千草莱
2026-03-02 22:56:02
5037文字
Public 弟子バロ
 

【大逆転裁判】従者の仮面くん まとめ

従者の時につけていた仮面が化けてバンジークスに仕えるようになった!?というネタのまとめです。思いついたら追加更新するかも。

漫画本編はこちら→従者の仮面くん ※pixivにとびます。

その後の小ネタ
修繕のおかげで頑丈になった仮面くん


亜双義が日本に帰った後は仮面くんがバンジークスのお世話をしている。
仮面は年を取らないので見た目変わらず。
時がたち、再び英国にやってきた亜双義は若い頃の自分の姿を懐かしむ。



小ネタ(その内漫画にするかもしれない)

付喪神という存在に馴染みがなく理解に苦しむバンジークス
(器物に命が宿る話は日本ではお馴染みだが、他は中国くらいしか類例がない)

「妖精や悪魔が取り付いたわけではないのだな?」

「ああ、この仮面そのものが意志を持ったのだ。
 思えば妖精や幽霊譚を好むこの国でも、付喪神のような話は聞いたことがなかったな」

長い年月を経たもの、強い念が込められたものなどに命が宿ることがあると聞き
驚くバンジークス。仮面は作られてからそう時間は経っていない。

「となると強い念か。従者として過ごした時は貴方のことを心から慕っていた。
 記憶を取り戻した時に仮面とともにその思いを引き剥がしたから、
 仮面に遺ってしまったのかもしれないな」

亜双義の見解に気になる発言はあるが、触れると藪蛇になるのでバンジークスは黙っていた。
自分もあの従者と過ごした時間は、有限である予感を抱えながらも、それが惜しいと
思えるほどのものであった。二人分の思いが宿ってしまったのかもしれない。

「なんで今化けたのだろう。何か特別なことでもしたか?」

「特には。少し汚れていたから拭いてやっただけだ」

「まるで擦ると魔神が現れて願いを叶えるランプだな。拭きながら何か願ったか?」

「思い当りがない。君が出張中だから静かだと思った記憶はあるが」

「そうか、寂しくて俺に会いたくなったんだな!」

「どうしてその結論になる?」

勝手なことを言い合う二人を眺めながら、従者の姿となった仮面はバンジークスの
そばを頑なに譲らず控えていた。

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人の姿に化けた仮面という奇妙な存在だが、師弟の周りに集うのは皆
肝の太いくせ者ばかりなのですぐに受け入れられていった。
ジーナちゃんは口うるさくない分亜双義よりも可愛げがある、なんて言っている。
会う度トビーが激しく匂いを嗅いでくるのは、野生の勘が何かを訴えているのかもしれない。
ドクター・グーロイネは解剖したがるので、仮面くんはちょっと苦手に思っている。
元は亜双義の物なので、彼とは語らずとも通じるものがあるらしい。
亜双義は、バンジークスのそばを離れぬ仮面くんに文句を言ってはいるが
自分が傍にいれない時に世話を頼めるのは便利だと思っている。

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「仮面にずいぶん甘くないか?俺が従者だった時とはずいぶん違うようだが」

君は従者とは呼んでいたが、ただの使用人ではなかった。
 検事として指導を任されていたのだから、それにふさわしい態度があろう」

「俺に不信感を抱いていたわけではなく?」

「全くなかったとは言えぬ。ヴォルテックス卿の思惑も気にかかっていた。
 この関係がいつまでも続かないであろうことを悟られぬようにするのは
 なかなか骨が折れた。知っての通り、あまり器用な人間ではないのでな」

「なるほどな。あいつなら何も心配することなくその忠義を受け取れるわけだ。
 可愛くて仕方ないだろ」

亜双義は仮面くんを引き寄せ肩を抱く。仮面くんは亜双義とバンジークスの顔を交互に見る。
仮面くんがバンジークスを主として慕う気持ちは、亜双義の残心なのだろうか。

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※弟子バロ成立時空

寝室で亜双義がバンジークスに迫る。
バンジークスが拒むような言葉を口にするも、それが照れ隠しであることは亜双義にはお見通しだ。
恥じらう姿を可愛く思いながら、一歩踏み込み口づけようとする。

二人の間に影が差し、音もなく仮面くんが割り込んだ。

「お前!」

仮面くんがじっと亜双義を睨む。
バンジークスが嫌がることをしようとしている、と判断したらしい。

「貴様が待てとか嫌だとか言うから誤解されただろ!」

「うっ……仮面よ、心配は無用だ。本気で拒んでいるわけではない

バンジークスは釈明しながら、だんだん消え入るような声量になっていく。
仮面くんは訳が分からないといった表情をしている。

「そう、合意だ。言質はとったぞ。観念しろ」

亜双義は仮面くんを押しのけてバンジークスを抱き寄せる。
無垢な存在(だと思っている)仮面くんに情事の片鱗を見られて
バンジークスは恥ずかしさに逃げ出したくなったが
己を抱きしめる腕の力の強さに、それは許されなかった。
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自分の方がお役に立てます!て名乗り出ては牽制し合う弟子と仮面くん。
バンジークスはどちらでも構わないので毎回指名に頭を悩ませている。

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健気な働き者の仮面くんをねぎらう方法がないか悩むバンジークス。
物なので、食事も休息もいらないし、お金も使わないから給金もない。
必要とされることこそが喜びで、主自ら一日の終わりに柔らかい布で拭いてもらえる
だけで満足だという。
バンジークスにとってはその程度の手入れは基本給のようなもので
もっと上乗せするような、追加手当や贈り物にあたることがあれば叶えたいと思っている。

そんなバンジークスの様子を、亜双義は底の抜けたお人好しかとあきれて見ている。
金も休みも食事もいらない使用人など、使う側からすれば夢のようだろう。
それを申し訳なく思うのは生来の性質か、この家独自の教育か、
そう思わせるほど仮面のやつが可愛いのか、その全部かもしれないとすら思う。

頭でも撫でてやったらどうだ?と亜双義が提案する。
手ずから拭いてもらうのが好きならば、人の姿でも同様なのではと思ったのだ。
バンジークスが仮面の頭を撫でてみると、とても嬉しそうだ。
それ以来感謝や労いを伝える際に頭を撫でるのが習慣となった。
主の大きな手で、ツヤツヤの黒髪を撫でられうっとりしている仮面くんを見て
亜双義も羨ましくなり、自分も撫でろと「撫でのかつあげ」を強攻。
困惑しながらも撫でてくれたバンジークスの掌が存外心地よく気に入ったため
その後も何かと強要するようになる。
バンジークスが両側に亜双義と仮面くんを侍らせ、それぞれの頭を撫でてやるという
珍妙な光景が時折見られるらしい。
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※弟子バロ成立時空
亜双義がバンジークスを抱きしめていると仮面くんがあらわれ、
真似するように抱きついた。
亜双義は離れるように言うが聞く耳は持たず、むしろより強い力で抱きしめ
お前が離れろと言わんばかりに睨んでくる。
亜双義が主といちゃついているのでヤキモチをやいているらしい。
面倒を察したバンジークスは両腕で二人ごとぎゅっと抱きよせた。
慕ってくれるのは嬉しいが、度々争うのはやめてほしい。
こんなことで悩めるのは幸せではあるのだろうな、と思いながら
バンジークスは二人を抱きしめる腕に力をこめる。
驚いて一瞬硬直した二人だが、すぐにぎゅっと抱きしめ返してきた。
猫ならば喉を鳴らしていそうな表情で。
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ある日、仮面が変化したら猫のような耳と尻尾が生えていた。
何事かと心配し問いただしたら、昨日221Bにてバンジークスがワガハイを
可愛がっていたのを羨み、自分にも猫のような特徴があれば
可愛がってもらえるのではと思い耳と尻尾を生やしたらしい。
バンジークスはその健気さと、感情に合わせて動く猫耳やしっぽの愛らしさに
いつも以上の可愛らしさを感じて膝に乗せて撫でて愛でてしまう。
仮面故、声を出さぬがまるで喉を鳴らすような様子で気持ち良いと
示す仮面を愛らしく思うバンジークス。
その様子を亜双義に見られて苦言を呈されるもどこ吹く風。

亜双義 「くっ俺にも猫の耳や尻尾があればそうして可愛がられるのか?」
バンジークス「それらがなくとも、君は可愛いが?」

亜双義はバロックの返しに照れて真っ赤になり、何やらうめきつつ立ち去る。
仮面くんは我関せずと、バンジークスの愛撫を堪能していた。

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バンバークス邸の書斎にて、お掃除中に古いアルバムを発見した仮面くん。
バンジークスに渡すと、懐かしそうに中の写真を眺めている。

「新しもの好きな親戚がいて、よく私たちを撮ってくれたのだ」

写真に写っているバンジークス兄弟はおすまし顔でポーズをとっている。
仮面くんは人の成長という概念が分からず、写真とバンジークスの顔を見比べて首をかしげる。

「人は時が経つと姿が変化していくものなのだ。
 私もこの頃は可愛いと言われてたな……

ページをめくっていると、台紙に貼られていない写真が一枚ぴらりと床に落ちた。
拾い上げて表を見ると、黒髪の人間がふたり、大きいのと小さいのが写っている。
仮面くんから渡されたそれを見たバンジークスはしばらく見つめた後
感慨深そうに目を閉じる。

「これは亜双義いや、二人とも亜双義だな。
 幼い頃のカズマとその父親だ」

玄真に息子がいると知り、姿を見てみたいとお願いしたら
彼が日本の家族に頼み写真を焼き増ししてもらったものをくれたのだった。
玄真の遺品は亜双義家に送ったもの以外は証拠品として押収されている。
この写真はずいぶん昔にもらったので提出し忘れていたようだ。
久しぶりに見る玄真の凛々しい顔に、バンジークスは胸が切なくなる。
隣りに立つ一真はきりりとした表情で胸を張っており、利かん気がつよそうだ。

仮面くんは今の亜双義を思い浮かべ、写真に写る小さい人を見る。
これがあれになるのか?とまだ理解ができていない。

「この頃に出会っていたら、弟のように可愛がっていただろうな」

兄から愛された記憶故、弟とは愛すべき存在として刻み込まれている。
このやんちゃな男の子に振り回される日々も楽しかっただろう。
(振り回されているという点では今も変わらない)


自室の掃除を終えた亜双義は、借りたままだった本をを抱えて
バンジークスの書斎へやってきた。
部屋にはいると、奥の椅子に座るバンジークスの膝の上に
従者の仮面が陣取っているのが見えた。
だがその姿はいつもの、自分を模したものではなく幼い少年の姿。
幼い姿になった仮面を膝に乗せて頭を撫でているバンジークスに、
亜双義は疑惑の目をむける。

「一体、どういう趣味だ?」

「趣味ではない!!」

亜双義父子の写った写真を見せ、もう叶わぬ邂逅に思いを馳せたら
仮面くんがそれを察して幼い姿に変化してくれたのだ。

「ずいぶん可愛がってるようだな」

「ああ。とても愛らしい。仮面でなければ、ついお菓子をたくさん与えて
 玄真に叱られただろうな」

「かわりに俺が食べてやろう」

亜双義が手を差し出すので、バンジークスはデスクの引き出しを開け
疲れた時や気分を変えたい時に食べる用の小さいチョコレートが入った
箱を取り出し、その手に乗せてやる。

「膝に座って食べようか?」

「あいにく、膝は埋まっている。そこのソファを使うとよい」

恨みをこめた視線を向けられても仮面くんは動じない
亜双義は舌打ちをしながら、ソファを引きずって隣に持ってきてどかりと座る。

「手は空いてるだろ。食べさせてくれ」

蓋を開けた箱を向けられ。バンジークスは苦笑しながらチョコをつまみ
亜双義の口に放り込んでやった。

※半ズボンなのは私の趣味です。