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三毛田
2026-03-16 22:27:59
1065文字
Public
1000字6
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98 05. 口実
98日目
君といちゃつくための理由付け
「あーん」
差し出された蒸し鶏を迎え入れるために、口を開ける。
「どうだ?」
「うん。美味い! このタレがいいな」
「コレ! つまみ食いばかりするでない」
耳を軽く浮かせ、怒るパム。
「俺が味見を頼んだんだ。あまり怒らないでやってくれ」
「丹恒が言うのであれば、仕方ない。じゃが、食べさせすぎは禁物じゃ。オレの作った食事が食べられなくなるじゃろ」
腰に手を当て、むすっとした表情で俺を見上げてきて。
「丹恒の作ったご飯も、パムが作ったご飯もちゃんと食べるから安心してくれ」
胸を叩くと、彼らは顔を見合わせ。それから、ちょっとだけ眉を下げる。
何でだよ。
「あー! また穹だけつまみ食いしてる!」
手伝いに来たのか、それとも俺と同じくつまみ食いに来たのかはわからないけれど、なのはパムから茹でたてのブロッコリーを食べさせてもらっている俺を見て叫ぶ。
「ほら、三月」
「ウチにもあーんしてよ」
丹恒が皿に乗せて差し出したサラダに対し、彼女は口に入れてくれと言いながら口を開ける。
「俺が食べさせるのは、穹だけだ」
そっとフォークを握らせられて、不満そうな表情で黙々と食べていく。
まあ、手伝いに来たというのは口実で、味見分を食べさせてもらうついでにイチャイチャするのが目的だったりする。
丹恒はそれをわかっているし、パムもなんだかんだで察してくれているからそのことについては何も言わない。
ただ。
「食べすぎると、食事の時に食べられなくなるからほどほどにな、三月ちゃん」
俺には言わないのに、とは口にしない。
丹恒もパムも、俺が耐えすぎないように味見を渡してくれていことに気づいているから。
「アンタって、何だかんだマメよねぇ」
「悪いか?」
「ううん。どれだけ丹恒のこと好きなんだろうって思っただけ」
若干茶化すように言いつつ、出来上がったものをフライパンや鍋から器に盛り付けて。
そこは女子というべきか。盛り付け方が丁寧だし、可愛らしい。
俺や丹恒じゃこうはいかない。そこは興味関心の分野が違うっていうのもありそうだ。
「うん。美味しそう!」
「実際美味いぞ」
「アンタは食べすぎ!」
頬をつつかれ、それからお腹もつつかれた。別に太ってきてはいないし。
後で風呂場横の鏡で確認しよう。そうしよう。
パムと丹恒が作ってくれたご飯を、皆で囲んで夕飯。いつものことながら、美味しくてつい食べすぎちゃうな。
「美味かったようだな」
「うん! ただ、食べすぎたので整腸剤をください」
「仕方ない」
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