shizuku0797
2026-02-22 21:09:53
7706文字
Public
 

猫のダイヤ

猫の日なので。私が高校時代に古の携帯サイト時代に書いてた話を再掲。
改行だけ無くしてあの頃の文体のままですが…あと未完なので唐突に終わります。あしからず。
いつかリメイクしたいねと思いつつ

渡り鳥が島々を渡れるのは、翼があるから。
空をどこまでも飛んでいける。

ではもしも

「忘れ物はねェな!?」

空も跳べず海も泳げない動物が島を渡る習性があるとしたら

「野郎ども!!出港だァ!!!」
「おう!」
「ニャー!!」

どうするでしょう?

………


「「「「「「「ニャー????」」」」」」」

◇猫のダイヤ◆

「で、どうするの?この猫。」
ゴーイングメリー号に乗り、グランドラインを航海中の麦わらの一味。
船内のリビングに7人全員が集まり会議が行われている。
議題は今、机の上にちょこんと行儀よく座っているこの猫。
「ニャッ」

―――――

話は5分前に遡る
彼らはとある港町に寄り、必要な物を購入した。
そして、
「出港!!!」
ルフィの合図とともに帆を張りいつものようにメリー号が動き出す。
「ニャー!!」
ただ、いつもと違ったのは猫の泣き声が聞こえたこと。
「「「「「「「ニャー???」」」」」」」
間違ってもこのクルーに猫などいないし飼ってもいない。
動物と言ったらトナカイのチョッパーくらいだ。
全員声がする方へ視線を向けた。
「「「「「「「!!!????」」」」」」」
なんと、ルフィの足元に笑っている(ように見える)猫がいた。
「「「「「「「猫!?」」」」」」」
どこから迷い込んだのか。彼らは全員驚きを隠せない。
「おっ!猫だ。」
「猫?なんでここに猫がいるのよ!」
「おれ達が知るか!」
「街からもうかなり離れちまってるぞ!」
「おいマリモ。泳いであの街に行ってこい。」
「行けるかァ!!」
ロビンを除く6人は猫を見て騒いでいる。
たしかに街に住む猫が船に迷い込んだまま出港してしまっては
ここはデタラメなグランドライン。これまでに上陸した島に行こうとしても記録指針や永久指針がなくては、波に遊ばれるだけでその島へは辿り着けない。それは、まだそれほど船から離れていない島でも同じこと。
「とりあえず落ち着きましょ」
ナミの一声によって、現在にいたる。
―――――

「どうするって言われてもなァ。」
「そうよねェ、でも首輪とかしてないから、飼い猫ではないと思うんだけど。」
ナミはあらためて猫を見た。
猫は、首輪も鈴もつけていない。どうやら普通の野良猫みたいだ。
しかし、毛並みが整えられた白い猫。はたして野良猫にこんなに上品な猫がいるのだろうか?
そしてもう一つ気になる点
「背中に黒くダイヤの模様があるわね。」
ロビンが言った。
白い猫だからこそ目立つ、背中に大きな黒いダイヤの模様。
「飼い主がいて、模様をつけたとか。」
「それにしては自然すぎるわ。」
「じゃあなんかの種類の猫か?」
「チョッパー。猫はなんて言ってるの?」
ナミはチョッパーに聞いた。チョッパーはもともと動物なため、動物の言葉がわかるのだ。
「うん。それが、こいつまだ生まれて間もない子猫みたいで。さっきからずっと『冒険♪』って繰り返し言ってるんだ。」
「冒険ってまるでルフィだな。」
「ん?おれは猫なんかじゃねェぞ!!」
サンジの呟きにルフィが反論するが「そういう意味じゃないだろ!」と全員が思う。
「でも、『冒険』って言っているから、『迷い込む』っていうより自らこの船に乗ったのかしら?」
ロビンが推測してみる。
「自分からって、こいつ子猫じゃねェか。船に乗るとか意味わかってんのかよ。」
ゾロがその意見に対して質問をする。
「さァ。そこまではわからないけど、何かありそうね。」
「よし!わかった!」
いきなり、ルフィが立った。
「わかったってなにが?」
「この猫を飼ってくれるやつを次の島で探そう!!」
「「「「「えっ!?」」」」」
「だって、まだ子どもなんだろ?だったら、親になってくれるやつ探さなきゃいけねェじゃねェか。」
………。」
全員が驚きの目でルフィを見た。彼なら「仲間にしようぜ!」とも言い兼ねなかったのに。
ルフィはたまに核心ついた事を言ってはクルー達を驚かせる。だからこその船長なのかもしれないが。
たしかにこの猫はまだ幼い。一緒に航海をしていくなかで何がおこるかわからない。もしかしたら、命を落としてしまうことだってある。いくら彼らでも、この先ずっと猫を守りきれるとも言いにくい。
「そうね。多分、数日で次の島に着くと思うから、そこで飼い主になってくれる人を探しましょ。それまでは、みんなでこの子の面倒をみるってことで。」
最後にナミがまとめた。
「ニャニャッ♪」
こうして、しばらくの間ルフィ達は猫の面倒をみることになった――

――1日目――
「ン~~!しばらく快晴が続きそうね。」
こちら航海士のナミ。
彼女は天気もいいので、気晴らしにと外のデッキチェアに座り、この辺の海図を調べている。
危険が起きる確率を最小限にするためにも早く次の島に着きたいところ。
気候も今日は快晴のままでいきそうだが、まだ次の島の気候に入ったわけではない。
どうやら後5,6日はかかりそうだ
それに、ナミはなにやら嫌な予感を薄々感じている。
このまま何も起きなければいいのだが―――
「よーしできたぞ!!」
「おォ☆☆ウソップ!なんだそれ!?」
「ん?おれ様特製“ネコジャーラシ”だ!!」
「ニャー!!!」
と、海図から目を離せば、近くでウソップとチョッパーそしてあの猫がなにやらはしゃいでいた。
どうやら、会議が終了した後にあの二人と一緒にいたらしい。
「ネコジャーラシって、ネコジャラシか?」
「ま、単純に言えばそうだけどな!おれが作ったこいつはひと味もふた味も違うんだぜ!」
「ホントか!?」
「まずこのフワフワしてる部分!!通常の倍のフワフワ感だが、取り外し可能!!!」
「ニャニャーー!」
「しかも、この持つ部分は約5メートル伸びる!!しかも絶対に折れない!」
「5メートルも!!?」
「そして、ここが最大の秘密兵器!!組み換えひとつで釣竿にもなるのだ!!!ちなみに、このフワフワした部分はストラップになるんだ。」
「スゲー!!!!」
「ニャー!!!」
「あんた達、何やってるのよ?」
はしゃいでいる一部始終を見ていたナミ。
ウソップが開発作品のお披露目会をしているわけだが、いつにも増して騒がしい。
「おうナミか!!」
「その猫も一緒なのね。」
「まァな。今、こいつのための完成した遊び道具を紹介してたんだ!」
「遊び道具ってただのネコジャラシでしょ。」
「“ただの”じゃねェよ!“すげー”ネコジャラシだ!!」
「そうだぞ!ウソップはすごいんだぞ!!」
「ニャー!!」
「はいはい。わかったわよ。」
ナミはため息をひとつついた。いつものウソップとチョッパーのバカ騒ぎとはいえ、猫がいるせいかいつものあの3人でいるかのように勢いがある。
好奇心が存分にこめられている輝いている目を見るとナミには、猫が時々ルフィに見えたりもするのだった。
これで、ここにルフィが加わればそれはまさに大騒ぎになるだろうが。
「ニャニャッ」
「『早く遊ぼう』だって。」
「おっし!じゃあ、まずはこの部分をだな―――
しかし、案外こういう風景も悪くはないと思った。
第三者ナミの視点から見れば、ウソップ・チョッパー・そしてあの猫で楽しそうに騒いでいる姿は違う意味で新鮮な感じがし、まるで2人は面倒見のよいお兄ちゃんたちだ。
優しい彼らは常に猫のことを気遣ってくれている。
ナミにとってその光景は、貴重なものでもあり微笑ましいものでもあるのだ。
「ねェ、ウソップ。」
「ん?なんだナミ?」
「その、ネコジャラシ私に貸してくれない?」
「「え?」」
もちろん今のナミの心境を知らない2人にとっては、さっきまで呆れていたはずなのに、急に自ら猫の相手をしたいと言い出したことにウソップだけでなくチョッパーも驚きの表情を見せた。
「ちょっと猫と遊んでみたいだけよ。」
2人の表情を読み取ってか、ナミはしゃがみ込み、猫の首もとを優しく撫でながら言った。
猫は嬉しそうに目を細めている。
「まァ、そういうことなら――
と、ウソップは手に持っていた《ネコジャーラシ》をナミに渡した。
「これを猫の前で振ればいいんでしょ?」
「ネコジャーラシだからな!」
「ニャーァ」
猫は懐いているのか、ネコジャーラシに興味があるのかはわからないが、ナミに擦りよっている。
ナミは猫と向きあって、微笑みながらフワフワした部分を猫の前にかざして、円をかくように振ってみたり、上下に揺らしたりする。
それを追いかけるように、猫は首をぐるぐると回したり、捕まえようと一生懸命手を振ってみたりする。
そんな猫はとても無邪気に目をキラキラさせて楽しんでいる。
そんな光景を3人は穏やかな気持ちで眺めていた。
「案外かわいいわね。」
「そりゃ、まだ子猫だからよォ。」
「ウソップのネコジャーラシを気に入ってるみたいだぞ!」
「おれの発明品だしな!」
と、ウソップは自慢げに胸を張った。
「ただのネコジャラシとあんまり変わらないけどね。」
「だから“ただの"じゃねェよ!『ダイヤ』が喜ぶように考えたんだ!!」
?ダイヤ??」
ウソップはさらりと言ったが、ナミには『ダイヤ』という言葉に疑問を抱いた。
「あァ!こいつの名前だ!なァ、チョッパー!」
「おう!さっきウソップと考えたんだ!!背中の模様がダイヤの形をしているから、ダイヤなんだ!」
「な、ダイヤ。」
「ニャッ♪」
2人は当たり前のように猫の名をダイヤと呼んだ。ダイヤも自分の名前を気に入っているようだ。
「へェ『ヒシガタ』じゃダメなの?」
「いやここはダイヤにしといてくれ;;」
こうして3人は、ダイヤと名付けられた猫と一日中遊んでいた
猫に名前がついたことを他の船員はまだ知らない

――2日目――
「さーて、今日のおやつは何にするかな
本日も快晴は続く。
波もいたって穏やかなのだろうあまり揺れを感じない。
コックのサンジはひとり、キッチンにてナミとロビン(とその他大勢)のために本日のおやつを作ろうとしていたところだ。
「街で買った新鮮なフルーツを使ってひんやりヨーグルト状のものとあえるってのもいいな。それには牛乳が必要か」
料理のレシピを頭の中で考えるサンジの表情はさすが料理人というべきか、普段はみせないような楽しそうな顔をしている。
彼にとってはナミとロビンのためにつくすことと同じくらい至福の時間だ。
「えーっと、牛乳はこれか」
「ニャー」
「?」
サンジが冷蔵庫の中から牛乳を取り出し、扉を閉めようとすると不意に後ろから鳴き声が聞こえた。
なんだと思い、後ろを振り返るとそこには目を細めて尻尾を思いっきり振っているあの猫の姿があった。
「なんだ、おまえか」
「ニャー!」
「どうした?昼なら食っただろ」
「ニ゛ャー!!」
サンジの言葉に機嫌を悪くしたのか、猫は首をおもいっきり横に振っている。
「二゛ャーって言われてもなァ……
サンジは困ったものだと頭を掻いた。
チョッパーにでも聞けばこの猫が何を言っているのかすぐにわかるのだが、外が妙に静かなことからおそらく賑やか3人組は昼寝でもしているのだろう。
こんなことで起こすのもなんだか気が乗らない。
「ニャニャ!!!」
「ん?これか?」
一生懸命何かを伝えようとしている猫。
猫が身を乗り出してアピールしているその方向には、サンジが手に持っている牛乳だった。
「ニャーッ!!」
「それ!!」とでも言いたそうに猫は先ほどとは違い、甘い声色で鳴いた。
「なんだよ、もうおやつが欲しいのか?」
「ニャ!!!」
さらに猫は目をキラキラと輝かせる。
「そんなこと言われてもな……今からこれでおやつ作るからもう少し待……
「ニャニャニャッ!!!」
サンジの「お預け」発言を遮るような剣幕で猫は叫んだ。
尻尾はそれを拒否するかのように横に振っている。
まるで、こどもが欲しいものを与えてもらえずに駄々をこねている様子と似ている。
そうなってしまっては、もう手をつけようにもご機嫌をとるのにも一苦労だ。
困ったもんだ。そう思い、サンジはやれやれとため息をつく。
「わかったよ。少しだけだからな」
仕方がないとサンジは小皿を取り出して、まだ未開封の冷たい牛乳を開けて少しその皿に注いだ。
「ほら、飲め」
「ニャ
しかし猫は飲もうとする行動を起こさない。それどころか、今度はなんだかしょんぼりしている。
「なんだ?まだ何かあるのか?」
「ニャ」
猫は顔を上げてじっとサンジを見た。
その目はとてもうるうるとしていて切実になにかを訴えている。
そんな瞳に見つめられてしまったらサンジも思わず「うっ」と引き込まれてとても申し訳なく感じる。
なにより可愛いと思ってしまう。
しかし、肝心の何を求めているのかがわからないのだ。
牛乳を飲みたいとばかり思っていたのだが、どうやらそれも違う。
ということは一体この猫は何を言いたいのか。
やっぱりここはチョッパーを読んでくるべきではないかと猫を見ながら思っていると――
「ふわぁ~サンジィ~腹減ったーー」
扉を勢いよく開けて、寝ぼけ顔のルフィがやってきた。
どうやら本当に先ほどまで昼寝をしていたらしい。
「うるせェな。さっき昼飯食ったばっかだろ」
「寝たら腹が減ったんだ!だから食う!!」
「どんな理屈だよ
サンジはもうひとつ厄介ごとが増えたと思いながらタバコに火をつける。
「なんだよ、少しくらいいいじゃねーかー」
「これからおやつ作るんだから待ってろ」
「ちィェー。……ん?こいつここにいたのか」
ようやくルフィは猫の存在に気が付いたらしい。
その猫はというと、今はじっと牛乳をみつめている。
「あー!!もしかしてそいつだけなんか食ってるのか!!ずりーぞ!!」
「いいんだよ、コイツは」
「なんでだ!?」
……その、あれだ。まだこんなに小せェんだから、食って力つけなきゃいけねェだろうが」
「なんだよそれー!おれだって肉食って力つけるぞー!!」
駄々をこねるこどもがここにもいた。とでも言おうか。思えばこの猫とルフィはどこか似ている気がするとサンジはなんとなく考えた。
ルフィは口を尖らせて「ずりーぞー」と永遠と言っている。
サンジは、まぁお決まりのパターンというかルフィはこれがあたり前というかなんだかんだ言うのに対してきれいにスルーしている。
「あれ?でも、こいつそれに手つけてねェじゃねェか」
「ん、あァまァな。牛乳がほしいって言ったくせに飲まねェんだ」
「?サンジ、猫としゃべれるのか?」
「そうじゃねェよ!そんな感じがしただけだ!!」
おやつを作る前からなんだかどっと疲れが出てきたサンジの心境は複雑なものだった。
「ふーん。じゃあ一緒に肉食えばいいんじゃねェのか?」
「おまえと一緒にするなよ」
「そうか?肉はうめェーぞー!」
「ニャッ!」
「ん?」
そのルフィの言葉を聞いたのか、今までおとなしくしていた猫がパッと顔を上げたのがサンジの視界に入った。
猫の表情は再び先ほどの牛乳を求めたようにキラキラと輝かせている。
サンジはそれがなんだか眩しく思いつつも考え込んだ。
「なんだ、肉がほしいのか?いや、でも牛乳に肉はねェよな
「お、それもいいな!」
「おまえは黙ってろ。肉肉、ねェ……。あ、そっか」
すると、サンジはなにか閃きがあったらしく、冷蔵庫を開けた。
「肉でもあげるのか?」
「いや、まある意味肉だけどな」
「なにっ!?おれには!?」
「バーカ、だからその肉じゃねェってのお、あった」
ルフィの言葉を返しつつ、冷蔵庫の中をあれこれと探したサンジ。
ようやく彼が見つけたもの。それは――
「イチゴ?」
「あァ」
二日前に立ち寄った島で手に入れた真っ赤なイチゴだった。
「肉じゃねェのか?」
「肉は肉でも牛乳にあう肉っていったら“果肉”だ」
そう言うとサンジはイチゴをひとつ取ってキレイに洗い、ヘタを取り、牛乳の中にそっと入れた。
そうしてそれを底が平らになっているスプーンで潰す。
潰れた瞬間にイチゴからは音をたてると同時に赤い汁が滲み出て、真っ白な牛乳をピンク色に染めだした。
「こんなもんだろ」
「おぉぉぉ!!!」
その光景をみたルフィはどうやらとてつもなく感激している様だ。
ただの牛乳だったそれは、鮮やかなピンク色をしていて赤い小さくなったイチゴがいたるところに散りばめられている。
「ニャーーー!!!」
どうやら猫の気持ちをバッチリ掴んだようで。
それを見た猫は勢いよく、そのイチゴ牛乳に飛びついた。
「ナミさんとロビンちゃんには内緒だからな」
本当はおやつはいつも真っ先に二人の女性に捧げるサンジなのだが、今回だけは特別に誰よりも先に猫に捧げたのだ。
サンジ本人にとっては申し訳ない気持ちでいっぱいだが、猫がおいしそうに牛乳を舐めている姿を見ると後悔などという気持ちはなかった。
「いいなー!!サンジ!おれもこれ食いてェ!!!」
「あァ。もう少し待ってろ。今日のおやつはそんな感じのものだからよ」
「なに!?そうなのか!!?いやー楽しみだなー」
ルフィはいてもたってもいられないのか、猫の隣でじっとその様子を見ている。
なんだかそれもおかしな光景なのだが。
「うまそうだなー。おれにも少しくれ!」
「ニャ!」
「えーいいじゃねェかよ少しくらいー」
「ニャニャ」
「そっかーそれならしょうがねェか」
そしてルフィは猫としゃべりだした。
しかも何故だかルフィと猫の息がぴったりだ。
時々ルフィが笑っては猫もキレイに舐めながら受け答えをしている。
……おまえ、猫としゃべれるのか?」
「いや、なんとなくだ!!」
「なんとなくって
「まァ、気にすんなって。な、ダイヤ」
「ニャ!」
「ダイヤ?」
サンジは聞きなれない単語を口にした。
「こいつの名前だ!」
「だれが決めたんだよ」
「今、おれが決めた!!」
「今ってな
「いいじゃねェかよ、ダイヤも気に入ってんだし」
「ニャー」
「え、もしかして誰かが先におまえのことダイヤって呼んでるのか?」
「ニャ♪」
「くっそー、一足遅かったなー」
ルフィは悔しそうに眉間に皺を寄せる。
「いいのかよ、名前なんか決めて」
「ん、なんでだ?」
「いや、別にお前がいいってんならいいけどよ」
「おう!名前がなくちゃなんか変だろ!!」
「ニャニャ」
ルフィと一緒にいつの間にか隅々まで舐めておやつを食べきった猫が胸を張っていった。
「やっぱりこいつら似てるよな
そう思いながらサンジは今日のおやつの『ひんやりフルーツのヨーグルトあえ』を作り始めた。
猫の名前がダイヤだということが段々と定着していたそんな一時のこと。