ortensia
2026-03-06 01:08:11
703文字
Public 傭リ
 

同い年義兄弟?パロ傭リ。

孤児院育ちの二人。現パロ?会話無い。とある孤児二人の話。

 ナワーブとジャック。二人は血の繋がった本当の兄弟ではない。しかしそれは、ここにいる子供達全員に当て嵌まることだ。
 そして二人は、とても気が合うような感じでもなかったし、好きな遊びもそれぞれ違う。どう見ても仲が良さそうにも見えない。なのに二人は気付けば常に付かず離れずで、いつの頃からか、彼らが孤児院に馴染んだ頃には既にそうだった。寧ろ孤児院に馴染むより先にそうだったし、逆に、孤児院に馴染んでいたかと言えば、そうとは言い難かった。孤児院を出る最後まで、二人は馴染まなかったと言う方が確かかもしれなかった。
 いつも互いが互いの視界に入るところにいるし、そうしたがった。一緒にいるという感じではなく、そばにいるわけでもないのに、相手を意識し合っているようだった。
 進路でも、同じ学校に通いたがった。いよいよ孤児院を出る年頃になって、ジャックが美術的に専門の学校に通うと言った時くらいだ、ナワーブが漸く一歩引いたのは。しかし、それでも一緒に住むんだと言う話だった。ジャックもそうするのが当然みたいな態度だった。
 はたから見れば奇妙な二人だったのだ、ナワーブとジャックは。
 他の子供との遊びを断ってまで、互いが見える距離にいた。周りに他の子供がいようがいまいが、互いにしか関心がなかった。常に互いに互いを確認し合っているようだった。それが出来るのが、お互いだけだとでも言うように。
 それは、二人が二人でいるのが不自然であると思うのと同時に、とても自然に見えるのであった。
 ナワーブとジャック。二人は赤の他人だ。
 けれど同じ孤児院で育ち、共に出て行ったように、同じ墓にでも入るのかもしれない。


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いつもリアクション絵文字等ありがとうございます。