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uraneta_365
2026-03-14 21:29:23
4723文字
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Happy White Day?
チャラサク 🌹🍅🌙🌸のホワイトデーのお話
チャラサクでホワイトデーは、たぶんサクラちゃんから貰ってなくてもお返しはするだろうなって妄想から始まったお話です
サクラちゃんに渡す薔薇はチャラスケ自ら育てた薔薇でその過程でチャクラを混入します
子猫ちゃんへの薔薇は山中生花店で定期購入してます
※ナチュラルにメンヒナ付き合ってます
「サークラ! Happy White Day、オレのお返し受け取って」
やっと取れたお昼休憩中に窓から乱入してきたサスケは、お決まりの薔薇と共に最近話題の洋菓子のショッパーをサクラに差し出した。
「
……
私、あんたにバレンタインあげた記憶ないんだけど、それよりいい加減、出入り口から入るってことを覚えなさいよ」
サクラはしかめ面になりながら薔薇とショッパーを見据える。サクラのしかめ面とは正反対にサスケはにっこり笑いサクラのデスクにショッパーを置き、薔薇はいつしかサクラの執務室に置かれる様になった花瓶の中に差し込んだ。
「ホワイトデーは、愛を返す日だろ」
「その愛をあげた記憶がないって言ってんのよ。というか、さらっと私の要求無視してんじゃないわよ」
ぐっと眉間に皺を深めたサクラにサスケは、さらりと笑い「険しい顔をしてるサクラもキュートだな」と安定の軽口を叩き、サクラはそれに舌打ちで返事をした。
「窓からの侵入も愛のスパイスだろ」
「どこから仕入れきた知識よ、それ」
「某有名な3代目の大泥棒からインスパイアされてな」
「忍が大泥棒参考にしてどうすんのよ」
サクラは、肩をすくめ途中だった食事を再開する。サスケは、どこからか引っ張り出した椅子を持ち寄ってサクラの隣に陣取り居座る体制を整えた。
「
……
警務部の仕事はどうしたのよ」
「今、6代目の判待ち。それ受け取ったら、大物取りだな」
「あんた、そんな重要な任務前に何してんのよ」
「任務前だから、こそサクラに会いにきたんだよ」
きらりんと効果音が付きそうな笑みを浮かべるサスケにサクラは、苦虫を噛み潰したような顔をする。その顔を見てサスケはさらに笑みを深めた。そんな軽口を叩いていると、コンコンと音がするので二人して音の方に目を向ける。火影専用の伝令用の鷹が窓辺に止まっていた。
「時間だな。あぁ、そうだ。そのお菓子、オレの気持ちだから任務から帰っていたら感想聞かせて」
「
……
チャラスケ、それ死亡フラグっていうのよ」
両親の顔がチラつきサクラの顔は自然と曇る。サスケの実力もよくわかっているが何事も絶対はない。グッと噛み締める唇にふと温かい指が触れる。はっと見上げるとサスケが険しい顔しながらサクラを見据える。いつもの軽薄な雰囲気が鳴りを潜めているサスケにサクラは体を固まらせた。
「それ以上を血が出る。いくら、サクラでもオレの惚れた女、傷つけるのやめて」
「
……
っ!」
「それにオレ、決めてるんだ。絶対、サクラより先に死なない。サクラを一人にしないって」
「っ! 口ではなんとも言えるわ!」
「なら、ずっと隣で見ててよ。じゃ、行ってきます」
にっと笑ってサスケは窓から華麗に飛び去っていった。その背を見送りながらサクラは小さく「なんなよ。本当に
……
」と呟きデスクに突っ伏した。
※※※
自宅のリビングで昼間サスケに貰ったショッパーを前にサクラは神妙な顔つきをした。あの後、急患の知らせをうけ、開ける暇もなく怒涛の仕事に追われ夜勤と交代し数日ぶりの自宅。いつもだったら即お風呂、ベッドにスライドのち、お昼まで睡眠コースだが昼間のサスケの言葉のせいでショッパーと謎の睨み合いに発展した。
「えぇい、ままよ! 春野サクラ!! そもそもチャラスケが変なこと言うからいけないのよ!」
サクラは、勢いよくショッパー開ける。中にはシンプルなデザインの正方形のブルーの缶。ショッパーから缶を取り出し、缶をローテーブルに置く。謎の緊張感がサクラの襲う。色恋から疎いと言われるサクラでもホワイトデーに贈るお菓子によって意味があることぐらい知っている。ごくりと息を呑み蓋を開けた。
「? 普通の、チョコ?」
缶には六個の長方形のチョコが三個上下に配列されている。サクラは、なんだか拍子抜けして一個を手にとった。それをシーリングライトにかざす。
「あんなこと言うから変に緊張したじゃない。バカスケ」
悪態をつきサクラは一口でそれを口に放り込んだ。パリッとした食感の後にむにゅっと柔らかい食感が口の中に広がる。ビター風味のチョコとマシュマロの濃厚な甘さが口に中で絶妙なバランスを保って味覚に美味しさを訴えかけてくきた。その美味しさにサクラは頬を緩めるが一瞬で真顔になる。
「
……
マシュマロって、確か、『嫌い』って
……
意味だった、わよ、ねーー 何よ、あんなこと言っといて
……
っ!」
グッと噛み締める唇に昼間のサスケが思い出される。甘い口の中が一気に苦味を増したように気持ちも落ち込む。
サクラの淡い初恋。両親が亡くなって泣いていたばかりのサクラにぶっきらぼうに差し出される野の花。不器用な言葉。恥ずかしげに笑うその顔にサクラは恋をする。数年後、初恋の彼は誰にでも甘い顔し、蜜ごとを呟き軽薄にな青年へと成長しサクラの嫌悪の対象となったがそれでも心の奥底では、あの不器用な少年が忘れられずにしつこく恋していた。
簡単に靡かないサクラだからこそ、サスケはサクラにちょっかいをかけるのだと必死に虚勢をはり、仮面を被る。『春野サクラは、うちはサスケが嫌い』だとーー
一瞬でもこの好意に気づかれたら、何もないサクラはその他大勢の子猫と同列に位置付けらる。それは、耐えられない。でも、それも今日までのことだったようだ。どこかで、サスケは、サクラの好意に気付いたのだろう。この贈り物は、サスケを好きなサクラは、いらないと言うメッセージ。変に期待したのは、サクラだ。そもそも、あんなに嫌いだと言っておいて実は好きでしたなんて虫が良すぎる。サクラは大きくため息をつき、残りのマシュマロに手をつけた。
「あーおいしぃ! ふるんだった直接、言いなさいよ。しゃんなろー」
ボロボロ溢れる涙を無視してサクラは、マシュマロを食べ切った。
※※※
「お前さぁ、サクラちゃんにホワイトデーやったの?」
「ん? 当たり前だろ」
「貰ってないのに」
「うっせ黙れ、ウスラトンカチがっ」
「急に悪態つくじゃん」
移動しながらメンマとサスケは軽口を叩き合う。上忍になり、忍界きっての実力者のなった二人が同じ任務に就くことは珍しく下忍時代を思い出し少し浮かれ気味だ。
「それにサクラからは、貰ってる」
「え⁉︎ マジかよ‼︎」
ギョッとしたメンマは、勢いよくサスケの方に顔向ける。サスケは、しれっと前を向いたまま答えた。
「貰いに行ったら、ジップロックに入れられた個包装のチョコ貰った」
「
……
お前、それ。サクラちゃんの即席糖分チャージ用のお得用大袋入りのチョコ(持ち運び用)だろ。しかも、その様子だとお前だって気付いてないだろ、サクラちゃん」
「それでも、貰ったことに変わり無いからな。まさか、任務明けに戻ったら里がバレンタインの時期に花粉と風邪が大流行して医療部隊昼夜とわずで働き通しとは知らなかったから忙しい時に会いにいっちまった」
「貰ったというかそれ同僚にお裾分けと思って渡してんだろ」
可哀想なものを見る目でサスケを見やるメンマにサスケは移動中に器用に蹴りを入れた。
「痛ってっ! なっに、すんだってばよ‼︎」
「うるせぇ、サクラからチョコを貰ったって事実があればいいんだよ。外野がぐだぐだいってんなよ」
射殺さんばかりの視線をメンマに投げかけてサスケは、悪態をつく。メンマは呆れながら「はぁーマジでなんでサクラちゃんこんな奴がいんだ」ボソリと呟いた。
「何か言ったか? ウスラトンカチ」
「言ってねーよ。それより、何あげたんだよ」
「最近話題の洋菓子屋のチョコがけマシュマロ。今は流行ってるらしいし気持ち伝えるのにぴったりだと思ってな。あそこは、味も映えもいいから日向にもいいじゃないか」
「マジか、今度ヒナタに買っていく。ってマシュマロ⁉︎ お前、ホワイトデーにマシュマロ贈る意味わかってるのかよ⁉︎」
「チョコがけマシュマロだって言ってんだろ! マシュマロ単品だと確かにネガティブな意味になるけどチョコがけだと『あなたの気持ちを包んで返す』って意味になんだよ。オレがサクラを嫌いになるなんて天地がひっくり返ってもあり得ない」
鼻で笑うサスケにメンマに微妙な顔つきになる。一時期は、サスケへ恋心を隠すためにメンマを好きなフリをするサクラに呆れたが、それでも同じ班員であり意地っ張りで素直でない妹分のようなサクラの恋を見守ってきた立場からして絶対、今、決定的に、この二人がすれ違ってると長年の勘が訴えかけてきた。
「お前、それサクラちゃんが知ってると思ってるのか?」
「あ?」
「どっかの誰かさんのせいで、色恋に疎いサクラちゃんがそんなの知ってると思ってんのか? ワーカホリックで流行り廃りに疎いサクラちゃんがそんなメジャーじゃない意味知ってると思ってんのか?」
「
…………
」
「賭けてもいいってばよ。ぜーってぇ、『嫌い』って意味に受け取ってるってばよ」
「
………………
任務、ボイコットしてもいいか?」
「ふざけんな」
さっきまでの余裕の表情が嘘のように、さっと青ざめるサスケにメンマは容赦なくぶった斬る。
「だぁーー! クソッ‼︎ 最近、やっとサクラの態度が軟化してきたからベストタイミングだと思ってたのに、これじゃあ前に逆戻りどころかマイナスじゃねぇか‼︎」
「あの、絶対零度の視線受けてどこが軟化なんて思えるんだってばよ」
「あ? サクラの執務室に花瓶あるだろ。あそこにオレからの薔薇が飾ってある」
「それって、いのがサクラちゃんが仕事ばっかりだからストレス軽減のために飾ってる奴だろ」
しれっともたされる情報にメンマは首をかしげる。メンマの記憶にもサクラの執務室に置かれるようになった花瓶には色鮮やかな花が飾られていた。サクラの親友であるいのが実家からサクラのために用意してるのもメンマも実際に見たことがある。
「山中が飾ってある花の中にオレが贈った薔薇も入ってる」
「
……
なんでそんなことわかるんだってばよ」
嫌な予感を憶えながらメンマは、恐る恐る聞く。サスケは、曇りなき眼でメンマを見据えさも当たり前かのように言葉を紡いでいく。
「サクラに贈る薔薇には、オレの微量なチャクラが紛れ込ませてる。サクラになんかあった時にすぐに駆けつけられるようにしてる」
「おまっ! マジで警務部に捕まれ‼」
ざわっとはしる悪寒にメンマは、衝動のままに叫ぶ。映像や音声は無いにしても言ってしまえば監視と同等の意味を持つそれに親友の一族が『愛の一族』と呼ばれその愛が偏愛的であることを断片的には知っていたが目の当たりし、その対象が大切な妹分というのが大変、複雑な心境だ。
「昔は、捨てられてた花が最近は飾られるようになった。しかも、ばれない様に山中の花に紛れこませるように、だ。いじらしいだろ」
「おい、オレの捕まれは無視か、コラ! いじらしいの使い方、ぜってーちげぇだろ」
「このまま、時間が空けばサクラの壁が昔以上に厚くなって高くなる。それだけは絶対、阻止だ。この任務最速で終わらせるぞ!」
言葉終わらぬ間にスピードを上げ任務地へと急ぐサスケに、メンマは口元をひくつかせ、サスケの背を追った。
※※※
後日、サクラはヒナタに、チョコがけマシュマロの意味を知り、赤面ししゃがみこんでいるところに爆速で任務を終わらせたサスケに訂正と謝罪をされそのままプロポーズをされ、キャパオーバーになり気絶したのはまた、別の話。
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