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ortensia
2026-02-14 23:16:26
2312文字
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カトマク
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カトマク(?)ではあんまりない
とカナタくんと最後アカネちゃん
土台→ カトマク(?)セリフだけ
https://privatter.me/page/699082f2e19e1
カナタが今夜の集合場所に向かっていると、突然マシンのエンジンが緩やかになり、徐行になり、安全に路肩に停車した。
「エ!?」
アカネ率いる走り屋の集会に遅れるなど、あってはならない。
普段ならカナタは、アカネと行動を共にするので、出発も到着もアカネと一緒だ。しかし今回はマシンのパーツの調達のため、別行動をとっていた。これでもし遅れるようなことがあれば、せっかくアカネに頼んで単独で行動させてもらったのに、次からはこんなお使い一つ、アカネも同行させるハメになってしまうかもしれない。カナタとしては、今後は逆にアカネから単独で頼み事をされるくらいになりたいと思っていたのに、これではおじゃんだ。
しかしどうにもおかしい。
マシンの調子が悪いにしても、こんなに簡単に停まれるだろうか。カナタは何もしていないというのに。
「オニーサンこの先通行止めだよ。」
「ウワッ!?」
立ち往生していると、背後から上背のあるサイボーグの影がカナタの身を暗くし、まるでタチの悪いチンピラのような声を掛けられた。
チンピラだったらまでカナタにとっても覚えがあるが、実際の相手はもっとタチが悪かった。
「やっほーカナちん。」
カナタに影を作っていた男の後ろから、もう一人のサイボーグが顔を出す。
二人のサイボーグは、カートとマックスだ。
カナタ、そしてアカネと同じ、更生プログラムを利用してバトロワをさせるデスゲームの主催者みたいな人工知能が乗った、ミルキーサブウェイでの同じ更生プログラム対象者、もとい被害者である。あの時アカネに頼られた記憶は、ずっとカナタの胸をあたためている。そしてその人工知能に辿り着く以前の関門であったロボットを、その攻撃から防衛しただけでなく手中に収めてしまったのが、この二人だった。タチの悪いのは明らかだった。
「ゲ!」
しかしカナタはそこまで警戒してはいない。協力したからということだけでなく、自分はアカネに頼られたいのに、思うようにいかないという話を二人にした。それに対して二人は、カナタに有効なアドバイスを送るでもなかったが、無意味に励ますこともなかった。こういう連中もいるのかと思った。お節介焼くでもないし、利用しようともしない。理解できないと言うのに、寧ろよく話を聞いてくれたものだと、逆に思った。
マシンの調子が狂わされたのは、この二人、取り分けマックスのせいだろう。何やらデバイスをカナタのマシンから取り外している。いつの間に。
「もうそれ普通に動かせるよー。」
「なんで停めたんだよ。つか通行止めって?」
「正しくは検問ねー。」
「この先でやってるやつは、ちょっとメンドイんだよ。」
そうカナタに諭すカートとマックスを、目線だけで交互に見遣る。
「オマエらのせいで?」
「えー、カナちんったら俺ら疑ってんのー。」
「っつっても警察が勝手に検問してるだけだろ。」
真相はぼかされた。
「どーすんだよ今夜集会あんのに!」
「今日の集まり?もどうせ中止じゃない?」
「つか暴走族の走りも他の車止めてんじゃねーの?ケーサツの検問と似たよーなもんじゃね?」
二人はそう言ってカナタの不満を躱す。
「ねーカナちんしつもーん。」
それどころかカナタの焦りの邪魔をするようなことを言ってくる。
「はぁ?んだよウザ。」
「ウザがられててウケる。」
「暴走族の人ってー、普段何してるんですかー?」
「は?何って何。てか会話続けんのかよ。」
「だって暴走族って職業じゃないでしょ?」
「
……
そりゃまあ。」
「履歴書に暴走族って書いてあったらウケんね。」
「さっきから全然ウケねーんだよ!普段は
……
いろいろだよ!」
「いろいろかー。」
「ウケてたら怒られた。」
「じゃー次の質問ねー。」
「まだ続くのかよ?」
カナタはうんざりした。
「カナちんもゆくゆくは暖簾分け?して別で族を率いたりするの?」
「暖簾分けではないべ。」
「いやオレはそんな、総長の下でずっと
……
。」
「それって新しい団体名考えないとだよねー!」
「暴走族の名前を団体名っていうの?それはウケるっしょ。」
「だからウケねーって!てか話聞け!そっち方面に進めんな!」
「やっぱ海老天の尻尾とかにすんの?」
「暖簾分けの店名どころか商品名ですらねーな。」
「しねーよ!」
「それよりレッドホットチキンとかどー?強そうっしょ!」
「ふざけんな!」
「どしたんマックス?腹減ってんの?」
「あ、でもやっぱキューティーストロベリーとかの方が可愛くて、可愛いカートくんでも入れるね〜。」
「なんで入ることになってんだ!?しかも可愛いってなんだ!?」
「可愛いけどダサくね?」
「ダサいねー。でもどうせカナちんが暖簾分けして長になるとかムリだしダサくてもどうでもよくない?」
「あー言うだけでタダってやつね。」
「オマエらマジでふざッけんな!」
夜の道で暴走族のように三人で騒いでいると、それを更に上回る声が響いた。
「カナタァーっ!」
アカネの声だった。
「総長!?」
「流石にはやい。」
「じゃーねカナちん!」
アカネがカナタを迎えにくる前に、二人は去っていった。本当は、こんな検問所が先にあるような道でたむろしてないで、遠去かるべきだっただろうに、カナタと話をした、カナタのことをよく理解できないと言っていたのに。カナタの気持ちだけでなく、アカネの気持ちも分からないのかもしれない、それでも二人はカナタのそばに留まっていた。
そういう連中もいるのだ、ギャラクシー社会不適合者には。そういう連中もいるのだ、この銀河系には。
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いつもリアクション絵文字等ありがとうございます。
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