こあらん
2026-02-19 00:25:20
12142文字
Public ロベシエ
 

(R18)キミは無垢な小悪魔/ロベシエ

フォロワーさんからのアイデア:“早朝にバッタリ出会したシエに「今日、俺えっちな下着着けてるんだよね」と爆弾投下された口べから始まる話”
↑書いてみました。ロベリアが暴走しました。

──朝起きた時は、今日もいつも通りの一日になるそう思っていた。


 今日の朝食は、トーストときのこスープ、おまけにベーコンエッグ。パンはサクサクで香ばしく、スープも濃厚なきのこの味が素晴らしかった。お腹いっぱい食べ、ロベリアは満足して食堂を出た。ベーコンの塩気と、きのこの深い旨味がまだ口の中に残り、鼻歌を口ずさみながら、気分よく廊下を歩く。まるでステップを踏んでいるかのような、軽やかな足音が響いていく。
 今日もぐっすり眠れて、身体はすこぶる調子がいい。今日の予定は、団長と共に魔物の討伐依頼を午後から受けるだけで、あまり忙しくない。それまではタワーと一緒に幸福の音でも奏でるか。いや、昨晩の深夜、恋人のシエテがグランサイファーに戻ってきた筈だ。できれば、討伐依頼の前に会いたい。そうじゃなくても夜のために体力は残しておかないとなそう考えながら、のんびりと自室までの廊下の道を歩いていた。
 ふと、廊下の曲がり角で特徴的な金色の髪がぴょこん、と見えた気がした。こんな髪型をしているのはただ一人しかいない、シエテだ。ロベリアは思わず、愛しの彼のもとへと駆け寄った。
「サリュ、シエテ!朝からキミに会えるなんてなんて最高な朝なんだ!」
 いつものように軽く抱きつくような仕草で、ロベリアは後ろからシエテの肩に腕を回した。いつもは気配を消してこっそり近付いても、勘付かれてあっさりと交わされてしまう。しかし、今回は避けられることはなかった。おまけにビクッと一瞬体を強張らせ、驚いたような反応をするのでロベリアはおや?と不思議に思った。これは、シエテらしくない。何かあったのだろうか。そう思いながらシエテの顔をじっと見つめた。
「あ……、ロベリア、おはよう」
 眉を下げながら、少し困ったような表情でシエテはロベリアを見つめる。なんだか、少し落ち着きがない様子で、そわそわしており、ひたすら周りの様子をやたら気にしている。やはり、これは様子がおかしい。
……?どうしたんだい、シエテ。キミらしくないな
 シエテは、周囲に人がいないか確認するように、瞳をキョロキョロしている。右手がそっと左手のシャツの裾に触れたり、離したりを繰り返していて落ち着きがない。そして、目を閉じ、ふうっと軽く息を吐いたあと、目を細めながら視線をロベリアに移し、いたずらっぽい笑みを零しながらとんでもない事をこそっと呟いた。

……今日、俺えっちな下着を着けているんだよね……


……………は?」


 一瞬、ロベリアの頭が真っ白になる。まるで、タワーに頭を砕かれた時のような衝撃だ。人は、時として言葉だけでも、脳を破壊することができるらしい。

──えっちな下着?えっちな下着だって!?
 あのシエテの口からえっちだって??会うのは久々だし、朝から彼は誘っているのか。それとも、今回の十天衆の仕事で何かあったのか……いや、ちょっと待て。もしかして、あれか……?オレがずいぶん前にマンネリ防止と悪ノリで買ったえっちな下着……。確か、3着ほど買ったはず。シエテに見せたら『こんなの、恥ずかしいし、絶対に着るわけないでしょ!!』と物凄い剣幕で怒っていたがもしかして、あれを……
 ロベリアの脳内は必死で今の状況を理解しようと、高速回転をする。
「キミ、まさか……あの時の……
 言葉が途切れ途切れでしか出てこない。それでも、シエテはロベリアの意図を察してくれたのか、口端を上げ、にんまりと笑った。朝だというのに、その笑顔はとても妖艶で美しい。
「そう、あの時の3着のどれかを着ているよ。ふふっ、……どれだと思う?当てたらご褒美あげるよ」
…………………、っっ?」
 彼は一体、何を言っているんだ。今のシエテは魅了の魔術でも使っているのだろうか?シエテの紡ぐ言葉ひとつひとつが、ロベリアの脳を刺激し、思考を停止させる。頭が、口が、全く回らない。ただ、心臓がやたらに煩いだけで、その振動が脳に響いている。

「それじゃあ。夜、俺の部屋に来てね。待ってるから。推理、頑張って?」
「──────ッ!!!」
 ロベリアの反応に満足気なシエテは、ニッコリ笑いながらロベリアの傍を横切る。そして、まるで息を吹きかけるようにロベリアの耳元でそっと囁いてこの場を去ってしまった。吐息が耳にかかり、こそばゆい快感が、耳から背筋を駆け巡る。
……………
 シエテが立ち去り、この場にはロベリアだけが残される。遠くの廊下で、団員の朗らかな話し声が聞こえた。それでも、ロベリアの周りは音ひとつ無く、静かだ。それとは裏腹に、ロベリアの脳内は暴風雨のように混乱していた。

──状況を整理しよう。
 シエテは今、以前オレが買った3つのえっちな下着のどれかを着ている。えっちな下着を見せた時、あまりにも怒って、剣拓で布切れになるまで切り刻みそうな勢いだったのに捨てずにずっと持っていたのか……。オレが預かろうとしても、『信頼できない!!』と拒否されて、結局、オレの手元には残らなかったヤツだ。
 デザインはぼんやりとしか覚えていないが、色はハッキリと覚えている。白、赤そして黒だ。ああ、そうだ。確か、白はかなり透け感のあるレースの上下セットだった気がする。赤は後ろ部分が穴が空いたオープンショーツとレースブラの組み合わせに、黒はTバックに紐ブラがセットになっていたような
 そのどれかを今、シエテがつけているのか。少し、想像しただけでもえっち過ぎて頭がおかしくなってしまいそうだ……。え、本当に……今、着ているのか本気で?それをオレが当てないといけないと……とんでもないな。

 混乱状態で頭を整理しようとも、最終的に理解が追いつかない。今、シエテはえっちな下着を着ながら日常生活を送っている。普通に歩き、剣を振るう。その事実が頭に染み込んで、下半身が熱くなる。頭を冷やそうにもえっちな下着を着たシエテが頭にちらついて離れない

 結局冷静になれないロベリアだった。



※※※※

「ほらほらっ!詰めが甘くなってるよ!グランちゃんっ」
「ち、ちょっと...!容赦ないなぁっ、もうっ!」
 シエテとグランはいつも通り、剣の稽古を甲板で行っている。シエテの剣捌きはいつ見ても見事で、それに応じているグランも素晴らしい。二人の稽古から生じる素晴らしい音が気になりつつも、ロベリアの脳内は別のことを考えていた。
 剣を持ち、颯爽と動くシエテをじっと見つめる。『ロベリアに見られると集中できないから嫌だ』と嫌がるグランを何とか頼み込んで二人の剣の稽古を見学する権利を得た。これが終わったら、ロベリアはグランと魔物の討伐依頼を控えている。何とかここでシエテを観察して答えを導かないと──ロベリアはそう思っていた。
 それにしても、シエテもシエテだ。グランに頼み込んでいる時、『ロベリアくんは勉強熱心だね〜』とグランの後ろから腕を組みながら、含みのある笑顔をロベリアに向けていた。目を細め、挑発している瞳が忘れられない。えっちな下着を着ている癖に。絶対に正解を引き当てて、ベッドの上でこの余裕ぶった表情を剥がしてやりたい。グズグズな顔にさせるまで快楽で溺れさせて、声が枯れるまで鳴かせたい。もちろん、えっちな下着を着せたまま。ロベリアの中で征服欲がむくむくと湧き上がる。

 シエテの様子を見ながら考える。今日のシエテは黒のシャツにグレーのボトムス。いつもは白いシャツを好んで着るのに珍しい
 黒いシャツに白い下着は目立つ。胸元からちらりと見えてしまったら、目に入りやすい。それに、汗で張り付いたシャツで透けて見えてしまう可能性もある。グランと手合わせがある中、わざわざ危ない橋をわたる事はしないだろう。つまりは、白はないという事か

──あの透けレースの下着を着たシエテ、見たかったな

 白いレースの下着を身につけているシエテを思い描く。上気した白い肌に白いレースが映えてさぞ艷やかで美しかっただろう。かなり薄手だから、彼の可愛らしい乳首がピンク色に染まり、ツンッと張っているのがレース越しにハッキリと見えてあぁ、ダメだ。そんな姿で仮に誘われていたら想像するだけで無理だ。いつも以上にめちゃくちゃに抱いてしまうかもしれない。残念さが胸に広がる。

 白はないというと、黒のTバックか赤のオープンショーツか。ロベリアはひたすら考える。Tバックは動いていると、尻が食い込んで痛そうだし、もう一つのも尻ががら空きになるから、長時間履いていると居心地が悪いだろう。ただ、シエテの事だ、これくらいのことは精神統一していれば気にならないかもしれない。うーん、どちらも可能性がありそうで、分からない
 じぃっと、シエテの尻の方に視線を落とす。今、このボトムスの下にどちらかの。想像するだけで喉がごくり、と鳴る。ロベリアと肉体関係を持ってから、シエテの尻はどことなく丸みを帯びてふくよかになった気がする。正直、どちらも似合っているだろう。早く見たい、触りたい、剥ぎ取りたい。そう、様々な妄想に明け暮れていたら、ふとシエテがロベリアを見つめてきた。熱情を孕んだ瞳がロベリアを捕らえ、胸が締付けられる。指に口を当て、「見過ぎ」と口が動かされる。その表情はとても妖艶で、頬はわずかに赤い。ロベリアは慌てて視線をそらすが、下半身がぐっと熱くなり、正直に反応していた。でもああ、確かにグランがいる前だというのに、シエテの尻をひたすら見つめていたのは、全くエレガンスじゃない。こんな状況を作ったシエテに苛立ちを感じる。

 結局、答えを見いだせないまま、グランとシエテの稽古は終わった。


 黒いTバックなのか、赤いオープンショーツなのかどっちなのか。論理的に考えようとしても、最終的に『どちらのえっちな下着を着ているシエテが、今一番オレが見たいのか』という欲に流れてしまい考えが纏まらない。それなのに、ずっとえっちな下着を着たシエテが頭から離れず、ずっと腹の奥から熱い情熱が蛇のようにうごめいている。早く、この想いをシエテの前で吐き出したい。何だか、間違えても結局シエテを押し倒して、めちゃくちゃにしてしまいそうな気がする。もう、それでいいかうん、そうしよう。ここまで煽ったシエテが悪い
そう思った矢先──。

「くっっはっっっ!!!!」

 いつもは容易く避けられるのに、油断した。団員が攻撃をした時に生じた、瓦礫の欠片が頭に直撃してしまった。脳天に光華が飛び散り、視界が白く揺れる。衝撃と共に、ずっと付かず離れず状態だったえっちな下着を着ているシエテの妄想が脳内から消え去る。別の事を考えすぎて、今の音を録音できなかったのが悔やまれる。
「ちょっとロベリア、大丈夫?」 
………
 頭を打ち、倒れたままの状態のロベリアを心配して、団長や周りの団員が駆け寄ってきた。だが、ロベリアは周りを気にせず空を見上げながら別の事を考えていた。

──今の衝撃で、頭がリセットされた。
 ずっとえっちな下着の見た目や着心地に囚われていたが、答えはもっと単純なものかもしれない。
 そうだ、色だ。黒と赤。黒はシャツの下に着ると違和感がないでも、面白みに欠ける。それに、シエテがよく着ている水着の色は黒だ。以前の休暇で水着姿を見たことがある。その姿のシエテを抱いたこともある。
黒の色は新鮮味がない。つまりは

「くっはは、ははははっ!!」

 いまだ、横になったまま急に笑い出したロベリアに、周りは訝しむ。頭を打って、おかしくなったのかと心配する者や、驚きでキョトンとするなど反応は様々だ。
「どうしたんだ、コイツ?なんか変なもんでも喰ったのか?」
いや、多分いつも通りだと思うぜ……

 じっと様子をみている団員達など気にもせず、ムクリと起き上がり、平然と装う。
「いや、大丈夫だ。メルシー、マドモアゼル。お陰で答えが見えたよ」
 先程まで抱えていたモヤモヤは晴れ、スッキリして今は気分がいい。もはや答えは決まった。あとは夜を待つだけだ。今夜、自室でロベリアを待つシエテに、どうしてやろうか。赤い、えっちな下着を着たまま、徹底的に可愛がってあげようそう、と脳内で考えていたら、自然と口元に笑みが溢れた。



※※※※※

 夕食を終えた後、すぐにシエテの部屋へと向かおうとしたが、酷い顔をしていたみたいで周りの団員には心配され、面倒なことになった。適当にあしらいながら、目的地へ急ぐ。ドアを叩くと、シエテはすぐに迎え入れてくれた。シエテの部屋に入るやいなや、ロベリアはカチリと鍵を閉めた。シエテは少し離れた距離で立ったまま、腕を組んで何やら得意そうな顔でこちらを見ている。部屋のランプの柔らかい光がシエテの肌を淡く照らし、白い肌に赤みが差して艶めかしく輝いている。
「推理、できた?」 
…………
 熱情と劣情を孕んだ瞳でジロリと、シエテを睨みつける。早くこの得意げな笑みを剥ぎ取って、ドロドロに溶かしてオレのことしか考えられないように、そしてオレだけを見て喘がせたい。今日、ロベリアの頭の中で、何度えっちな下着をきたシエテを犯しただろうか。ロベリアの理性は限界スレスレだ。喉が熱く、股間が痛いくらい張って主張している。目の前にいるこの男をいまだに押し倒していない事に、自分で自分を褒めたい気分だった。

 ロベリアの様子を見て、クスッと笑って近づいてくる。シエテの指が、ロベリアの頬をそっと撫でる。ただ頬を触れられただけなのに、その指が熱くてロベリアの身体は電流が走ったようにビクッと反応する。
「凄い顔してるねぇ。……もしかして、ずっと俺のこと考えてて、他のことなんか、考えられなかった……?あの時の俺みたいだね
「どういう……ことだ?」
 シエテの指先が、ロベリアの頬をそっと撫でる。そこから流れるように指先がロベリアの身体を、鎖骨へ、胸元へ、腰へと伝う。まるで羽根が身体を撫でるようなくすぐったさと、快感が混じり合い、ロベリアの肌がざわつく。もう耐えられないのだから、勘弁してくれ。崩壊寸前の理性を抑え、絞り出すような声でロベリアはシエテに聞いた。どこまで、この小悪魔は自分を煽るのだろうか

「この前、お寝坊さんを起こしにいっただけなのに、大変な目にあったからね。朝から濃いキスと愛撫で俺の身体を散々昂らせて。おまけに、指で中を散々いじられたのに……夜までイカせてくれなかったでしょ?疼く体を夜までずっと我慢してさぁ。まぁ、精神を集中してたから夜までなんとか耐えられたけど、気を抜いたら……ね。今日は、そのちょっとした仕返し」
 感慨深そうに、目を閉じながらシエテの指先が、ロベリアの中心へと渡る。愛おしそうに、ゆっくりと撫でていてもどかしい。軽く押したり、擦ったり先程から硬くなり主張しているソレはもうはち切れんばかりに、ズボンの下で欲望を吐き出したがっている。その動きにあわせて、思わず息が漏れてしまう。
あ、……!」
 シエテは目尻を下げ、慈しむようにそこを見つめながら、感嘆が混ざった笑みをこぼした。
「ふふっ、凄いね服越しからでも膨らんでいるのがわかるよ。そんなに俺が欲しかった?」

──もう、これ以上は限界だ
 がしっと強く、シエテの肩を掴み、有無を言わさない勢いで睨みつける。
……さぁ、答え合わせといこうか。服はオレが脱がしても……いいよな?」
 シエテは何も言わず、眉を下げながら笑みを溢した。頬は少し紅く、心拍がいつもよりも早くなっているのが聞こえる。


 シエテをベッドに座らせ、ロベリアはその上に跨ってシエテのシャツのボタンを外していく。一つ目、二つ目シエテの鎖骨が、白くて滑らかな素肌が露わになる。早く全てのボタンを外したいのに、緊張しているのか手が震えてゆっくりだ。シエテは恥ずかしいのか、頬を赤らめながら視線を逸らしてずっと壁のほうを見つめている。そして、三つ目を外した瞬間──
「やっぱり、赤か……
 最初に飛び込んできたのは、赤いレースだった。やはり、新鮮味で赤い色を選んでいた。それから、一気に全てのボタンを外し、上半身が露わになる。透き通った、白い肌に赤いブラジャーが際立って見える。細いストラップが肩に食い込み、薄いレースの布地越しに乳首の形がくっきりと浮かんでいる。レースが肌に張り付き、上気した肌との組み合わせが美しく、艷やかだ。
……………
ただロベリアは深く、感嘆の息を吐く。何回も脳内で想像したが、実際に着込んでいる姿を目にすると、破壊力が凄まじい。上半身だけでこれなのに下を見たらどうなってしまうんだ。ごくりと喉を鳴らしながら、勢いよくベルトを外し、一気にボトムスを下ろす。そこには赤いレースのオープンショーツが現れた。そっと、指をシエテの腹から下着へと滑らせる。白い肌に赤い布地が肌に少し食い込んでおり、それがさらにいやらしさを助長させる。陰茎部分は布で覆われているが、そこが少し湿って張り付いているのが一目でわかる。
 沸々と煮えたぎっていたロベリアの劣情が、まるで油の川に火を注ぐように一気に燃え上がり、欲情が爆発した。無意識にも口端が上がり、思わず大きな笑い声を上げたくなる気持ちを抑えるのが精一杯だった。
「くはっ!正解、だな。なら、もうこれからはオレの好きにしていいよな?」
……ご褒美あげるって言ってたからね。いいよ。でも、お手柔らかに、ね……?」
 仕掛けたのはシエテだというのに、実際にロベリアに見られると恥ずかしいようで、耳まで真っ赤だ。顔を傾けて、可愛らしい様子を見せてこられたら、もうダメだった。ロベリアは勢いよく、シエテの口を塞いだ。
「んんっ……!」
 息を継ぐのも惜しむくらい、貪るようにシエテの唇を堪能する。ただの唇だけのキスでは満足できず、ぬるりとシエテの唇を舐め、ロベリアの舌はシエテの口内を犯す。
「ふっ、んぁ……っ」
合間に漏れるシエテの吐息が、いつも耳にする声よりも少し高く、甘い。シエテもロベリアに応えるように、熱く舌が絡み合い、深く繋がりたいかのように離さない。ぴちゃぴちゃと舌が絡み合う水音が、二人の荒い吐息と混じって部屋に響く。
「は……んっ…………
シエテがギュッと自分の肩を掴んだ時、未だロベリアは服を着ていることに気付き、一気に脱いだ。今、何かを着ているのは、魅惑的な下着をつけているシエテだけ───

 ロベリアの手はそっとシエテの胸元に触れる。下着越しでも、シエテの乳首はたっていて、コリコリしている。レースが擦れる感触が指先に伝わり、シエテの身体がビクッと震えて堪らない。
あっ!はぁんっ……
 服越しに歯を立てると、甘い声が上がった。それにしても、今初めて触っただけなのに、感じすぎている。ロベリアは思わず行為をやめ、シエテの顔を見た。シエテはロベリアの意図を察したのか、目を瞑り、照れ隠しに眉を下げ、頬を真っ赤にしている。
「はは……最初は下だけにしようと思ったんだけど。何だか、これでロベリアに抱かれるって事考えちゃったら、乳首が気になっちゃって……
 それで、着たんだよねと、最後は消えるようなか細い声で呟いた。
「──っ!!??キミはこんな状態で!!」
 つまりは、ずっと乳首がこんな状態で他の団員の前にいたと?グランの前でもそうだったのか?ロベリアの心の中で、何とも言えない嫉妬と独占欲が渦を巻いてぐちゃぐちゃになる。ずきんと下半身が痛い。もう限界だ。早くこの男を無茶苦茶に犯して自分のモノだと実感したい。

 我慢できず、シエテの双丘の秘部へと指を這わせる。早く自身をシエテの中へと挿入れたい衝動に駆られつつ、何とか抑えてそっと撫でる。丁度いい所が開いていて、がら空きだから便利だなと頭の一部は少し冷静であった。しかしそれも一瞬だった。ロベリアの指がすんなり入り、中も既に充分に湿っており、とろとろになっていた。少しでも指を動かすだけで、そこは締め付け、更なる快感を待っているようだ。
「シエテ……、こ、これはっ……
 驚きで、口が回らない。今日はもう、何回もシエテに翻弄されるばかりだ。流石にここまでは予想していなかった。目が潤んだ上目遣いの瞳で、上気した頬ではにかむような笑顔で、シエテはロベリアを見つめた。

……もう、準備……できているから、早く、いれてほしいな……なーんて



ぷ ち ん っ!!


 ロベリアの頭の中の何かが切れた音がした。指を一気に引き抜いてから、シエテを四つん這いにさせ、硬くてもう限界寸前な自身のそれをシエテの奥へと一気に貫いた。
「──あっ、はぁぁぁぁっ!!」
 ずっと待ちわびたモノが中に入り、シエテの中は歓喜のあまり締め付ける。軽くイッているようで、中が強く収縮する。ロベリアは何とか耐えるのに精一杯だった。
……くっは、シエテっま、待ってくれ!」
……っ、あっ……あっ、無理ぃ、はっ、あぁっ、あっ!ロベリアぁっ!」
 シエテの腰を強く持って、今まで耐えていた情欲を全て打ち付けるかのように、強く、激しく腰を動かす。腰を動かすたびに、シエテの口から漏れる嬌声が堪らない。シエテも相当興奮しているようで、いつも以上に締め付けている。
「───っ!こんなに締め付けてっ!こんな下着を着て、キミも待ちきれなかったんじゃないかっ!?」
 その言葉を聞いたシエテは、一気に耳までぶわっと顔を赤らめる。
「はっ……あっ、あち、ちがっっ……。あぁ……も、い、言うなぁっ!」
 涙声で喘ぎながら首を振って否定するシエテを見て、もっと虐めたくなってしまう。ロベリアの目の前で、ひたすら翻弄されるシエテを見て、無意識に口元が緩む。もっと、もっとシエテが壊れて、喘ぎ、鳴く声が聞きたい。ゆっくり自身を引き抜き、再び一気に奥に押し当てる。そうすると、さらに可愛らしい甲高い声が、シエテの口から漏れた。 
「ひ、あっぁぁァああっ!!」
 ああ、可愛らしい。先ほどの余裕っぷりが剥がれ、今はロベリアの動きに合わせて中は締め付け、艶やかな声を出してよがっている。腰を強く打てば、結合部からの水音とともにシエテの色っぽい、淫らな声が部屋に満ちる。
 
 視線を落とせば、真っ赤な下着が目に映る。上気した肌に、赤い色は、まるで血のようだ。いつも見慣れている以上に艶めかしい。でも、何かが足りないそう思い、ロベリアはシエテの背中に歯を立てた。
「──っ!あ、あぁぁんっ!」
 もはや、痛みも快感と感じ、ひたすらシエテは高く喘ぎ、ロベリアのそれを強く締め付ける。それだけじゃ満足できず、チュッチュと無数のキスマークをシエテの背中につけた。
「あっはぁっ、ろ、ロベリアぁっ!あ、あぁぁっ」
「はっ、シエテ。まだ、まだだっ!」
 ごりごりと、シエテのいいところをずっと刺激している。もう、ずっと快感が洪水のようにシエテの体内を駆け巡っていて、シエテの頭の中はぐちゃぐちゃだ。ロベリアが腰を動かす度、ただ恋人の名前を呼び、甘い鳴き声をひたすらあげるだけだった。それらの音や、熱いロベリア自身の吐息、結合部から響く湿った音その全てを聴くのが心地よくて、もっと深く、激しく腰を動かしてしまう。そんな合間に、シエテの声が喘ぎ声に混じって溢れる。
「うっあっ、ろ、ろべりぁっま、待って
 舌っ足らずな喋り方をしながら、シエテはロベリアの方を振り向いた。溢れんばかりの涙を抱え、潤んでいる瞳はロベリアをぼんやりと映す。
「ん……、なんだい?シエテ
 強く中に打ち付けるのは止め、ゆっくりと円を描くように腰を動かす。少しの合間でも、シエテのいいところを刺激し、感じさせたかった。シエテはその些細な動きにも感じながら、たどたどしく言葉を紡ぐ。
「あっ、あ、か、顔もっと見たい。かお、みて……イキたい
「─────っ!!」
 ロベリアの顔を上目遣いに見つめ、切なそうな表情をするシエテに、思わずロベリアの動きが一瞬止まる。その瞳は熱を孕みながらも、甘く潤んでいる。肩にかかっている赤いストライプが激しい行為により、緩んでずる落ちていやらしくも、美しい。ああ、この男はどこまで自分を翻弄し、胸を締め付けてくるのか。この男を独占したい、ロベリアの目の前で無我夢中になって、ロベリアだけを見つめて、求めている姿が見たい。

「──ああっ!」
 一気に抜かれ、シエテはバランスを崩して倒れる。ロベリアはシエテの腕を引っ張りながら、仰向けにひっくり返し、足を広げさせる。下着越しだというのに秘部の部分が、がら空きのせいで少しずらしただけでよく見える。そこは、物欲しげにひくついていて、ロベリアの熱を再び迎えるのを待っている。
……シエテ、本当にキミはどこまで、オレを──」
言い終わる前に、一気に奥まで貫いた。
「や、はっぁぁあああっーー!だめぇっ!あぁあっ……、はっ……あァ!」
 急激な快感に、シエテの身体はビクッと震える。目の前に、シエテの淫らな顔が見える。シエテの艶めかしい真っ赤になった頬、潤んで涙目になった瞳、ずっと続く快感で赤い唇ははくはくと震えている。今、目の前にあるこの表情は、全てがロベリアが作り上げたモノだ。その身体はロベリアを受け入れていることに歓喜に震え、ロベリアの為に鳴き、快楽の涙で溢れた瞳はロベリアだけを映す。誰にも見せることはない。自分だけのモノ──ロベリアの独占欲が満たされていき、ロベリアの胸の高鳴りが止まらない。

「あぁ、シュペールッ!シエテっ、最っ高だ!」
 それが、嬉しくてロベリアはシエテの唇に齧り付く。
「はっ、ふぁっ
 シエテも待ちわびたように、舌を差し出し、深く絡み付く。キスの合間に、シエテの両腕が、ロベリアの背中の周りをぎゅっと強く抱きしめる。その動作が愛おしくて、もう、止まらなかった。
「はっふっシエテっ!」
「あっ、んっふっ、ろべりぁっ、だ、だめっまたっ、あぁぁあっ!!」
 シエテの内部が痙攣するように、締め付け続けている。もう、ずっとイッているのだろう。瞳から、涙がとめどなく流れ、シエテの頬を濡らしている。僅かな布地で覆われている陰茎も、ずっと果てているようでその周辺はびしょびしょに濡れていて、打ちつけるたびにロベリアの腹を濡らしていく。もう、全てが気持ちが良すぎて、ロベリアはキスをしながら、激しく腰を打ち続ける。
「ろべりあっ……あぁっ!ろべりぁあっ!……っ!!あ、あっだめっ、ああぁっ!」
 シエテの中は熱くぬるぬるで、ロベリアの熱を強く抱きしめるかのように締め続けていている。腰を振るたびに、ロベリアの全身が震えるほど快感が走る。絶頂の海に溺れているシエテは、もう訳がわからなくなっているのか、ひたすら目の前にいる男にすがり、助けを乞うように強く抱きしめる。その快楽を与えているのがロベリアだというのに。最強の剣士が、ここまで自分に堕ちて必死に求めている姿が、たまらなく愛おしくて胸が熱くなった。

「くははっ、さっきからずっとイッてるんだろう?あぁ可愛いな、シエテ。オレのオレだけのシエテっ!」
「あ、はっあっ、やっ、ま、またぁっ、い、いくっ!あぁァッ!!」
 シエテの身体がびくびくと震え続け、強くロベリアを抱きしめる。シエテの内太腿も先程からぎゅっと力が入りっぱなしだ。腰を打ちつける度に、赤いレースの縁が肌に食い込んで赤い跡を残す。ロベリアも限界で、強く最奥に自身を押し込んだ後に熱を中に放つ。
……く、はぁっ
「ーーっ!あ、あぁぁぁっ!!」
もう、訳が分からなくなり、お互い跡がつくくらい、強く抱きしめる。ロベリアは息を荒げながら、シエテを見つめる。シエテが未だに着ている下着は、汗と精液で濡れそぼり、赤いレースが肌に張り付いていた。その姿があまりにも淫乱で、果てたばかりだというのに、またおかしくなりそうだった。




 まだ、熱気が冷めぬ部屋で、二人で横たわりながらぼそっとロベリアは呟いた。
……いくら、上に服を着ているからって、もう、オレ以外の前でえっちな下着を着ないでくれ
 シエテの髪を撫でながら、精一杯の甘えた声でシエテにお願いをする。何度も果てて、敏感になっているシエテの身体は、ただ髪に触れただけでもビクッと全身が震えている。
……うん……
 何度も叫んで、からからになった声でシエテはそっと呟いた。身体はもう限界のようで、ロベリアの胸元の傍に擦り寄りながら、ぼんやりした瞳でロベリアを見つめている。そのとろんとした瞳は、ゆっくりと閉じ、眠りについてしまった。その様子を見て、ふっとロベリアは笑いながら、シエテの額にキスをする。頭では別の事を考えながら

──今回、こんなに激しく抱いたし、これに懲りてえっちな下着を着て外に出ることはもうないだろう。だが、残りの下着白の透けレースの下着に黒いTバック、それを着ているシエテがどうしても見たい。それを着たシエテとまた……いや、今はよそう。
 よほどの事じゃないと、着てくれないだろうからどう説得させようか。次は、どちらをシエテに着せるか今から楽しみだ

 想像するだけで、口元が笑ってしまう。そんな事をロベリアが考えているとは露知らず、シエテはロベリアの隣りですぅすぅと寝ているのだった。