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ぐるさん
2026-02-22 19:25:37
1387文字
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2.21 ふみりかワンドロ【ソファー】
ふみりかワンドロライ(@ fmrk_1draw)さんの2026.2.21 お題をお借りしました。
「コラ!ソファに足を乗せない!」
「うるせぇバーカ!」
リビングで本を読んでいると、隣のソファで横になっていた慧が理解に怒られていた。
よくあるやり取り。いつもの日常。だけど今日は、何だか無性に気になった。
「理解」
「何ですかふみやさん?私は今、猿に注意している最中なんですけど」
「何でソファに足乗せたら駄目なの?」
「は?」
「ソファに足乗せたら駄目?何で?」
隣でそうだそうだと賛同する慧と一緒に理解を見つめると、前髪の間から覗く眉間にギュッと皺が寄る。
「あのね、ふみやさん。ソファに足を乗せたら汚れるでしょう」
「靴下だし大丈夫だろ。ステージ上なら別だけど」
「ステージ
……
?は、よく分からないですけど、そもそもそんな事したらお行儀が悪いでしょう」
「家の中だし良くない?」
「良くないです!」
今日の理解はなかなか手強い。しっかり目を合わせて話しても狼狽えないし怒鳴らない。むしろ年上として丁寧に諭す余裕すらある。
これはもしかして本当にやってはいけない行為なのだろうか。でも俺は、自分の部屋ではソファに足も含めた全身を預けて寝る。
その件について、ちゃんとしたベッドを買えと言われた事はあるが、足を乗せるなと注意された事は無い。
「うーん
……
」
「何ですかその納得してなさそうな返事は」
「だって、何で駄目なのか分からない」
「ワガママ言わない!」
議論はまさに平行線。理解が折れる様子は無いし、かと言って俺はまだ納得していない。
「あ、そうだ。理解も一回ソファに足乗せてみようよ」
「え?」
「一回やってみたら、何か分かるかもしれない」
「馬鹿な事言わない!」
「何事も挑戦だし、ほら」
目の前に立つ理解の腕を掴んで引き寄せると、バランスを崩してぐらりと傾く。
「うわぁっ!危ないでしょう!」
理解がもう片方の手でソファの背もたれを掴んで身体を支えると、上から顔がグイッと近付く。
体勢としては壁ドンに近いのだろうか?今にも互いの唇が触れそうな距離に、思いがけず心臓がドクンと跳ねる。
「人の話を聞きなさい!!大体ふみやさんってばいつも
——
」
うーん、説教スイッチ入ったな。流石秩序の番人、今自分がしている体勢より、俺への注意に意識が向いている。
それ自体は理解の性質を踏まえると仕方ないとは思うけど、耳元で怒鳴られると流石に堪える。というか鼓膜が破れる。
この現状を打破するにはどうしたら良いか
……
思考を巡らせ改めて理解をチラリと盗み見すると、よく動く口が目に止まった。
「理解」
「だから人の話を聞
……
ッ!?」
理解の服を掴んで思い切り引き寄せると、互いの唇は簡単に触れ合う。
「ちょ、待っ、ん、ぅッ
……
!」
そのまま触れた唇同士のすき間から舌を入れると、理解の眉尻はゆるゆると下がり、身体を支える力が抜けて俺の上に覆い被さる。
「捕まえた」
そのままギュッと抱きしめると、理解は口をパクパクとさせながらも俺の腕の中に収まっている。
作戦成功。理解のお説教が止まり、意識は別の意味で俺に向いた。折角ならこのまま二人で
——
「いや俺の事忘れんなよ!?」
「さ、猿!」
「慧。今良い所だから」
「何が良い所だよ!!イチャつくなら自分の部屋に行けー!!」
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