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ne🌟
2026-02-14 12:09:42
1044文字
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高父×諸父
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10)貴方色に染めて
# いいねされた数だけ書く予定のない小説の一部を書く
高父×諸父
高父の女装を施す諸父
するすると筆が肌を撫でる。
その慣れないこそばゆさに、高坂は自然と顔を顰めていた。
「高坂殿、眉間に皺を寄せない!せっかくの美人が台無しです」
すぐさま入った指摘の声に、高坂は不満を表すように瞼を開け、目の前に座った人物をじっとりと睨んだ。
「美人なわけあるか。なんで私が女装をしなきゃならんのだ」
「まだ文句言ってる!押都の情報で今回の対象の好みが高坂殿みたいな女子なんだから、仕方ないでしょう?」
今度こそ高坂は大きなため息を吐く。
その情報が信頼ならないと言っているのだ。
高坂は押都の実力を信用はしている。しているものの、信頼していない。彼は任務に支障が出ない範囲なら、嘘や誇張もしかねない。
今回の件も、もしかしたら対象の好みのど真ん中が高坂ではなく、他の適任が居たかもしれない。それを面白半分で自分になすりつけられたのではないかと疑っていた。
「もう、貴重な同期の言葉を疑うものがありますか。ほら、紅を差しますよ」
嫌がる高坂を適当に流しつつ、諸泉は化粧を施す手を止めようとしなかった。
他の者であればひと睨みで縮こまってしまうものだが、諸泉に対してはそれが効かない。
放っておけば鼻歌でも歌い出しそうなほどにこにこ笑んでいる諸泉に、思わず唸り声のような不満が漏れ出てしまった。
「
……
お前は随分楽しそうだな」
「はい!だって高坂殿、お願いしても女装なんてしてくれないでしょ?」
にっこりと微笑んだまま、諸泉はこてりと首を傾げた。その顔に、女装した高坂を馬鹿にするような悪意はない。
どうしてかはわからないが、諸泉は高坂の女装がお気に入りであるようだ。
その証拠に、諸泉の笑顔に悪意はなく先ほど美人と称賛した言葉にも、揶揄いの色は含まれてなかった。
「──わかった」
「高坂殿?」
痛くないくらいのつよさで諸泉の顎を掴むと、一気に距離を縮める。
突然のことに目を見開いたまま、驚き固まる諸泉の唇に迷うことなく己のものを押し付けた。
チュッ
可愛らしい音を立てて、弧を描いていた唇に吸い付いた。
刺したばかりの紅が移り、諸泉の唇を汚す。口付けされたことを時間差で理解した諸泉はみるみると顔を赤く染めていく。
その姿を見て高坂はいくらか機嫌が戻ってくるのを感じた。
彼好みの女になってやるのだから、これくらいは許されるだろう。ヨレた紅を拭き取る口元は、自然に緩んでいくのを自覚した。
「まさか私の女装をタダで観れるとは思ってないだろうな?」
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