Privatter+
Font
Serif
Sans Serif
Color
Light
Dark
auto
Font size
Large
Medium
Small
Language
Japanese
English
Sign in with Google
Sign in with ID and password
Account ID
Password
Sign in
Forgot password?
Create account
三毛田
2026-03-18 21:31:32
1079文字
Public
1000字6
Clear cache
100 07. 戸惑う指先
100日目
君に触れることに戸惑う
「あー
……
うー
……
」
「何を唸っているんだ」
「だってさぁ」
「お前が触れたいと言ったのだろう」
「ひゃんっ」
急に丹恒の手が触れて、思わず悲鳴が出てしまう。
呆れた表情を向けられたけれど、心の準備が出来ていないんだから!
「戸惑うから、苦しくなるんじゃないのか?」
「別に戸惑ってなんか
……
」
誤魔化そうとしたけれど、無理だ。
丹恒にはバレバレだもの。
「そうだよ。お前の手に触れるのって、戸惑うんだ。好きな相手に触れるのって、すごい大変なんだよ。気持ちの面でさ」
「そうか」
返ってきたのは、肯定でも否定でもない言葉。
「じゃあ、改めて。触れていいか?」
「お前の好きにしろ」
そっとこちらへと差し出された手を、恐る恐る握る。
相変わらず、温度の低い手た。でも、でも、嫌じゃない。
それどころか、もっと触れたいとも思ってしまうほど。
「好き」
「
……
」
俺がこうやって好きだと告げると、いつも黙ってしまう。
「丹恒は、俺のことどう思ってるんだ?」
「嫌いではない。それに、お前は大切な仲間だ」
本当に?
という問いかけは、飲み込んだ。
きっと丹恒は、恋と友愛の区別がついていないような気がするから。
まあ、俺も詳しいこととか、細かいことはよくわかっていないし。
「丹恒と、こうして触れていると嬉しくて仕方ないんだ」
「お前は変なやつだな」
いつもそう。
俺が嬉しそうに告げると、こうやってちょっとだけ呆れたような表情を浮かべる。
でも、嫌そうじゃないから実はこの時間も好きだ。
「えへ、えへへ」
「嬉しそうだな」
「うん。俺、丹恒の手が好きだから」
「
……
」
「みんなを守ってくれるこの手が、皆が積極的にやらないアーカイブの整理をしてくれるこの手が。好きで好きで仕方ないんだ」
握った手を自分の頬へと持っていき、頬ずり。
まさか頬ずりするとは思っていなかったのだろう。驚いたように目を見開いて。
この表情が観たかったんだよなぁ。って言ったら、きっと叩かれそう。
意外と手が早いんだ、丹恒は。
「んふ。んふふふふ」
急に笑い出した俺を気味悪そうな物を見るような目で見てくる。うん。その表情も好き!
と言ったら、手を振り払われてしまうだろうけど。
「
……
俺も、お前と手を繋ぐこの時間は嫌いじゃない」
「そっか! うん。嬉しい」
両手で手を掴み、深呼吸をした後丹恒の指にキス。
「てっ」
「す、すまない。だ、だが」
「大丈夫。俺が悪いのはわかってるから」
急に手を振り払われた。まあ、俺が悪いよな。これは。
Reaction
If you make a mistake, you can cancel it by pressing the reaction.
Custom color
Reset color
広告非表示プランのご案内