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匣舟
2026-02-14 08:14:00
1743文字
Public
RKRN
すきすきシュガー
バレンタイン企画のさこ乱です。現パロ設定。
今日はバレンタインだから早く家に帰ってきてくださいね!と恋人から言われていたから講義が終わって速攻帰ろうとした左近の腕は誰かに引き止められてしまった。
誰だよ、と少しイラつきを見せながら振り返るとそこに居たのはゼミでお世話になっている教授で、運命のいたずらと言ったところかどうしても今日手伝って欲しいことがあるからゼミに来て欲しいと泣きつかれてしまい、断ることができなかった左近は泣く泣くゼミへ向かうことになった。
ごめん、少し帰るの遅くなる。と恋人へメッセージを送ると、大丈夫。待ってます!というメッセージを見たのを最後に左近はゼミへと駆り出され、やっとの事でゼミから解放されたのは、時計の短い針が七と八の真ん中を指している頃だった。
ヘロヘロになりながらも恋人が待っている家へと急いでただいま!と玄関のドアを開けたが、おかえりなさい〜。といつも聞こえる声が聞こえず左近は首を傾げた。
もしかして、寝てしまったのか?でもなあ、まだ寝る時間でもないしな。と思いながら靴を脱いでスリッパを履いてペタペタと音を立ててフローリングを歩く。
「
…
ただいま。」
リビングに続いているドアを開けると、テーブルに突っ伏している乱太郎が目に左近の瞳に映った。
「ら、乱太郎
…
!?」
何かあったのか!?と急いで彼の元に駆け寄って肩を揺らすと、乱太郎はこちらを見るやいなやとろんという瞳をしながらへへへ〜、左近せんぱぁい、おかえりなさぁい。と間の抜けた声を発した。
…
なんで、こんなにコイツはぽやぽやしてるんだ
…
?と左近さ乱太郎の周りを見渡すと、テーブルの上にパッケージの封が切られたチョコの箱が隣に置かれていた。それを手に取って見ると左近ははぁ
…
。と呆れ声を出す。
「
…
おまえ、これ、食べたのか。」
「
…
えへ〜。」
左近が持っているチョコのパッケージにはこのチョコレートにはアルコールが入っています。という注釈が入っているチョコレートだった。それは昨日、友人から俺は要らねえからお前にあげる。と言われたもので、そういえば机の上に置いてあったんだっけか
…
。と左近は眉間に皺を寄せる。
左近が眉間に皺を寄せているのは、乱太郎がお酒を飲むとすぐ酔ってしまってとても素直になってしまうからであった。こうなると、いつも素直にならないくせに素直になるからすこぶる乱太郎はめんどくさくなる。左近はそそくさと乱太郎を持ち上げて寝室へと向かった。
「
…
えへ、さこんせんぱぁい、だいすき。」
「
…
もう今日は寝ろ、」
「やだぁ
……
!」
まるであなたにメロメロですよ。とでもいうように左近を見つめる乱太郎は、ベッドの上に降ろされると左近にぎゅうっ、と抱きついてぐりぐりと胸に頭を押し付けながらいやいや、と首を横に振った。
「ちょ、おいっ!」
「
……
さこんせんぱいの、においぃ
……
、」
うふふ。と笑う乱太郎はあまりにも可愛くて、左近は思わず赤面する。こいつは、本当に
……
。と左近が目を逸らしていると、その顎を掴まれて無理やり視線を合わせられる。
「っ、ちょ、おいっ、」
「
……
さこんせんぱぁい。」
じ、と見つめてくる乱太郎の瞳は真剣そのもので左近はつい動揺してしまう。そして乱太郎はふふ、と微笑みながら左近にキスをする。
「
……
ね、ちゅー、あまい?」
「
……
お前なぁ
……
。」
こいつは何がしたいんだ、と左近は頭を抱える。酒も弱いくせに酔ったらこんな可愛いことをするなんて反則もいいところだと。でもここで簡単に流されるわけにはいかないと、左近はなんとか理性を保ちながら乱太郎に語りかける。
「
…
明日記憶が戻って後悔するのはお前だろ?」
ほら、早く寝ろ。と左近は乱太郎引き剥がそうとするが、彼は逆に左近の首に腕を絡ませ、さらに距離が縮まる。鼻と鼻がぶつかり合うくらいの距離で左近と乱太郎は見つめ合う。
「ね、せんぱい、」
はやく、めちゃくちゃにして?と自分の耳に語りかける乱太郎を見て左近は盛大にため息を吐く。
「
……
もうどうなっても知らないからな。」
左近はそう言うと乱太郎をベットへと押し倒し、そのまま二人でベットへと溺れていくのだった。
ワード:メロメロ・簡単に・運命のイタズラ
了
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