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コット
2026-03-02 15:54:43
1580文字
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dom dom sub(温度差兄弟×うちのコ♀
dom/subユニバース世界線
統一王者になった後
温度差兄弟:dom dom
うちのコ:sub
subだけど、運命の人である彼のコマンド以外は聞かないことができるつよつよsub
「その精神状態での試合は認められない」
「はぁ!? んでだよ!?」
「相手を過剰に傷つけてしまう可能性があるだろう」
メテムのよく通る声が控え室に響く。
確かに、ストレスはマックスだ。たまたま、しばらくsubが見つからない期間が続いた。かつ、試合前で暴力性の増したオレたちに、公共機関からの派遣も断られてしまった。
同じくdomである弟はずっと無言だが、イライラと熱い息を吐き出している。
オレはメテムに喰ってかかる。
「いい試合になるかもしんねェだろ!」
「
……
生身の試合だ。相手を殺してはいけないんだよ」
オーナーの跡を継いだメテムは困り顔でため息をついた。
「こんにちは。お困りですか?」
「あぁ! 名誉統一王者じゃないか。いいところに」
「
……
げっ」
騒ぎを聞きつけた誰かが呼んだのか。控え室に顔を出したのは、ふわりと微笑む現統一王者の彼女だった。
「君は確か、 subだったね? 良ければ、彼らのコマンドを聞いてほしいんだが」
「ソイツは絶対にオレたちのコマンドを聞かねェんだよ! ストレスが増えるだけじゃねぇか!」
「契約外のsubにコマンドを試したのかい?」
「うっ」
思わず口籠もる。もちろん、違法行為だ。
だが、彼女はそれに言及することなく、ゆっくりとまばたきをした。
「それは、依頼ですか?」
「依頼なら受けてくれるのかい」
「報酬をいただけるなら」
「支払おう」
メテムの言葉に頷いた彼女が、オレたちに向き直る。
「じゃあ
……
それぞれ、コマンドひとつずつね」
思いもよらぬ提案に、オレたちは顔を見合わせた。だが、良い機会だ。生意気な subに思い知らせることができる。
ぬっと前に出た弟が、コマンドを囁く。
「
……
『Kneel(ひざまずけ)』」
その瞬間。彼女は腰の力が抜けたように、ぺたん、と床に座り込んだ。
「
……
!」
ゆっくりと顔を上げて息を呑む弟を見つめ、にこりと微笑む。それから、大きな瞳のままわずかに首を傾げた。
「
……
あ。あぁ、いいコ、だ」
大きく息を吐き出した弟が、“ご褒美待ち”の彼女の頭を撫でる。
完全に毒気を抜かれ、落ち着いているのが傍目にもわかった。
チッと舌打ちをしてから、座ったままの女を見下ろす。
「なんでも、いいんだよな」
「はい」
「
……
じゃあ、『Kiss(口付け)』だ」
流石に嫌がるだろう。subの本能に逆らえず、いやいやキスをする姿を見て溜飲を下げようか。
――
そんな思惑が、あったのだが。
ふわりと微笑んだ彼女が立ち上がり、甘えるように両手を首に回す。そして、艶やかな唇がゆっくりと近づき、ちゅ、と柔らかく頬にキスをした。
カッと顔中に熱が集まり、ぶわりと全身の毛が逆立つ。
至近距離でじっと見つめられ、思わず腰を引き寄せて頬を撫でた。
「いいぜ。
……
よくできたな」
そう声をかければ、とろりと嬉しそう微笑む彼女に、さらにご褒美を与えようと唇を寄せた。
が、次の瞬間。そのぬくもりはするりと腕の中から消え去った。
「はい。終わりです」
「
……
おぉ! 効果があったようだね。normalの私から見てもわかる落ち着きようだ」
「ご協力できてよかった」
「では、エクストリームズ。この報酬は、今回のファイトマネーから引いておくからね」
「
……
は?」
にっこりと微笑んだ彼女が、しれっと答える。
「コマンドひとつにつき、十万ギルです」
「は!?」
「どうぞ、ご贔屓に」
「ぼったくりだろうがよ!?」
「ヴァンプおねえさまは一夜に五百万ギル出してくださいましたが
……
」
「大富豪と一緒にすんじゃねぇぞ!」
――
その日は大変エキサイティングな試合になり、闘技場は大いに盛り上がった。
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