ne🌟
2026-03-16 19:04:40
1471文字
Public 高諸
 

18)運命なんて

# いいねされた数だけ書く予定のない小説の一部を書く

高諸
室町オメガバ
α×β のふたり。書きたいところだけ書いたから突然場面展開します。

初っ端、ほんのり🔞の匂いがします、注意。

室町のオメガバというとんでも設定



「尊奈門、」

熱いもので満たされる。
吐息とともに吐き出されるかすれた声が色っぽくて、絶頂したばかりの身体はゾクゾクと疼いてしまう。
潤む視界の先、普段は涼しげな高坂さんが熱っぽい視線を向けながら、汗がにじんだ額を撫でてくれた。

それだけで、勘違いしそうになる。この人と自分は運命なのだと、この人は自分だけのものなのだと。

だけど胸の中幸せな気持ちを邪魔するように込み上げてくる虚しさが、繋がりを作れない性であることを嫌でも思い出させてくる。

「こう、さかさん、」
「寝ていいぞ、あとはやっておくから」

優しい声と瞼に降ってくる唇に促され、何度も果てた身体は抗うことができなかった。
まだこの熱を独り占めしたいのに。そう、思っても意識はすぐに微睡の中に沈んでしまう。

「    、」

完全に意識が落ちる直前、高坂さんが何か言った気がしたけど、それを言葉として捉える前に意識は完全に沈んでしまった。


高坂さんがα性だと知ったとき、なりふり構わず告白した。この人を運命なんかに取られたくないという我儘だった。

それを気づいているだろうに受け入れてくれたのは、幼馴染ゆえの甘やかしなのだろう。

実際、高坂さんが私に甘いのは折り紙付きだ。

だけど、たとえ情や情けだとしても、今だけは夢を見たいのが人間のエゴだ。

だって運命が現れてしまったら、つながりを作れない私は勝てない。
それに、運命の番と作る子はα性であることが多いと言われているから、より強い子孫を残すため、α性は番を見つけたら攫ってでも子を成せというのが、忍軍の掟だった。

だからこの関係は、いつか終わりが来ることが決まっている。

それがまだまだ先なのか、明日来るのか。運命の人がまだ生まれてないのか、はたまたもうとっくに亡くなっているのかは知らない。
いつ現れるかもわからない高坂さんの運命の相手に、私はただ、怯えることしかできないでいた。



<<中略>>
高坂さんの運命を名乗る人が現れたよ!




「高坂さん、今までありがとうございました!」
「尊奈門……?」

もともと、私がお願いして始まった関係だった。
好きだと伝え恋仲になったのも、身体をつなげたいと言ったのも、全部、私から強請ったこと。

高坂さんはそれに応えてくれたにすぎない。だから、終わりを告げるのも自分からがいい。
広い世界で若いうちに、運命に出会える確率なんて奇跡に近い。それに相手は同盟国のお姫様と聞いたから、こんなにめでたいことはないだろう。

心臓が痛い、声は震えてないだろうか。うっかりすると込み上げてくるのを何とか飲み込んで、精一杯の笑顔を作ってみせる。

ずっと覚悟はしていた。
しばらく落ち込むかもしれないけどそれはちょっとだけ許してほしい。私はちゃんと高坂さんがくれた思い出を持って生きていけるから。

だから優しい高坂さんが迷ってしまわないように、今だけは胸を張ってこの人を送り出さなきゃ。

「私のわがままに付き合ってくれてっ?!」

言葉を遮る様に、口を抑えつけられた。
高坂さんの表情から、感情が読み取れない。ただ、見たことがない冷たい目がこちらを見下ろしていた。


==============
この後、お仕置きで散々焦らされ、愛でられた尊ちゃんが「高さんとずっと一緒に居たい」という本音を泣きながらぶちまけるまで離してもらえなくなる展開
やっと尊が解放されたとき、うなじにはえぐい噛み跡が付いている。