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壱加
2026-03-16 22:42:55
3010文字
Public
女体化
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マ〇ィアとメイド♀さん(ブラネロ)
謎パロ。女体化。
マフィアのブラッドリーくんとお屋敷で働く頼もしいメイド♀さんのネロちゃん。
ベイン家で働くメイドは忙しい。
大きなお屋敷の掃除は大変だ。何人がかりでやっても終わらない。すぐにゴミがやってくる。片付ける身にもなってほしいものだ、とネロは溜息を吐いた。
「まったく、今朝掃除したばっかりだって言うのに」
やれやれと肩を竦める。
手に持っていた箒を地面に転がっている呻くゴミ
――
もとい、薄汚い服装の男二人の顔の横に突き刺すと、男たちはひいっと情けない声をあげた。
ついさっきまでは威勢のいい声で「メイドがいたぞ、こいつを脅して屋敷に侵入しようぜ」などと言っていたのに。まったく骨がない。
この弱さでは敵対勢力や家督争いをしている兄弟たちの関係者ではないだろう。街のチンピラの度胸試しか、ただのコソ泥か。何にせよ、白いエプロンが汚れることもなく、箒一本で終わってしまった。
「あ、ネロさん~! お疲れさまです! それ片付けておきましょうか?」
「あぁ、頼むよ。まだ残ってるからさ」
地面に転がってる男たちを見ても驚くことがない使用人の後輩にあとを任せ、ロングスカートを翻して屋敷の中へと戻って行く。
これが日常茶飯事なのがこの街だ。
大小さまざまなマフィアが集まるだけあり、活気はあるが治安はよくない。
ベインファミリーはこの街で一、二を争う勢力ではあるが、現当主が「そろそろ隠居したい」と言い出して家督争いが勃発しているのである。兄弟が多く、誰と誰が手を結んでいるとか、裏切っているとか、色々な情報が噂話となって屋敷の内外に広がっていた。
街の皆もこの状況をゲームのように楽しんでいるので頭が可笑しいのではないかと思うが、街をゲームの盤上にしたのは紛れもなく現当主。大人しく隠居すればいいものを、騒がないと気が済まないらしい。
ただし、家督争いで殺しはなしだ。だから街の住人もゲームとして見守っていられるのだろう。
要は父親を楽しませた者が勝ちなのである。多分。
これはネロの主人である末っ子、ブラッドリーの見解である。
ブラッドリーは当主の五番目の妻から生まれた末っ子だが、次期当主の最有力候補でもある。末っ子らしく甘やかされて育った面もあるが、情に厚いが流されない芯の強さがある。なによりカリスマ性が兄弟の中では一番高い。
争いごとが好きなため、進んで顔を突っ込む癖があるのが難点だろうか。
箒を置いて手を洗ったネロは屋敷の奥、ブラッドリーの自室へと向かっていく。
屋敷の中も毎日チェックは欠かさない。ここにはブラッドリーが認めた者しか出入りすることが許されないが、ネズミが紛れ込むことはたまにある。
部屋の前に着き、ドアをノックするが中から返事はない。
この時間は部屋にいるはずだけど、いないときも勿論あるので返事がなくても可笑しくはない。
「失礼します」
一応主の部屋だ。一声かけてドアを開ければ、彼が好む香水と煙草の匂いが混じった空気がネロの鼻腔をくすぐる。一服してからそう時間は経っていないのだろう。テーブルの上には吸い殻があった。
耳をすませばさらさらと水が流れる音がする。
ブラッドリーの部屋には彼専用のバスルームがあり、音はそこから聞こえてきた。
ネロはそちらに足を向け、バスルームに続くドアを開ければむわりと湿った空気に襲われる。
カーテン越しによりはっきりと聞こえてくる水音と、ブラッドリーの気配を確かめ、散らばっている脱いだ服を籠の中へ入れる。
新しい服が見当たらないので準備するかと、一度バスルームから立ち去ろうとした。
「ネロ」
「
――
うわっ」
すると水音が止み、カーテンから腕が伸びてきてネロを捕らえた。
身体中から湯気が立っている、濡れてぺたんこになった二色の髪からぽたぽたと水滴が落ちてネロの頬を、メイド服を濡らしていく。
見上げれば小さい頃に襲われた傷痕が残る顔が、ロゼの瞳がネロを見下ろしていた。
「
……
ご主人様。びしょ濡れ」
「ん」
少しくらい拭いて出てきてくれないと足元も水浸しになってしまう。バスタオルを手に取って彼の頭に被せれば少し屈んで甘えてくる。自分で拭けよと呆れるが、ブラッドリーが世話を許すのはネロにだけだ。
屋敷にはいっぱいメイドがいるけれど、ブラッドリーの部屋に無断で入るのが許されているのはネロだけ。
自分なんかを唯一にするなんて変な男だと思うが、それが嬉しくないわけがなかった。
バスタオルから覗く瞳と目が合うと、逞しい腕がネロの腰を抱いて引き寄せた。
「あっ、待っ
――
ぅんっ」
大きな唇がネロの小ぶりの唇に触れる。湿って温かい唇は気持ちがいい。石鹸の匂いを纏ったブラッドリーからは煙の匂いがしないのに、キスだけでくらくらと酩酊状態になってしまいそうだ。
それほどブラッドリーのキスは上手い。ちゅっちゅっと啄んで、唇を割って舌を絡める。
抱きしめられて、ブラッドリーの身体の水滴をメイド服が吸ってしまう。
胸を押し返そうとすれば更に強い力で抱きしめられ、舌を吸われると腰が甘く震えた。
「ブラッ」
大きな手が身体をそっと撫でる。
長いスカートを捲り、ストッキングに包まれた太腿に触れて、硬い物を握りしめた。
パンパンッと聞き慣れてしまった、でも耳に痛い音がバスルームに響く。
ネロの太腿を撫でていた手には拳銃。銃口は天井に向いており、硝煙が湯気に絡んで漂う。
折角石鹸の匂いだけだったのに、と鼻をくすぐる火薬の臭いにネロは溜息を吐いた。
「泳がせてんのかと思ったのに。っつーか、自分の使え、自分のを!」
今日は出番がないまま終わると思っていた銃をブラッドリーの手から奪い返し、ロングスカートを捲る。
そこには黒いストッキングとガーターベルトの他に小型ナイフや銃を収納したホルスターがある。
「てめえが掃除しにくるだろうから放っておいただけだ。まさかバスルームにまでついてくる俺様の裸を覗きたい変態だとはな」
「え? まじでただの変態?」
「ただの変態の情報屋か、ただの変態のチンピラか。まぁ、変態ってこと以外はとくにつまらねえよ」
「あ、そう
……
」
威嚇射撃にびびって逃げ出したネズミの気配はもう天井にない。
ブラッドリーに合わせて様子を見ようと好きにされるんじゃなかった。湿ったメイド服を見下ろして、着替えるのにはまだ早いのにと溜息を吐く。今日は溜息ばっかりだ。
「じゃ、着替え取ってくるからあんたは自分で身体拭いて
――
っ」
「んだよ。つれねえな。覗き魔がいなくなったんだからいいだろう」
「なにがいいんだよ! って、こら!」
離れようとすればなんでだとブラッドリーが再びネロの身体を抱きしめ、今度ははっきりと身体を弄ってくる。
太腿を撫でる手がホルスターに手をかけ、それを外して放り投げられてしまった。
「物騒なモンはもういいだろう。今日は終いだ。俺に付き合え」
そう言って顔を寄せてくるブラッドリーを突き離せない。
甘えられていることにどうしても頬が緩んでしまい、引き締めようとして変な顔になってしまう。
「仕方ねえな、ご主人様」
「ネロ」
「ん
……
ブラッド」
二人きりの時にご主人様と呼ぶと少し機嫌が悪くなる。
そういうところが可愛いんだよな、とは流石に口にできないから、代わりに甘い声で名前を呼んで唇を合わせるのだった。
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