tsubo_ichiro
2026-03-11 20:08:19
2740文字
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越境企画アンソロ寄稿作品「いつか大輪に」について


アンソロの寄稿作品は、自キャラでNPCさんにはあまりにも絡めなさすぎるぞ!でもドアルテさんにレスほしいぞ!!となった時に思いついたものでした。
思いついた時点で「舞台を鑑賞した後のドアルテさんに女優が挨拶、娼年の姉エピソードと絡ませる」くらいの案は決まってたのですが、中々良い感じのネームが捻り出せず、締切ギリギリまで作業が滞ってましたアンソロ原稿進捗話題で湧くTLを横目に、「本当にテスト勉強をやってないヤツは逆に軽々しくやってな〜い!とか言えない」みたいな心境に陥ってました。無事に締切までに提出できて本当によかった。

娼年と姉とドアルテさんのどうにもならなかった関係と顛末が大好きなのでそこの軸はぶらせたくなくて、しかしぶらせないまま別角度から感情を乗っけたらドアルテさんを少しでも揺さぶれたりしませんか!?という必死なオタク心からねじ込ませていただきました。
こういう形の寄稿でも大丈夫かな!?とドキドキしながら提出したのですが、
自PCやNPCのファンアートではなく黄昏街のモブを描く、という形式は主催さんにも読んでいただいた皆さんにも「こういう手でくるとは!」と驚きつつ褒めていただいたのでやったぜ👍となりました!

過去に某ゲームで二次創作同人活動してた頃、モブNPCだけの作品を集めたアンソロを作った事がありましてその時の経験が生きた気がします。
在庫はすっかりないんですがこういうやつ。もう8年前か……

https://www.pixiv.net/artworks/67237019

このアンソロは好きな要素も作家さんも盛り盛りにできてとても楽しく素晴らしい作品ができたと思うのですが、同時に運営が至らなすぎて反省も沢山だったので、終わった後俺はもう二度と戦わん……みたいな心境になりました。アンソロってたいへん。(プチアンソロという名目の再録集は2年前ありがたくも作らせていただいたりはしたのですが)
アンソロジーをちゃんと作り上げる人ってマジで尊敬です主催さん本当にお疲れ様でした

話は寄稿作品に戻しまして、サラ役の女優モブことカサブランカ、本名は別にあって「カサブランカ」は元いた劇団を解体されて再デビューする際に自分でつけた芸名というちょっとした裏設定もあります。最後の方で呼ばれてる「リリィ」はカサブランカから派生した愛称なのでこれも本名ではありません。
本名は女優らしくもない普通〜の名前だと思います。生まれ育ちもそんなによくなさそう。

カサブランカ=百合の女王の名前を自分で自分につけるわ、劇団解体されても単身再起するわ、ドアルテさんに正面から嫌味言いにいくわでものすごく気の強い女です。
ネーム段階では最初のページで娼年のお姉さんに対して「あたしのほうが歌も演技も上手かったけど」と言わせていたのですが、
この台詞はお姉さんの技術を主観的であっても断定してしまうのはあまりよくないかなと思ったので、史実に出てる「稽古を休みがち/貧しくて苦労してる」点に合わせた言葉に変更しました。

「失ってしまった=その輝きは永遠に手に届かず越えられないものになってしまった」はドアルテさんにとっての娼年、ダイヤにとってのマサル、ディーンくんにとってのシャーリーさんにも通じるように入れていますが、レクターさんにとっての渡り手達だったり、ベルさんにとってのレクターさんになったりもしたのかなあ……とアンソロと資料集を読んだ後に思いましたね
皆届かない永遠を悔やみ続けたり忘れてしまったりする中、カサブランカは俺様が代わりに誇りを繋いでやる!!という道を選んだので、ほんとベジータみたいな女だと思います。

この気が強くて貪欲な性格は、はなやしきさんに描いてただいたサラの人となりの解釈が強く影響してます。メタ的にははなやしきさんの描写をこちらが取り入れさせていただいた形になるんですが、カサブランカが演じたからあの劇でのサラの人となりはディーンくんにあのように見えたのだろうな〜ということにさせていただきました。
観劇デートの回を投稿した時にはこう繋がることになるとは思いもしなかったので、感慨深いです。交流によってモブに魂が宿っていくのも企画の醍醐味ですね

劇場や舞台の描写はウィーンとかサンクト・ペテルブルクの歌劇場の感じをぼんやり参考にしつつ描いたんですが、潰れてあんまりよくわからん感じになってしまいました。印刷解像度に合わせた濃度や書き込みの増減、難しい。
同人誌を定期的に出してないとこういうところの感覚はすぐに鈍りますね

構成上他のPCさんを全然お借りできなかったので、最後の台詞にだけでもせめて!とヤルマルさんとライラさん、ベルさんに言及しています。
脚本が出来上がったらライラさんもチェックしてそうだし、稽古も見に来て舞台の完成まで見守ってもらえたりするんじゃないかな〜という願望込みの描写でした。事実を知る当事者であるライラさんは思うところがたくさんあるんだろうな

舞台(だけじゃなくフィクション作品全般ですが)に元ネタとなった史実があった時、目立つ配役に実在する人物の元ネタがいると盛り上がりそうというのでライラさんやヤルマルさんは主人公格のモデルになるんじゃないかな?と思ったりしたのですが、そこは正体の秘匿を優先するんでしょうか。
どいいう再編のされ方になるのか気になるところです。
はとさんが仰ってたようにディーンくんはアリーくんと統合されて怪我をした少女っぽい少年みたいな感じになるんでしょうかね。
カサブランカは華やかな配役が多かっただろうし納得いかない配役だと監督に直談判にいくタイプだと思うので同僚(ちなみにリナを演じた子でした)に珍しがられてますが、設定を読んで思うところがあったのでしょう……ディーンくんとアリーくんの思い切りの良さ(惹かれに行ったり飛び降りたり)が相乗してすごいガッツのある少年像になってたりしたんじゃなかろうか。

アンソロや設定集を読むと、黄昏の劇場街の運営にも渡り手達の舞台にもベルさんがかなり力を入れてくれていたらしく、解像度と感情が深まりましたね……
提出した際に「劇場の設定についてはパラレルとさせていただきます」と一言頂いてたのはこういう内容があったからなんですね。劇場や舞台周りの設定はなるべくぼかしてお出ししたつもりなので、うまいこと劇場街の存在感を補強する一環になれてたらいいな〜〜
大劇場メインホールのモザイク画、カサブランカ達も目にしたんだろうなぁ


裏話というより感想が強めな感じになっちゃいましたが、こんな感じでした!