三毛田
2026-03-15 16:12:33
1074文字
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97 04. 追い掛けっこ

97日目
悪さをした創造物と

「ちょ、おまっ、待て!!」
 ぽよんぽよんと跳ねながら、階段を飛び降りていくゴミケーキ。
 奴はパーティー車両にいたもち団子の後ろに隠れる。
 頭隠して尻隠さず。っていう状態だけど。
「騒がしいですね」
「シャラップ聞いてくれよ! こいつ、俺が丹恒から貰ったお土産の包装紙を食ったんだ!!」
 俺が力説すると、シャラップは
「ゴミ……ではないんですか?」
 なんて失礼なことを。
「違う! 綺麗に開けられたから、ネットにあったやり方でブックカバーを作ろうと思ってたんだよ!!」
 柄だって綺麗だったし、丹恒に似合いそうだったから。
「穹、うるさいよ~」
「ラウンジまで聞こえていた。何があった」
 呆れた表情のなのと丹恒が、入ってくる。
「丹恒~」
 泣きついたら、頭を撫でてくれた。
「この子、何か食べてる?」
「なの、聞いてくれよ!」
「聞くから、声のボリューム落として」
「わかった。ゴミケーキが、この間丹恒がくれたお土産の包装紙を勝手に食べたんだ」
「あの柄が綺麗なやつ?」
「そう!」
「あー……
 丹恒となのの視線が、もち団子の後ろへ注がれ。
「お前が悪い」
「ミ~!!」
 俺から離れ、ゴミケーキの皮を掴んで持ち上げる丹恒。
 俺たちの会話を聞いて、どう考えてもゴミケーキが悪いと悟ったもち団子は、悲鳴をスルーしている。
「あ、こら!」
 なんとか丹恒の手から逃げ出し、パーティー車両内を駆けまわるお菓子を、俺が追いかける。
「なんか子供みたい」
「実際子供だ」
 なんて会話が聞こえてくるけれど、今は気にしてられない。
「あら。元気いっぱいね」
「姫子、こいつが悪い!」
「ンミ!!」
 皮を掴まれ手足をじたばたさせているゴミケーキと、頬に引っかき傷をつけている俺を見て姫子は微笑ましそうな表情を浮かべコーヒーを飲む。
「コーヒーでも飲んで、落ち着きなさい」
「大丈夫です。ハーブティーにしておきます」
「ンミャァ……
 まるで猫のような鳴き声を出し、体をぶるぶるふるわせている。お前は姫子のコーヒーを飲めばいい。
「しばらく俺の部屋に立ち入り禁止だからな!」
「!?」
 宣言すると、まさかそう言われるとは思っていなかったようで目を白黒させている。
「残念だが、諦めろ。お前が悪いからな」
 追い打ちのように丹恒に言われ、さらにはもち団子にポンと側面を叩かれて皮の中に引っ込む。
「丹恒、ごめんよ」
「謝るなら、今度ブックカバーを一緒に選んでくれ」
「うん! デートだ」
「そうだ。デートだな」
 珍しく肯定してくれた!