みみみ
2026-02-26 20:47:50
516文字
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六菖十菊の花束を


「ドクター、君はどうしたい?」
 ノーベルの声に、アルトは蒼白した顔を上げる。
「芝浦エソラはこのまま黙秘を続けるだろう。
君はどうする、尊敬する師がこのまま縛につくのを黙って見ているのかい?」
「私は……
 膝の上で握った拳が小刻みに震えている。
「君が望むなら、私たちがサポートをしよう」
「サポート?」
 いつものように飄々とした笑顔でそう告げるノーベルの真意を図れずアルトは怪訝に眉をひそめる。
「バベルをぶっ壊してやる、って事だ」
「ボーラさん?」
 物騒なその言葉にアルトが振り返ると、腕組みをしたボーラが仏頂面のまま部屋へと入ってくる。
「ハハ、君が乗ってくれるとは想定外だったよ」
「テメェに手を貸す気なんざさらさら無いが、WGの鼻を明かすってのは悪くねえ」
「同感だな」
 ボーラの言葉に同調するようにカイトがうなずきながら部屋にへと入ってきた。
「エソラ博士はSTAND-ALONEにとっても欠かせない存在だ。 奪われたのなら力ずくでも取り返すまでだ」
「ずいぶんとお盛んだな」
「それくらいでなければダイヤモンド街の顔は務まらないからな」
 挑発的なボーラの言葉に、カイトは涼しい顔で笑みを浮かべた。