ortensia
2026-03-13 00:31:40
444文字
Public 未完よ〜り
 

いぬがしまぱろっぽいよーり。

傭が野良犬、リが概念十二歳(概念十二歳とは)。

 目の前に良い感じの棒が落ちている。なんでこんなとこに、こんなタイミングで。
 拾うなよ。
「おい、おれは取って来いはしないからな。」
 ああ待て拾うなって。あーもう。
 投げるなよ。
 あーっ、だから投げるなって。
「取って来いはしないって言ったからな。」
「取って来てください。」
 あーっもう。
……だから。取って来いは、しないって。」
「取って来て。」
「何度も言うが、おれは野良で、ペットじゃなくて、おまえのものでも、ない!」
「取って、来て。」
 小首を傾げながら、投げた方に奴の細い指先が向く。
「取って来ーい。」
 歌うような声だった。
 走って棒を取りに行った。
 戻って来た。
 棒を地面に置く。溜め息も地面に落とす。
「だから、おれは。」
「偉いです。」
 奴も膝を突いて、こちらに手を伸ばす。
「良く出来ました。」
 頭から背中まで、何度も何度も撫でられる。抱き締められる。
 それでどうでも良くなった。全部、全部。
 だからこちらからも、抱き締め返した。


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いつもリアクション絵文字等ありがとうございます。