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こあらん
2026-02-28 01:06:29
5979文字
Public
ロベシエ
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Mon Petit Chaton(オレの可愛い子猫ちゃん)/ロベシエ (R18)
猫の日に間に合わなかったやつ。
一部の表現がちょっと…と思い、一応年齢制限かけてます。なので、最後まで致してはいません。ちょっとの前戯っぽいシーンのみ。
ド健全の話の予定だったのに…どうしてこうなった……
センから、ご飯の時間になっても来ない猫がいるので見つけたら教えて欲しい
…
とお願いされて、グランは艇内をあちこち探していた。でも、どこにも見つからなくて、とりあえず外の様子を見に行こう、と思い甲板へと足を運ぶ。気持ちがいい、爽やかな風が頬を撫でる。該当の猫はすぐに見つかった。
…
が、その猫は予想外の人物の足元に擦り寄っていて、グランは驚愕した。
「ロベリア
…
!?ってか、みぅちゃん!?!?やっと見つけた!」
みぅちゃんはロベリアの足元にすり寄っていて、懐いている様子だった。ロベリアは膝を折って座り込み、掌をそっと包むように撫でていた。こんなロベリアを想像したことがあるだろうか──いや、ないだろう。そう驚いているグランに気にもせず、ロベリアはのんびりと、そして嬉しそうに答えた。
「
…
おや、団長。どうしたんだい?もしかして、オレに会いにきたのかい!?くはっ、嬉しいね!」
「いや、違う!全っ然!違うからッ!」
全力で否定するグランのことなど気にもせず、有頂天な様子でグランを見上げ、言葉を続ける。
「くははっ、そんなに照れるなよ。
…
せっかくだ、昨日録ったお気に入りのクラポティでも
……
くっっはぁっ!!
……
わ、悪くない音だっ
……
」
何を言っても、聞く耳を持たないロベリアにイラッとしてロベリアの鳩尾をめがけて、強く蹴った。ロベリアの傍らに子猫がいたので、思いっきり蹴ることが出来なかったのが悔やまれる。苛立ちが収まらず、グランは低い声でロベリアに吐き捨てる。
「
………
ちょっとその猫を探していて。ロベリアには用はないよ
…
。ってか、なんでこの猫といるの
……
変な事していないよねっ!?」
「ノン!まさか
…
するわけがないだろう?ちょっと、甲板を散歩していたら懐かれてしまってね
…
」
「へーー、あ、そう
……
」
ロベリアはグランの態度など気にもせず、明るい笑顔でグランにウィンクをしながら答えた後、視線を猫に移した。手つきもどことなく優しげで、大切そうに猫を撫でている。その表情は元大量殺人鬼とは思えないくらい、温かく、柔らかい。猫を見つめている眼差しが、心なしかうっとりしているような
…
まるで、この猫を通して何かを見ているようだ。グランは大きなため息を吐きながら、呟いた。
「
…
それにしても、慣れてるね
…
」
見ていて、猫の扱いが上手い。ロベリアの指先がみぅちゃんの頭を優しく掻くと、猫は目を細めて喉をゴロゴロと低く鳴らしている。昔、猫でも飼っていたのかな
…
?意外な一面を見てしまった。
「ああ
…
、そうだね。オレも猫を飼っているからね
…
扱いに慣れているさ」
──ん
…
、飼っている
…
今の話?過去の話だよね、多分
…
。会話の内容に少しの違和感を感じつつ、グランは言い間違いだろう、と思い軽く流す事にした。
「へぇ
…
、どんな猫だったの?」
うっかり、己の好奇心に負けてロベリアに質問してしまった。すると、待ってました!と言わんばかりにロベリアの瞳がキラキラと輝き、口端を上げ意味深な笑みを浮かべた。──しまった!これは絶対に面倒くさいことになる!!グランは、質問を投げかけた数秒前の己を殴りたくなった。
「とても可愛らしい猫さ!でも恥ずかしがり屋さんでね
…
なかなか一緒にいてくれないんだ。外にいると、素っ気ない態度でつれない」
「あー
…
そう」
なんという、猫あるあるである。というか、もしかして嫌われていたんじゃないの?という言葉が喉から出かかったが、何とか耐えた。正直、早く会話を切り上げてみぅちゃんを回収してセンのところへ行きたい、そう思っていた矢先、さらにロベリアの語らいに熱量が増した。
「ああ、でもオレが一人の時はとても甘えん坊さんになるんだ
…
。オレの傍から離れてくれない
…
くははっ、可愛いだろ?だから、いつも強く抱きしめて、こう言うんだ
…
Mon petit chaton
オレの子猫ちゃん
…
って!それに、金色のふわふわな髪に、あの美しい蒼い瞳
……
ああ、ああ、トレッビアン!あの瞳が甘えてふにゃふにゃになるのが最高だ!いつもどうにかなってしまうほど、に!」
(
………
ん?)
──今、髪とか言ってなかった
…
?それに、瞳
、ふにゃふにゃ
…
?猫にそんな表現使うっけ
…
?
小さな引っかかりに疑問をもつグランなど気にもせず、ロベリアは言葉を続けている。正直、嫌な予感がするし、早く戻りたい。
「二人っきりだと
…
本当にとびっきり可愛くて、愛らしくてね
…
。身体を撫でると、よく鳴いてくれるんだ。だから、ついつい触り過ぎてしまう。やり過ぎると怒られてしまうが
…
、そこがまた
……
ね?」
「
……
ね、猫の
…
話
…
だよね?」
なんだか、話の内容が怪しくなってきた。先ほど流した違和感はやはり、正しかったのかもしれない
…
そう、心の中で冷や汗をかきながらロベリアを見つめる。ロベリアはそんなグランを見つめながらニッコリと笑いながら見上げるだけだった。端正な顔立ちがより引き立つ。この、含みがありそうな笑みがなんだか怪しい
…
。いい予感は全くしない。
「団長にも早く紹介しなくては
…
とは思ってはいるんだが
…
ああ、でも照れ屋さんだからね。嫌がるかもしれないな
…
。まぁ、でもその時は驚かさないでやってくれよ?」
そう言い、ロベリアはすくっと立ち、傍にいたみぅちゃんをひょいと掴み、グランに渡した。そして、鼻歌を口ずさみながら船室へと戻っていった。見るからに非常にご機嫌だ。そっと抱きしめたみぅちゃんを見ると、甘えた声で『みぅ〜』と可愛く鳴いた。特に変な事はされていない、むしろリラックスしている。
…
本当に猫の扱いに慣れているんだな
…
とグランは思った。
「うーん、それにしても
…
余計なこと聞いちゃったなぁ
……
」
空を見ながらグランは呟いた。今日の空は、厚い雲があちこちに散らばり、ゆっくりと動いている。なびく風が髪に揺られ、気持ちがいい。こんな気持ちがいい日なのに、なんだかモヤモヤする。
…
さっきロベリアが言っていた猫は、どう考えても猫じゃなく、人間の事だろう。ロベリアにそんな親しい団員がいるなんて
…
。驚きを隠せないと同時に、誰なんだろう
…
という好奇心がグランの脳内を駆け巡る。話を聞く限り、かなり仲がいい関係のような気がする。誰だかとても、とっっても気になる。だが、長年修羅場をくぐり抜けたグランの直感が告げている、この件はあまり深入りしないほうがいい──と。その、ロベリアと親しい見ず知らずの人に対して、ご愁傷さま、ロベリアの相手、頑張って
…
と思いながら、今湧き上がる好奇心に蓋を閉めるのだった。
※※※※※
(おや
……
)
ロベリアが自室に戻ると、来客が自分のベッドでうたた寝していた───シエテだ。
ベッドの傍にある窓から入る日の光が、彼の金色の髪に当たり、まるで黄金のようにキラキラ輝いていて美しい。ロベリアはそっと近付き、様子を見る。呼吸もそんなに深くなく、ロベリアが部屋に入ってから心拍も少し上がっている
…
これは、起きているな。そう思いながら、ロベリアはシエテの髪に触れようとした。が、触れる直前でシエテの瞼ががそっと開く。その澄んだ空のような美しい青い瞳がロベリアを映しながら、シエテがふっと小さく微笑んだ。ロベリアは思わず感嘆の息を吐いた。
「シエテ
……
来ていたんだね
…
」
愛しの恋人が自室で安らいでいるなんて、嬉しくないわけがない。喜びを感じながら、シエテを見つめる。そんなロベリアを見て照れくさくなったのか、眉を下げ、わざとむくれた顔をしながらむくりと上半身を起こした。
「えー、来ちゃダメだった
…
?」
「まさか!キミならいつでも大歓迎さ!」
嬉しさで、弾んだ声で答えながら、ベッドの端に座る。その様子を見ていたシエテは、もそもそとロベリアに近付き、その自身の頭をロベリアの膝にのせた。
──本当に、猫みたいだな
…
ロベリアは内心「可愛いな
…
」と思いながら、心の中で小さな笑いがこみ上げた。髪にそっと触れると、細くて繊細な髪がロベリアの指を滑る。このふわふわした髪質は、ずっと触ってみたくなるほど気持ちがいい。シエテの髪を堪能しながら撫でていると、気持ちが良さそうに目を閉じてロベリアの身に任せている。今日はやたらに甘えただな
…
、とロベリアは思う。部屋の外では恋人らしい素振りもせず、態度もそっけないというのに
…
。そんな彼が、今は自分の膝の上で安らいでいる
…
という事実が感慨深く、嬉しさが胸から込み上げてくる。
「団長に
……
」
「
……
うん?
…
グランちゃん
……
?」
ぽそり、と呟いたロベリアを見るように、シエテの瞳が薄く開いてじっとロベリアを見つめている。急にグランの名前が出てきて少し驚いているようだ。
「団長に会ったんだ
…
。子猫がいてね。可愛かったよ
……
」
先ほど出会った子猫を思い浮かべる。ただ、甲板を歩いていただけなのに、まるでかまってくれ、と言わんばかりの様子で足元にすり寄って来た。ふわふわな毛並みで、非常に人懐っこく、甘えたな子猫だった。あの様子なら、誰にでも愛されて、すぐに懐いてくれるだろう。しかし、それだけではつまらないな、とロベリアは思う。せっかくなら、自分だけに愛嬌を振る舞ってほしい。特別な表情を自分だけに見せて、コレが自分のモノだと実感したい。毛も衣類につくのが面倒くさいから、できれば短毛の方がいい。そう考えながら、自身の膝に頭を乗せているシエテを見る。
──外ではロベリアに素っ気なくても、オレと二人っきりだとこんなふうに甘えてくるのがいい。美しい金髪も短くて柔らかい、触れるとサラサラしてとても気持ちがいい、オレ好みの髪だ
…
そう思いながら──
「でも、そうだな
……
オレにとっては
…
」
にやりと、笑いながらシエテを見つめる。ずっと彼の髪に触れていた手はするりと頬へ、顎の方へと渡り、撫でるように触れる。まるで、猫に触れている時のような
…
。
「今、オレの膝で丸くなっている猫の方がとびっきり可愛いな」
「
…………
」
その言葉にピクッとシエテの身体は動き、ジロリとロベリアを睨む。猫に例えられてムッとした様子のシエテだが、むくりと起き上がりロベリアの膝の上に跨った。そして、ぐいっとロベリアのシャツを掴み、睨むような、でも感情が読み取れない視線のまま、唇へと被りついた。チュッチュと啄むような軽いキス。唇を離しては、また吸われ
…
。それを繰り返す度、キスは徐々に深くなっていく。シエテの息は少しづつ熱を帯び、弾力のある、柔らかい唇がロベリアを刺激する。シエテの好きなようにさせていると、ぺろりと彼の舌がロベリアの上唇を舐め、舌を滑り込ませてきた。
「
……
んっ
……
ふ、
…
はっ」
シエテの舌がロベリアの口内を翻弄する。その動きに合わせるかのように、ロベリアの舌も動き、絡み合う。まるで、追いかけっこをしているみたいに、二人の舌は深く、戯れる。唇が重なり合う音と水音、そして二人の熱い吐息が混ざり合い、色情を誘うアルモニーがロベリアの脳内を刺激して気持ちがいい。
呼吸が辛くなる頃に、お互いの唇が離れた。名残惜しいかのように、唾液の糸が二人を繋ぐ。それをぺろりと舌で掬い取り、いたずらっぽく、でもどこか恥ずかしそうな笑みを浮かべながらロベリアを見つめた。その美しい蒼い瞳の奥に熱い欲が光った気がして、ロベリアの胸がどくんと鳴った。
「
……
猫が、こんな事する?
……
あんまり調子に乗っていると、噛みつかれるかもよ?」
そう言いながら、シエテは頬をなぞる。爪を立て、軽く引っ掻く。それが程よい快感をロベリアにもたらしてくれる。ロベリアは、シエテの腰をぎゅっとつかみながらふっと笑った。
「くははっ
…
それは恐いな!でも、その時はちゃんと教えてくれよ?しっかり録音したいからな!」
シエテをそのままベッドに押し倒す。細い、金色の髪が白いシーツの上に揺れる。シエテは一瞬抵抗するようにロベリアの胸を押すが、すぐに力が抜けて、代わりにロベリアの背中に腕を回してしがみついてきた。自然とお互いの顔が近づき、再び唇が重なる。
キスをしながらロベリアは器用にシエテの着ていた軽装のシャツのボタンを外していく。ボタンがひとつ、ひとつ外れる度に、シエテの白い、美しい肌が露わになる。その肌に、吸い込まれるように、ロベリアの手はシエテの肌に触れていく。首筋に、胸に、腰回りに──、そして下腹部を優しく撫で下ろす。
「はっ
……
んっ」
気持ちが良さそうに、シエテの吐息がさらに熱くなり、ロベリアの背中に回しているシエテの手が強く握られているのが服越しに感じる。ああ、可愛らしい。シエテの理性が少しずつ溶けていくのが伝わってくる。そういえば、猫も腹の辺りを撫でられると気持ちよさそうにゴロゴロ鳴いていた。本来、急所だらけの場所──信頼された相手にしか触らせない、大切な場所。シエテも同じだ。こんなデリケートな場所を撫でられ、快感に身を委ねている。ロベリアだけにこんな姿を見せてくれる。そして、このあたりは──。
「
……
うっ、あぁっ
………
」
腹の辺りを強く押したら、シエテの口から艶のある甘い声がもれた。この辺り──いつも、自身の熱を強く擦る度にシエテの中がきつく締めて離さない、シエテの一番弱く、感じる場所
…
。外からの刺激だけでも身体が疼くようで、シエテの脚に力がこもりながらもぞもぞと動かしている。視線をシエテに移すと、すでに瞳は潤み、期待と恥じらいに揺れている。その湖が張ったような瞳がロベリアが欲しい、と訴えている。この表情を見ると、いつもたまらなくなる。早く、身体のあちこちを撫で回して、甘えた鳴き声を沢山聴きたい。そう思いながらシエテを見つめていたら、団長との会話がふと頭をよぎった。
「ああ、そうだ。団長にはオレの猫はとびっきりかわいくて、二人っきりだとよく鳴くんだって伝えたんだ
…
」
目を細め、からかうようにシエテを見下ろす。
「はぁっ!?
…
お前、グランちゃんに何変なこと言ってんの!?」
ロベリアの言葉に目を見開いて驚き、シエテは大きな声を上げる。顔は耳まで真っ赤で、口をぱくぱくさせていて面白い。そんな様子のシエテが面白くて、思わず笑みをこぼしてしまう。こんな事なら、団長に紹介する時はさらに面白いことになるだろう。その時が楽しみだ。
だが、今は自分だけのかわいいシエテを堪能したい。ロベリアはそう思いながら、シエテの髪を優しく撫でながら、耳元で囁いた。
「だから
…
よく鳴いてくれよ?
Mon petit chaton
オレの可愛い子猫ちゃん
…
?」
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