三毛田
2026-02-14 23:35:38
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68 22. 憂いを含んだ灯火

68日目
それすらも、君の一部

 その光は、明るく優しい色をしているのに。
 どこか憂いを含んでいて。
「丹恒~」
「なんだ」
 声をかけると、いつもの淡々とした返事。
「あーん」
 口を開けると、ため息一つ。その後、テーブルにあるチョコを口へと入れてくれて。
「美味し~」
「パムが作った生チョコだからな。こっちはビターだが、どうする」
 一つ食べた後、先程食べていたものと同じものをこちらへと差し出す。
「そっちも食べる」
 口を開ければ、そちらも口の中へ。
「ちょっと苦いけど、うん。美味しい」
 ヘラッと笑うと優しく微笑んでから、髪を撫でてくれる。
 本当丹恒って、俺に甘いよな。
 そういうところが好き。
「ご機嫌だな」
「大好きな丹恒に、美味しいチョコを食べさせて持ってるから!」
「ふ。いつもながら、恥ずかしげもなく好きだと伝えてくれるな」
「嫌?」
 あざとく問いかけると、首を横に振って。
「お前からの、まっすぐな好意は心地よくて好きだ」
 お? と思っていたら、キスされた。
「丹恒、酔ってる?」
「酔ってない」
 首を横に振るけれど、首に触れるといつもより熱い。
「ん……お前の手は、心地よいな」
 すり。と、頬ずりしてくる。酔ってなかったら、チョコを食べたことで変な効果でも出てるか?
「今日の穹はいつもより可愛いな」
 ふにゃふにゃ笑いながら、髪に、頬に、唇と撫でてくる。
 嬉しいけれど、色々と我慢できなくなるからやめてくれ!
「我慢しなくていいぞ。出したければ好きにしろ」
 と、俺の股間を撫でてくる。だから、止めてくれってば!
 なんて、俺の心の叫びもむなしくベッドに頬り投げられてしっかり搾り取られてしまった。無念。
……忘れろ」
「チョコのせいですか?」
 俺に背を向け、ボソッと告げる丹恒。
 後ろから抱きしめ、少々汗ばむ背中にキスを。
「んぐぅ」
 キスしたついでに舐めたら、肘を入れられた。痛い。
「お前……
「丹恒の汗なら、いくらでも舐められる」
「そこできりっとした表情を向けるな」
「えへへ」
「そんなに舐めたいのなら、塩を舐めていろ」
 むすっと不満げな声。
 それすら愛しいのだから、丹恒ってすごい。
「パムのチョコ美味しかった」
「まだ残っているだろう」
「丹恒は、くれないのか?」
 胸を揉みつつ問いかけるけれど、答えはない。
「痛い」
 答えを待っていたら、手の甲をつままれた。どうやら、胸に触れるなということらしい。チクショウ。
 丹恒の力の強さでは俺の手が大変なことになるので、大人しく手を離す。
「チョコならば、冷蔵にある」