それがどこにもいかないように引きずり下ろして手元に大事に置いておく。
縫いあわせた幻想で 砂を噛む現実を
塗り潰しても ここは暗すぎて
→砂を噛む:味気なく、面白みや感興が全くない様子(無味乾燥)
そうやって切れ端をつなぎ合わせてできた自分の描く未来は、所詮ただの幻想でしかない。そんな幻想でつまらなく味気ない日常を耐えようとしても、どうにもならないくらい現実は苦しい。
それは滲む未来 いつか住んで目眩
壊してしまえたら
→このままいけば自分の未来は今の現状から地続きのものとなる。そんな未来を生きると考えるだけで目眩がしてしまう。いっそのこと壊してしまえたらいいのに。
満たされない渇きで 嗄れた喉が震えてる
→自由になるのだと叫んだ声は今まで抱き続けてきた自由への渇望で涸れていた。
この空を突き破って その先に見えるのは
→空を突き破って:オーバーブロット
抱えきれなくなった感情が振り切れて経験したオーバーブロットはまるで高い空へと昇るような心地がした。大いなる力を手にして、そしてその先にはなにが待っているのだろう。
閃く影 スカラベの指すほうへ
自由を手に 焦がして
→スカラベ:光即ち希望
自分の中に燻る欲望に忠実になればその先にはきっと自由がある。その為に邪魔なものは全て焼き払ってしまえばいい。
すべてはlie
→でも自分は知っている。今感じている自由も所詮全ては嘘でしかない。
ああ ただ知りたい
→ずっと自由でいたいなんて高望みはしない。ただ紛い物じゃない、本当の自由を知りたいだけだ。
蛇と瞬き
→例えそれが、蛇が出来もしない瞬きを望むようなものだったとしても。
スカラビア楽曲のMVを見ていてジャミル楽曲と同じ背景?の箇所があって、多分意図的にそういう演出をしているのだろうと思い並べてみた。
渇望に飲まれ 溶けていくのさ
⇔ これは消えぬ光決して尽きぬ怒り
↑この後ジャミルの「感じるまま酔いしれるがいい」の催眠振り付けパートがくる
古の枷 塗り替えてしまえ 終わりなき宴 果てるまで
⇔ それは滲む未来 いつか住んで目眩
↑明らかに終わりなき宴に辟易してる
やっぱり意図的にそういう演出してそう。
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