ポほ
2026-03-17 23:37:43
625文字
Public 跡取り息子、やめました!?
 

髪の毛

第6.4話。6話と7話の間空きすぎ

 風呂上がりの宗真。
「あー、いいお湯だった」
「ちょっと!上裸で歩くのがダメとは言ったけど、下着で歩いていいとも言ってないからね!ちゃんと服着なさい!」
「はーい」
 そうして宗真のあとに、静乃が風呂へ入る。湯船に浸かった瞬間――水面には、明らかに宗真のものと思われる髪の毛がぷかぷかと浮いていた。
……げっ」
 そして風呂上がり。呑気にアイスを食べている宗真のもとへ、静乃の怒りが直行する。
「宗真ぁっ!!」
「な、なんだよ静姉!ちゃんとパジャマ着ただろ!」
「そこじゃない!これを見なさいっ!」
 あえて取り除かずにいた、髪の毛が浮いたままの浴槽を指差す。
「この髪の毛。色と髪質からして、あんたのでしょ?」
「うん。……だから?」
……あんたさ。湯船に入る時、頭にタオル巻いたりヘアゴムで髪まとめたりしてる?」
「してない。そのまま入ってるけど……いけなかった?」
……まあ、あんたが知るはずないか」
 一拍置いて、少しトーンを落とす。
「今度からね。湯船に入る時は今言ったみたくして、髪が湯船に入らないように浸かりなさい」
「はーい……
――そして翌日。
 宗真の入浴中、給湯器の呼び出しボタンが鳴った。何事かと思った静乃が来てみると――
「静姉見て見て!この髪のお団子、うまくいった!これで合ってる?みんな可愛いって言ってくれるかな?」
……。そんなことでわざわざ呼び出さないの」
 呆れつつも、可愛さは認める静乃だった。