アサフタ
2026-03-06 20:30:00
524文字
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えるきゅ 与長/『俺のわがまま、あなたの甘え。』没部分

しぶとXふぉりおに投稿した『俺のわがまま、あなたの甘え。』で没になった部分がもったいないので供養。
与くんが今日は攻受交代しませんか?提案したあとです。

(長流様に“挿入する側”を経験してほしい。と考える与)

 俺と違って女性経験はあると伺っているが、そうではなくて。
 白い肌が椿のように赤らむ様は一枚絵のように美しく、網膜に焼き付く。ほのかに漂う汗の香りが脳を酩酊させ、普段とは異なる高さの声に鼓膜をくすぐられた。名前を呼ばれるたび心臓は疼き、慎ましやかでいて力強い臓腑に締め付けられる。
 そうした夜は、腹が満たされたときのような、湯船に浸ったときのような幸福感に包まれる。同時に、つむじから背骨を通じて痺れる高揚を得るのだ。
 もちろん、相手が長流様だからというのもある。俺のような色気のない武骨な相手では……と思うが、少なくとも好意を抱いてくれている相手に言うべきではない。
 また、先ほどの赤裸々な本音を本人に語るわけにもいかず、しどろもどろになってしまった。
 なんとも不格好な提案に、勧められた長流様は小さく首を傾げる。

「挿入される側も気持ちいいが」

 さらりと発された返答に、全身火がついたのではないかと思うほど熱くなる。口元は緩み、弧を描いた。じぃん、と心が痺れるのを感じながら、長流様の言葉を噛み締める。
 普段の様子からも伝わってきていたが、言葉にされると格別だ。


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