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ortensia
2026-03-11 11:55:55
811文字
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カトマク
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カトマク(?)
サブウェイ観る限りマシンアームにこんなに馬力なさそう
苛立っていた。社に戻っても怒りが収まらず、備品のパイプ椅子を叩き壊すくらい。
決して気が長い方ではない。なんなら、難癖付けられる前に喧嘩を売るくらいする。のんびりしていてマイペースだなんて言うのはマックスくらいだし、マックスの前だけだ。
そんなマックスをナメたようなことだった。時間が経っても許せるものではない。
振り下ろした拳はパイプ椅子をシンバルにし、留め具はひしゃげながら逃げ出した。そのせいで潰れたように伏せたパイプ椅子だったもの。お利口に畳まれることが出来ないなら、俺が手伝ってやろうか。機械の腕はパイプを曲げて折り畳むことも捻じ切ることも出来る。
その追撃を食らわせるために伸ばした手を、白い手が遮った。同じ機械の手でも、こんなにも違う。
柔らかい関節の動きで無骨な腕をさするのは、マックスの手だ。
マックスはゆっくりそのまま腕を持ち上げ、自身のフェイスモニターに持って行った。
「カートの大事な腕。どうでも良い相手にそんなに振るわないでよ。」
沈んでいた目線も、腕と一緒にマックスの顔に上がる。
強力で正確な作業が得意な腕、マックスがそう評してくれるそれは、マックス相手に正しい力加減で顔を撫でる。さっきパイプ椅子にしていたような力みは込められない。マックスに触れれば、自然と正確な力が出力される。ずっとそうして来たから、慣れている、でもそれだけじゃない。俺が、そうしたいから。
今度は自分からマックスに触れる。マックスもそれを受け入れる。さっきまでギタギタに八つ当たりしていたパイプ椅子が直ぐそこに転がっているのに、自分がそうなるとは一切疑っていない態度。安心すらしてくれている様子に、安心感を覚えるのは寧ろこっちの方だった。
「備品壊したこと、一緒に怒られてあげるね。」
マックスは、もうパイプ椅子なんかに目もくれなくなった俺に安心したようだった。だが釘を刺すことは忘れない。
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いつもリアクション絵文字等ありがとうございます。
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