チヒサン
2026-03-04 09:57:08
1817文字
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講師レと先生チォのレイチォのログ③

①の続き。寝室に入った後の話。

初めてチォの方から寝室に入った日、チォウはもちろん何もする気はないがレイホンは何かしてくるかもしれないなと思ってる。
でも予想に反してレイホンはこの日の夜何もしてこないといい。
ただ各々布団に入ったあと、静かに声をかける。


「なんで今日は泊まっていくって言うたん?」
「明日は休みで、持ち帰りの仕事もないゆえ」
「そんな日これまでにも何回かあったやろ」
……
「お前、俺っちがお前のことどう思ってるかもう知っとんのやろ」
「何の事だ」
「しらばっくれるなや」
「言葉にされぬ事を推し量ることはできても、真意を知る事はできぬ」
……
「もう遅い。眠るがよい」
……ほな聞いてくれるか」
……なんだ」
「あ〜待って!?聞いても今後もこうやって俺っちと一緒にメシ食うたり酒飲んだりしてくれるって約束してくれるか?!」
……話による」
「いけずやなぁ。まぁええわ、それでこそお前やしな。ほな言うわ」
……
「俺っちお前のこと好きやで。もう知っとると思うけど、どっかの誰かさんは言うて欲しがりみたいやからわざわざ改めて言うたるわ」
……
………せやからもうこうやって寝室入ってきたりしたらあかんで。これっきりや」
……レイホン」
「ああ、安心せえや!今日俺っちはお前に指一本触れへんし、ほんまになんもせん。朝まで安心して寝てえてで。安心でけへんかったら俺っちがリビングのソファ行くわ」
……心配などしておらぬ。お前は俺の同意無くそのような事をする男ではないだろう」
……おおそっか信用あるんやな俺っち……
……
「あ、せや、返事はええで。別にもう俺っちもオッサンやし、甘い恋愛みたいなんする歳でもないやろ。お前も困るやろうし。やから、さっき言うたみたいにこれからもたまに普通にメシ食って酒飲んでくれたらええわ。普通の同僚みたいに。ああでも、お前帰ったあとお前のことオカズにするんだけは許したってな!なんて、はは」
……お前が真摯に向き合いその言葉を俺に向けたのなら、俺も無碍にはしない。ただ、少しばかり考える時間はもらおう」
……ほんまおまえのそういうとこ好きやわ」
……
はは!すまんかったな!もう寝よか。おやすみ」


即否定されなかった事への安堵と、ついに言ってしまったという少しの後悔と、振られたら俺っちの方が普通にしてられへんわ!という今後の心配でけっきょくしばらく眠れないけど、横でチォのすうすうと落ち着いた寝息が聞こえて、あいつほんまに安心して寝よった?!と自分の横で眠ってくれた事に嬉しくなって、ようやく自分も目を閉じるレ。

翌朝普通に起きて(先に目覚めたチォにそろそろ起きろと起こされる)朝ごはん食べてそのまま夜の話には触れずにチォは帰る。
見送った後、チォが寝ていた布団に寝転がって、「オカズにすんのは許してて言うたしええよな」ってシーツに僅かに残ったチォの匂いでオナニーする。


チォの方は帰りの電車でぼんやり昨晩のことを考える。
出会った当初は校内でおもしろがってキスしてきた事もあったので今回も寝室に入った瞬間手を出してくる可能性もあったけど、あの日酔い潰れたレを介抱して以来無駄に触れる事はなくなったし、改心したようにも思えたし、今のレなら同意なく触れてくるような事はしないと信じて寝室に入った。そして、信じた通りの男だった事を少し嬉しく感じてる。

ただあんなに真っ直ぐ言葉にしてくるとも思ってなかったのでそれは本当にどうしようか考えてる。

レが改心する事なく最低な男のままなら考えるまでも無く却下できたけど(それならそもそも泊まったりもしないけど)、あの日以降のレは自分に対してだけでなく、仕事への向き合い方も見るからに態度を改めているのがわかる。
生徒には前からしっかり向き合っていて、慕われていたけど、今は前以上に頑張ってるのがわかる。

それがもし、自分への気持ちが理由で己を律しているのだとしたら、その努力には報いるべきではないか?
しかし自分に気持ちがないのに努力に報いるためにレの想いに応えるというのは失礼に当たるのでは?
とかもんもん考えてる。

返事は特に待ってないし、むしろ今の関係が壊れるくらいなら忘れて欲しいと思ってるレと、真面目に向き合おうとしてるチォの微妙にすれ違ってるようなまだまだうだうだしそうなレイチォ