三毛田
2026-02-13 19:57:09
1109文字
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67 21. ため息を片付けて

67日目
君と触れ合う

67 21. ため息を片付けて
「はあ……
 形の良い唇から、ため息が零れ落ち。
「なんだ」
 指先で唇をつつくと、何するんだ。という表情。
「ため息をつくと、幸せが逃げるってなのが言ってた」
「そうか」
「で?」
 隣に座り直し、頬を揉む。
 あまり表情が動かないから柔らかい。可愛い。キスしたい。
「ひゃめろ」
「はーい」
 パッと手を離して、きちんと話を聞く姿勢に。
「それで?」
「いや。本当に大したことじゃないんだ。だが」
「だが?」
「お前の、その……
「俺の?」
 少々言いにくそうに視線をそらして。というか、俺の何が気になるのだろうか。
「ここでは、少々口にしにくい」
 そういえば、ここってラウンジだったっけ。
「じゃあ、俺の部屋で。おやつでもつまみながら」
「ああ」
 立ち上がり、丹恒の手を取って部屋へ。
「お前と、ベッドで事に及ぶと数日体内が少々おかしく感じるんだ」
「じゃあ、ちゃんと対策しないと駄目だろ。初めの時に決めたようにさ」
 ベッドに腰かけ、ようやく口を開いたかと思えば、そんなことを。
 それならば、元々決めていたことを守ればいいだけなのに。
……
 もじもじと太腿をこすり合わせ、ほんのり頬を赤く染めて俯いている。
「丹恒」
「わ、わかっている。わかっているのだが……
 何を言いたいのかはわかっている。
 心地よさを感じていることを否定出来ないから、俺も強く言えない。
「じゃあ、次からちゃんとするぞ」
「ん」
 恥ずかしそうに頷き、それから両手を伸ばしてくる。
 可愛くて仕方ないので、ちょっと強めに抱きしめると。
「お前の体温は、心地よいな」
 なんて。本当に嬉しそうに言うから。
「丹恒」
「いいぞ」
 手を離して押し倒すと、受け入れてくれる。
……
……
 手を繋ぎ合って、顔を見合わせて。
「どうだった?」
「悪くはないが、いつも通りが一番いい」
「でも、丹恒の体調が一番だから」
 そう告げると、不満そう。
 自分から言い出したのに、これだよ。
 不満そうにするなってば。
 しょうがないって思う気持ちもあるけれど、こればかりは譲れない。
「お前が好きだから、我慢して」
……わかった」
 全くもって納得してないですね、これ。
 意固地になるところも可愛い。
 まあ、それが丹恒だから仕方ないだろう。
「ふふ」
「何だ。なんで笑う」
 俺が笑ったことが不満だったようで、ポスポス叩いてくる。でもそれ、可愛いだけだから。
「なんでもなぁい」
 抱きしめて、ぐりぐりと額を擦り付けつつ抱きしめれば抱きしめ返してくれる。
「大好き」
「俺もだ」