サブ者さん
2026-02-22 13:35:09
857文字
Public RhythmDoctor
 

ノーコンテスト

激甘コルニコ(ニコール視点)。
勢いのまま書き上げた文章を勢いよくお届けします。
流石に病室でコレは無いと思うので、ニコールの家での出来事だということにしておいてください。

柔らかいソファの上で、一緒に横になって過ごす。
特に大きな何かを成し遂げるわけではないが、ゆっくりと過ぎていく時間を楽しむのだって最高だ。

部屋に満ちた温かい光が、私たちを優しく照らす。
暗くなった窓の外には、白い雪が降っている。

いつもの格好をしたコールは、思い出したように帽子を外してテーブルに放り投げる。
温もった身体を捕まえて暖を取ろうとすると、その前に彼のほうから近寄ってきた。

彼は私にぴったりくっついて、嬉しそうに目を閉じる。
胸に耳を当てて、心音を聞いているらしい。
意識すればするほど焦りが増す気がして、考えないように必死に堪える。

深呼吸。ゆっくり息をすれば大丈夫

吐いた息がブロンドの髪にぶつかって、かすかに揺れる。
それに反応して、コールは薄目を開けた。

「なあ、ニコール。」
彼は何かを思い付いた様子で、ちょうど背中の鼓動が響く場所に手を当てて、ぎゅっと抱きしめてくる。
反発する心臓に、どうしても意識が向いてしまう。
彼はそのままいたずらっぽく笑って、言い放った。

やっぱりあんたのこと好きだな。」

きゅ、急にどうしたの?」
「へへっこうしたら速くなるかと思って。」
彼は照れながら、また耳を当てる。

「えあ、うん。」
正直言って、心臓が爆発しそうだ。
嘘をつきたくても、もう証拠は完全に押さえられてしまっている。

頭が熱いのも、暖房の効きすぎだってことにしたいけどダメだ、もう自分のことすら騙せない。
鏡を見なくても、顔が赤いのが分かる。頭から煙が出てしまいそうだ。

至極単純な作戦に、完璧に嵌められてしまった。

「も、もう、お返しっ!!」
「ぉわ!?」

恥ずかしさに任せて、思いっ切り抱き返した。

「待っ苦し!」
「待たない。こうすればもっと聞こえるでしょ!!」

もがく腕が動かなくなるまで押さえこんで、潰れるかと思うくらい強く抱きしめる。
どれだけ暴れようが、絶対離してやらない。

これでこの勝負は引き分けだ。