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桐谷リベル
2026-02-14 23:13:11
1008文字
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恋人の日というが
実際のところ聖人の処刑された日らしいですね(G○○gle検索した顔)
ティア後リンゼルのバレンタイン話。ネタバレなし。
「リ、リンク?すごい荷物の量ですね
…
。」
山盛りの荷物を持って困り顔で帰宅したリンクに、ゼルダは目を丸くして尋ねた。
「ゼルダ様
…
これは
…
その
…
今日はバレンタイン、というらしく
…
。」
リンクが言うことには、異国から伝わってきたという愛を伝える日のことらしい。ということは、この荷物はそういうことである。
「プルアに聞いたからなんていうのかわかります!モテモテというやつですね!」
「モテても嬉しくないですゼルダ様ぁ!」
ニコニコしながらどこかしらから覚えてきた言い回しを披露するゼルダに、リンクはがっくりと肩を落とした。何を隠そうリンクはゼルダに片想いをしている。当のゼルダが恋愛方面でとてつもなくにぶちんなために全く伝わっていないが、これでも毎回好意を分かりやすく伝えているつもりである。
「おれ、女の子達にモテるより好きな人にモテたいです
…
。」
これだけ他の人からの贈り物を持って帰っても嫉妬すらしてくれないゼルダに、つい口を尖らせていじけたような声を出してしまった。
それを見たゼルダは興奮したように食い付いた。
「リンク、好きな人がいるのですか!私、リンクにはいつもお世話になっていますし力になります!」
ほら全く伝わらない
…
!リンクはますますいじけてしまった。
伝わらないならストレートに伝えればいいのだが、それは流石に気恥ずかしい。
「もういいです
…
。」
頬を赤くして拗ねたリンクは荷物を机に置いて2階に消えて行った。
置いて行かれたゼルダは、そっと戸棚の引き出しを開け、中から取り出したものを撫でる。
「リンクったら、拗ねてしまいました
…
。」
本当はゼルダはリンクからの好意をきちんとわかっていた。意地悪かとは思いつつも、好意をぶつけてくるリンクが可愛くてわからないフリをしていたのである。とは建前、ゼルダも照れて素直に好意を受け取れなかっただけだ。
なお、プルアはそれに気付いており呆れながらも見守りの姿勢を貫いてくれている。
(でも、そろそろ私もリンクに応えないと不誠実ですよね
…
。)
空色のリボンでラッピングしたピンク色の小箱をそっと握り締めて、ゼルダは2階へと上り始めた。
この日以降、なんやかんや2人がテレテレソワソワと初々しい空気を醸し出してイチャつくようになり、付き合いたての恋人達の空気にあてられたプルアが違う方向に呆れるのはまた別の話。
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