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三毛田
2026-02-12 21:42:07
1101文字
Public
1000字6
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66 20. 流れ星の爪痕
66日目
君と二人で空を見上げ
眩い光を放ちながら、空を駆けていく。
見慣れた夜空を遮る、見慣れぬ光。
一つ、二つとそれは増えていき。
「ああ、クソッ」
空を駆けるそれには、一生追いつけない。
分かっていても、追いかけずにはいられない。どうしてだろうか。
「穹。大丈夫か」
突然走り出した俺を追いかけてきた丹恒は、全然息が切れてない。
なんか悔しい。
「ほら、飲み物だ」
「ありがとう」
差し出された飲み物を、一気に飲む。
「あー
……
美味しい」
いい感じに冷えていて、走ったことで火照っていた喉に沁みる。
「それで?」
「あの流星を見ていたら、急に走りたくなって」
「そうか」
汗ばむ俺の髪を、丹恒は優しく撫でてくれて。その手もひんやりしていて、心地よい。
頭ごなしに否定しないでくれるから、彼が好きだ。
「キスしていい?」
「また急にそんなことを
……
」
とは言いつつ、目を閉じて。そっとキスをすると、ちょっとだけ恥ずかしそう。
暗いから、なんとなくでしかわからないけど。
「外で、その
……
口づけ合うのは」
「恥ずかしい?」
「のと、はしたない気がして」
出た。よくわからない丹恒の、はしたない理論。
これくらいなら、どんなカップルだってやってるだろうに。
ピノコニーの夢境でだって、人の目があるのにキスしてるカップルいたし。
「暗いから大丈夫」
「
……
うん」
可愛い~。
可愛くて、キスだけじゃ止まれなくなりそうだ。
まあ、そうなった場合は俺の部屋に連れ込めばいいし。
「あ。また流星」
座り込んでしまった丹恒と目線を合わせていると、ふと光が視界の端に映って。
二人で空を見上げると、たくさんの流星が空を駆けていく。
「壮大だな」
「だな。来てよかっただろ?」
「そうだな」
握った手から伝わる温もりが、心地よい。
「丹恒」
「なんだ」
「好き」
「ああ。俺も好きだ」
「ありがとう」
「こちらこそ」
笑い合って、キス。
宵闇を駆けていく流星の軌跡は、まるで爪跡。
「綺麗だな」
「丹恒でも、そう思うんだ」
「お前は俺のことを何だと思っている」
むすっとしながら俺の手を握って。
「俺の大事な大事な丹恒先生」
「
……
」
「何? 不満?」
「少々」
「も~。そんなところも可愛いけど」
頬にキスして、抱きしめる。
「そろそろ帰ろう」
「うん。帰ろう」
立ち上がり、手を繋ぎながらアンカーで跳ぶ。
そうっと俺の部屋へ行き、お風呂に入ってベッドに寝転がる。
「うん」
「やはりお前の部屋は安心するな」
隣に寝転がる丹恒は、ほわほわと嬉しそうに笑っていて。
やっぱ可愛い。
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