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2026-02-10 00:56:57
22514文字
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夜は名を持たず 宵の境に託す
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【夜は名を持たず 宵の境に託す】第二回
Nahqi'a Gilligan Ran Miyabi Oeilvert Lapin
【あなた方は、噂を聞いて、依頼を受けて、あるいは偶然
――
夜が明けないという村を訪れるようだ。】
【村の輪郭が見え始めた途端、ふと、空気が薄暗く感じられる。】
【見上げれば、星は傾かず、月は沈まず、夜明け前の色だけが空に留まっている。】
【時間が止まっている、というより──時間の手応えだけが、ここから抜け落ちているように感じる。】
【村の外れ。夜の中に、人影がひとつ立っている。】
【それは冒険者というより、巡礼者や聖職者に近い装いだ。佇まいは静かで、どこか厳かな気配を帯びている
――
】
【
―
夜は名を持たず 宵の境に託す
―
】
(Nahqi'a Gilligan) (em は耳をあちこちに揺らしながら歩いてきた
…
)
(Ran Miyabi) わあ
…
、ほんまに夜みたいです
…
(Oeilvert Lapin) (/em は空を仰いだ
…
(Nahqi'a Gilligan) 依頼だとここが
…
お
(Ran Miyabi) (/em は不思議そうにあちこちをきょろきょろと眺めている
(Nahqi'a Gilligan) (em は空を見上げた)
(Oeilvert Lapin)
…………
月、ずっとうごかない
…
ね
……
(Ran Miyabi) 不思議やねえ、琥珀~
(Ran Miyabi) (/em のタイニークァールはナァンと鳴いた
(Ran Miyabi) あ!恋バナ会の
…
お兄さん!カーバンクルさんを連れとる
…
桔梗亭さんにもおった
…
(Nahqi'a Gilligan) 他にも来てる人がいたか
…
(Oeilvert Lapin)
…
あ
……
うん、
…
こんにちは
…
こんばんはか
……
(Ran Miyabi) ミコッテのお兄さんも!こんばんは!ええ夜ですね
…
、というのもなんだか不思議ですね
(Ran Miyabi) お二人も依頼を受けてこちらへ? あ、うちはラン・ミヤビと申します。どうぞよろしゅう
(Ran Miyabi) (/em はお辞儀をした
(Nahqi'a Gilligan) あぁ、俺もギルドから調査依頼を
…
ナキ・ア・ギリガンだ。あんたらは
…
会ったこと無いな
(Oeilvert Lapin)
……
ウイユヴェール、
…
えっと、通りすがりなんだけど
…
よろしくね
(Ran Miyabi) はじめまして!うちも調査依頼を受けてここへ来ました。なんだか気になって
(Oeilvert Lapin) (/em のカーバンクルはきゅふ!と胸を張った!
(Ran Miyabi) カーバンクルさんはなんて言うんですか?
(Oeilvert Lapin)
……
サンティール、
…
この通りのがんばりやさんなので
…
よろしくしてあげてね
…
(Nahqi'a Gilligan) (em は胸を張るもふもふを見た。なんとなく、親戚の自我の強い相棒に似ている
…
)
(Oeilvert Lapin) (/em のカーバンクルはきゅふーん!とさらにどやどやしている
…
(Ran Miyabi) サンティールさん!よろしくお願いしますね。この子は琥珀と言いますよ。よかったら仲良くしてやってくださいね
(Ran Miyabi) (/em の琥珀はにゃ!と鳴いた
(Nahqi'a Gilligan) (em の鞄から白い小さい鼻が覗いている
……
まだ夜かぁ、とばかりにピスンと鳴るとまた鞄の中に戻っていった
…
)
(Oeilvert Lapin) (/em のカーバンクルはタイニークァールのまわりをくるりとしてきゅ!と鳴いた! よろしくね!
(Nahqi'a Gilligan) よろしく、二人とも
…
三人とも?
(Ran Miyabi) ふふ、三人寄れば文殊の知恵ですね!早速足を踏み入れましょう!
(Nahqi'a Gilligan) 依頼ではこの先に集落があるって話なんだが
…
(Oeilvert Lapin)
……
向こう
…
だれかいる
…
?
(Nahqi'a Gilligan) む
(Ran Miyabi) 村の人でしょうか
…
?
(Neige Orbis) (/em は長い杖を肩にひっかけ、村の様子を眺めている
…
(Ran Miyabi) こんばんは~!
(Neige Orbis)
……
ん
…
?
(Nahqi'a Gilligan) (em は耳を揺らしている)
(Oeilvert Lapin)
……
こんばんは
(Neige Orbis) (/em は呼びかけに軽く耳を揺らし、振り返った。
(Ran Miyabi) 調査にやってきました!この村の方ですか?
(Neige Orbis) おー?こんばんは。ああ、冒険者か
Oeilvert LapinAlexanderはNeige Orbisにうなずいてみせた。
(Ran Miyabi) はい!冒険者です!
(Nahqi'a Gilligan) おう、ギルドから調査依頼を受けた
Nahqi'a GilliganUnicornはNeige Orbisにうなずいてみせた。
(Neige Orbis) オレもまあ、旅の途中でね。噂聞いて見に来たクチだよ
(Oeilvert Lapin)
……
ん、私は通りがかりだけど
…
うわさは、聞いたことがある
……
ほんとだったんだ
…
(Neige Orbis) ああ。見ての通り、夜が明けないみたいだ。
(Ran Miyabi) 不思議ですね~
(Oeilvert Lapin) ふむん
…………
(Neige Orbis)
…
だな。止まってる、ってより
……
張り付いてる感じがする
(Nahqi'a Gilligan) 月も星も、ここに来てからは動いていないな
(Oeilvert Lapin)
…
ね、舞台の大道具みたいに
……
(Nahqi'a Gilligan) 張り付いてる
Nahqi'a GilliganUnicornは考えた。
(Neige Orbis)
……
オレが聞いた話では
…
ここは以前は、採掘の作業村だったらしい。
(Neige Orbis) ただ、事故があって、今は使われてないって話だ。
(Oeilvert Lapin) じゃあ
……
誰も住んでいない
…
?
(Neige Orbis) ああ、多分ね。
(Ran Miyabi) ではずっと夜で困っている方はおらんのですねえ
(Nahqi'a Gilligan) ってなると、住んでいる人からの話ってのは聞けない
…
かぁ
(Neige Orbis) オレもまだ、中までは踏み込んでないから、何があるかはわからないけど
…
(Oeilvert Lapin)
…………
誰もいない
…
誰もみてないけど
……
ずっと、夜
……
かあ
…
(Neige Orbis) 気にはなるけど
…
どうするかまでは、まだ決めてない。
(Neige Orbis) ただ、こういう夜はさ。放っとくと、ろくな形で残らないことが多いのも確かだな。
(Ran Miyabi) なるほど~
(Oeilvert Lapin)
…………
ん
……
(Nahqi'a Gilligan) まぁ
…
日が入らんことには森も弱っていくしな
…
(Nahqi'a Gilligan) (em は傍らに聳える大樹を見る)
(Neige Orbis) アンタたちが調べるつもりなら、オレもついてくけど
……
(Ran Miyabi) 調べに行きますよ~!一緒に行きましょう!
Oeilvert LapinAlexanderはRan MiyabiCarbuncleにうなずいてみせた。
(Oeilvert Lapin)
……
どうして
…
なのかは
…
きになる
……
(Ran Miyabi) 四人寄ればもんじゃの知恵ですね~
(Oeilvert Lapin)
……
かな
(Neige Orbis) あはは、そうだな。
Nahqi'a GilliganUnicornはうなずいた。
(Oeilvert Lapin)
…
行ってみよう
(Neige Orbis) 口出しはしないし、調査の邪魔をするつもりはないよ。判断は、任せる。
(Ran Miyabi) 入って調べてみないことには何も始まりませんから、とりあえず行ってみましょう!
Oeilvert LapinAlexanderはNeige Orbisにうなずいてみせた。
(Nahqi'a Gilligan) 目と耳は多い方が助かる
…
名乗りが遅れた。ナキ・アと言う
Nahqi'a GilliganUnicornはNeige Orbisにお辞儀した。
(Neige Orbis) 決まりだな。
…
オレはネージュ、旅の巡礼師。よろしく
(Ran Miyabi) あ!ラン・ミヤビと申します。どうぞよろしゅう
Ran MiyabiCarbuncleはNeige Orbisにお辞儀した。
(Oeilvert Lapin)
……
ウイユヴェール
…
と、
…
使い魔のサンティール
(Nahqi'a Gilligan) ネージュさんか。よろしく頼む
(Neige Orbis)
…
ん、よろしく。サンティールもな。
(Oeilvert Lapin) (/em のカーバンクルはきゅふ!っと胸を張った!
(Neige Orbis) (/em は少し屈んでカーバンクルに微笑んだ。
Ran MiyabiCarbuncleはカーバンクルに微笑んでみせた。
(Neige Orbis)
…
さて、調べられるところは、いくつかありそうだけど
…
(Oeilvert Lapin)
……
さて
…
Nahqi'a GilliganUnicornは辺りを見わたした。
≪村の周囲には、調べられそうな場所がいくつか見受けられる。≫
≪A:採掘用具と鉱石箱/B:崩落対応の資材置き場/C:救出作業の記録跡/D:洞窟の簡易見取り図≫
≪1:指揮者の持ち物跡/2:夜間待機・仮眠の跡/3:撤退準備の装備≫
≪※痕跡調査の順番は自由。分担しても、同行してもいい。≫
(Ran Miyabi) 色々ありますね!
(Nahqi'a Gilligan) 道具に資材
…
そのまんまにしていなくなったんだな
(Ran Miyabi)
…
たしかに?
Ran MiyabiCarbuncleは疑問を抱いた。
(Neige Orbis)
…
そう見えるな。
(Oeilvert Lapin)
……
あわただしかった
…
のかな
……
なにかの記録まで
…
放りだしてある
…
Ran MiyabiCarbuncleは辺りを見わたした。
(Nahqi'a Gilligan) どうする?手分けして確認するか
…
それとも全員で見て回るか
(Ran Miyabi) 人海戦術が一番早いのでは?と思います、手分けして確認するのがよいかなと
(Neige Orbis) 幸い、村は狭いし
…
よほど離れば、危険はなさそうだけど
(Neige Orbis) ふむ。
Nahqi'a GilliganUnicornはうなずいた。
(Oeilvert Lapin)
…
ん
……
、時間ならいくらでもかけられそうに勘違いしそうだけど
…
村の外だとどういう感じになってるかわからないし
…
私も手分けをしたほうがいいとおもう
(Nahqi'a Gilligan) 人はいないかもしれないけど、獣はまだいるだろう
(Ran Miyabi) 危険はない前提ですが
…
もしミミックが出たら助けを求めますね
(Nahqi'a Gilligan) おう
(Oeilvert Lapin) ん
(Neige Orbis) あはは。そん時は、大声だして
(Ran Miyabi) ああ、獣。道中で熊を見かけましたねえ。熊は怖いです
Ran MiyabiCarbuncleはNeige Orbisにうなずいてみせた。
(Oeilvert Lapin)
……
熊は
…
こわいね
…
(Nahqi'a Gilligan) 熊はな
…
こう薄暗いと特におっかない
(Neige Orbis) じゃ、オレはすぐ対応できるように、まわり見てる。細かいところは、任せる
(Nahqi'a Gilligan) (em は眉間の傷を擦った)
(Nahqi'a Gilligan) んじゃぁ俺は村の奥、見に行ってみっかな
Oeilvert LapinAlexanderはうなずいた。
(Oeilvert Lapin) 私は
…
あの記録が
……
きになるなって
……
(Ran Miyabi) はあい!うちは
…
採掘用具が気になります
(Nahqi'a Gilligan) じゃぁ、なんか見っけたら報告するぞー
(Ran Miyabi) おねがいします~
(Oeilvert Lapin) ん
……
あとでつきあわせてみよう
(Ran Miyabi) (/em はA:採掘用具と鉱石箱を調べた
…
≪痕跡A≫
【使い込まれた採掘用具がまとめて置かれている。】
【刃こぼれしたツルハシ、摩耗した手袋、木箱に入れられた宝石状の鉱石。】
【箱の側面には、日付と数量を記した簡単な書き込みが残っているが、途中で途切れている。】
(Nahqi'a Gilligan) ここは
…
資材置き場か
(Ran Miyabi)
…
う~ん
…
、やっぱり途中でやめちゃったんでしょうか
…
?
(Ran Miyabi) 宝石もそのままなのが気になりますね
……
。
【道具から視線を外した瞬間、金属音が遠ざかり、辺りが妙に静かになるように感じた。】
【あなたが調べた痕跡からは、この村は"洞窟内の鉱石を採掘するための作業村"であり、一定期間、人員が滞在して作業を行っていたことがわかる。】
(Nahqi'a Gilligan) (em はB:崩落対応の資材置き場 を調べた)
≪痕跡B≫
【支え棒や丸太が、使われた形跡のまま積まれている。】
【一部は折れ、表面には石粉が付着している。】
【急いで組まれた補強だったことが、一目で分かる状態だ。】
(Nahqi'a Gilligan) 急場しのぎの補強材か
…
かなり使い込まれているな
(Ran Miyabi) (/em は静けさを肌で感じながら少し身震いすると、その場から離れた。
(Nahqi'a Gilligan) 崩落があったっつってたっけ
…
折れてるってことは対応しきれなかったか
(Ran Miyabi) せっかく採掘したのに
…
持って帰らなかったのはなぜでしょう
…
。持ち帰れなかった
…
?
(Nahqi'a Gilligan) (em は木材の表面についた石粉を指で掬って確認している
【視線を離すと、空気が張りつめ、動かない重さが残った。】
【あなたが調べた痕跡からは、洞窟内で落盤事故が発生し、応急的な補強や対応が試みられていたことがわかる。】
(Nahqi'a Gilligan) (em は耳をビビビッと落ち着きなくゆらした
≪痕跡C≫
【木板や布切れに、短い書き込みが残されている。】
【日付と簡単な状況報告だけが並び、文字は日を追うごとに荒れている。】
【行間には、"いくつかの名前"が、抜けなく並べられた形跡がある。】
【最後の行は、途中で書き止められている。】
(Oeilvert Lapin)
…………
ここで
…
どうして
……
(Oeilvert Lapin)
……
書けなかった
…
?
【目を離した瞬間、息を詰めたような感覚が胸に残るようだ。】
【あなたが調べた痕跡からは、事故後、"戻らなかった者の名をすべてまとめるための一覧"が用意されていたことがわかる。】
【その一覧が作られるまで、救出作業は複数日にわたって続けられ、日を追うごとに進行が困難になっていったようだ。】
(Nahqi'a Gilligan)
…
(Oeilvert Lapin)
……………
ううん
……
(Ran Miyabi) (/em は3:撤退準備の装備を調べた
(Nahqi'a Gilligan) (em は小屋の周囲を見て廻っている)
≪痕跡3≫
【携行食やまとめられた荷が、そのまま残されている。】
【使われた形跡はなく、持ち出されなかったまま放置されている。】
【準備だけが整えられていた。】
【荷の上に、紙片が一枚残されているが、何も書かれていない。】
(Ran Miyabi)
……
?謎ですね
……
。
(Ran Miyabi)
………
、この村から離れるための準備に見えますが
……
。
(Ran Miyabi) 人だけが消えてしまった?
(Ran Miyabi) (/em は不思議そうにしながらその場を離れた
【視線を外した瞬間、夜が一段、重く固定されるような気配がした。】
【あなたが調べた痕跡から、洞窟内から明確な生存反応は確認されず、朝を迎えれば撤退する前提で準備が進められていたことがわかる。】
(Ran Miyabi) (/em は空を見上げた。月は変わらずそこにある。
(Nahqi'a Gilligan) (em は1:指揮者の持ち物跡を発見した)
(Nahqi'a Gilligan)
…
これは
……
≪痕跡1≫
【書類袋や携行用の鞄が残されている。】
【中身は抜き取られており、必要な物だけを持ち出した跡がある。】
【誰かが判断を担っていたことは明らかだ。】
【袋の内側に、折り畳まれて消えかけた文字の跡が残っている。まとめられた一覧のようにも見える。】
(Nahqi'a Gilligan)
……
何か書いてあるな
…
持ち出し品の名前か?
(Nahqi'a Gilligan) (em はオイルマッチで袋を照らした。濃くなっていく夜の気配に目をこらす)
【そこから目を離した瞬間、空気がきっちりと閉じる気配がした。】
【あなたが調べた痕跡からは、指揮を執っていた人物が、行方不明者を取りまとめる役割を担っており、何らかの記録を携えて移動していたことがわかる。】
【その記録には、名を扱うための下書きが含まれていた可能性が高い。】
(Nahqi'a Gilligan)
…
っ
(Nahqi'a Gilligan) (em は一応袋を持って立ち上がると
…
閉じた空気に耳を立てた)
(Ran Miyabi) (/em は2:夜間待機・仮眠の跡を調べた
(Nahqi'a Gilligan)
……
なんだ?
Nahqi'a GilliganUnicornは辺りを見わたした。
≪痕跡2≫
【毛布や簡易寝具が、無造作にまとめられている。】
【長時間使われた形跡があり、人数ははっきりしない。】
【ここで夜を越えようとしていたことだけが伝わってくる。】
【毛布の端に、握りしめられた跡のような皺が残っている。】
(Nahqi'a Gilligan) (em は神経質そうに周囲を見渡している)
(Ran Miyabi)
……
。夜が明けるのを待っていた
…
?
(Ran Miyabi) 何か、怖いものでもいたんでしょうか
……
。
(Nahqi'a Gilligan)
……
空気が変わった
(Ran Miyabi) (/em は握りしめられた跡をしばし眺めて、その場を離れた
(Neige Orbis)
……
うん。なんだか、夜が見てるように思う
【一歩離れた瞬間、誰もいないはずの温もりが遅れて消えていった。】
【あなたが調べた痕跡から、事故後、夜間の捜索や待機のために、複数人がこの周辺で仮眠を取っていたことがわかる。】
(Oeilvert Lapin) (/em は、先程みた名前を口のなかだけでつぶやきながら
…
D:洞窟の簡易見取り図を調べた
(Ran Miyabi)
…
?
≪痕跡D≫
【洞窟内部を描いた手書きの図が残されている。】
【奥まった地点に印が付けられ、複数の書き込みが重ねられている。】
【何度も見返された跡があり、線は擦れている。】
【印のそばに、消しかけの短い文字が残っている。それは、位置と結びつけられた、人の名前のようにも見える。】
(Nahqi'a Gilligan)
……
居心地が悪いな
…
(Ran Miyabi) (/em は思わず後ろを振り返った。
…
誰もいない
(Oeilvert Lapin)
…
図面
…
手書きだ
………
ここ、に
…
?
(Nahqi'a Gilligan) 二人とも、なんかあったか?
(Oeilvert Lapin) (/em は、書かれた文字を読み上げてみようと口を動かした
…
Oeilvert LapinAlexanderは首を横に振った。
【図面から目を離した瞬間、空間の奥行きが測定されたように感じた。】
【あなたが調べた痕跡から、落盤により複数名が同時に下敷きとなり、全員を一度に救出することは困難な状況だったことがわかる。】
(Oeilvert Lapin)
…………
どう、かな
……
(Nahqi'a Gilligan) (em は居心地の悪い空気に耳を倒した)
【痕跡を並べると、いくつかの事実は浮かび上がる。】
【事故が起き、救出が続き、名は集められていた。】
【しかし、その名をどう扱うかだけが、決められていない。】
(Neige Orbis)
…
どう?一通り見れた?
(Ran Miyabi) 採掘用具と鉱石の入った箱、それにここから離れる準備していた痕跡
…
、それと、夜を越そうとしていたことがわかりました。
(Nahqi'a Gilligan) かなり急ごしらえだけど、多分崩落を防ごうとした資材と
…
指揮とってた奴のかな、持ち物は見つかった
(Oeilvert Lapin)
……
図面が。
……
事故が起こった現場と
…
事故に遭ったひとたちの、
…
名前が
…
(Ran Miyabi) 採った宝石の類はそのまま、撤退の準備もそのまま
…
、仮眠の跡からは、ただ夜が明けるのをじっと待っていたように思います。
…
人だけがぽっかりいなくなってしまったみたいです
(Neige Orbis)
…
ふむ。
Oeilvert LapinAlexanderはRan MiyabiCarbuncleにうなずいてみせた。
(Ran Miyabi) 事故に遭った方々のお名前ですか
…
。
Neige Orbisは考えた。
(Oeilvert Lapin)
……
救助の記録のほうも
…
途中で打ち切った
…
ってふうには
…
みえなかった
……
、急に
…
途切れていて
……
(Nahqi'a Gilligan) 墓らしきものは周囲には見えないが
…
弔われてない
…
なんてこたないよな
(Nahqi'a Gilligan) こうも急に居なくなったようだと、そういうのもされてっか
Nahqi'a GilliganUnicornは考えた。
(Oeilvert Lapin)
…………
ん
……
(Neige Orbis)
……
墓
…
は、なさそうだ、確かに
(Oeilvert Lapin)
…………
なんだか
…
やりきれないね
……
(Nahqi'a Gilligan)
…
だな
(Ran Miyabi) 村を調べたら
…
、何か見えてくるかと思ったのですが。
(Nahqi'a Gilligan) それでも
…
どうにか救出しようとはしていたみたいなんだが
…
(Nahqi'a Gilligan) 見えてくるどころか、なんとなくオレらが見られているような
…
(Neige Orbis)
…
だね、救助活動は、されていた。
(Nahqi'a Gilligan) (em は落ち着かないように耳をぐしぐし擦っている)
(Ran Miyabi) でも、途中で
…
打ち切り
…
、でもないのですよね。全員が村から出られなくなった
…
?
(Neige Orbis) (/em は空を見上げた。相変わらず、星も月も止まっている。
(Oeilvert Lapin)
……
あるいは
……
まだ
…
(Nahqi'a Gilligan) じゃぁ、生きていた奴らはどこに
…
(Ran Miyabi) なんだか、ぱって消えてしまったみたいに思えるんです。
(Ran Miyabi)
…
まだ、ここにいる?
Ran MiyabiCarbuncleは疑問を抱いた。
(Neige Orbis)
……
消えてしまった、か
…
(Oeilvert Lapin)
……
ん、と
……
ね
…
(Nahqi'a Gilligan)
…
周囲に人の気配は
…
しなかったが
(Neige Orbis) ん?
(Oeilvert Lapin)
…
まだ
…
いまが
…
救助が行われている夜なのかも
…
って
……
思っただけ
…
なんとなく
…
(Ran Miyabi)
……
まあ、なるほど
(Neige Orbis)
………
。なる、ほど
(Ran Miyabi) それが
…
救助がまだ終わっていないから、夜が終わらない?
(Nahqi'a Gilligan)
…
あぁ
(Oeilvert Lapin)
……
もう
…
この村のひとは
…
いないのに、ね
………
(Nahqi'a Gilligan)
……
崩落現場って、こっから近いのか?
(Neige Orbis) あっちに道が続いてる。多分この先だ。
(Ran Miyabi)
…
行ってみましょう
Oeilvert LapinAlexanderはNeige Orbisにうなずいてみせた。
【村に残された痕跡をひと通り見終えた頃、夜の重さが、はっきりと形を持ち始める。】
【村の奥、ぽつりと離れた一軒の家。】
【そして、さらにその先
――
闇を抱え込む洞窟。】
【どちらも、この夜と無関係ではなさそうだ。】
【夜はまだ、決められていない。】
【森の奥、夜のままの道を進む。空気は冷え、足音だけが響く。】
【火を灯しても、燃料が減っている様子は見えなかった。】
【夜が進行していない。
――
正確には、"進行"という概念が停止している。】
(Nahqi'a Gilligan)
…
重苦しいな
(Neige Orbis)
……
だね。
(Ran Miyabi) なんだかのしかかってくるみたいですね~
(Neige Orbis)
…
見えてきたな。洞窟と、あっちに小屋。
Ran MiyabiCarbuncleは辺りを見わたした。
(Neige Orbis) どっちに行く?
(Nahqi'a Gilligan) 小屋?あ、ホントだ
Ran MiyabiCarbuncleは考えた。
(Ran Miyabi) どうしましょう?洞窟
…
小屋
…
、うーん
(Oeilvert Lapin) あ
…
あの
…
洞窟か
…………
(Neige Orbis) どっちも、無関係ではなさそうだけど
…
(Nahqi'a Gilligan) 小屋から見てみるか?
(Ran Miyabi) そうしましょう~
(Oeilvert Lapin)
……
(Oeilvert Lapin) そうしよう
…
(Neige Orbis) わかった。
Oeilvert LapinAlexanderはうなずいた。
【夜の重さが、はっきりとこの場所に集まっている。】
【調査で見た痕跡が、空気として思い出されるだろう。】
(Nahqi'a Gilligan) っ
(Ran Miyabi) なんだかぞわっとします~
(Neige Orbis)
……
。
(Oeilvert Lapin) (/em は
…
なんとなく息苦しさを感じて
…
襟元に指をいれた
……
(Oeilvert Lapin)
……
のど
…
ぎゅっとする
……
(Nahqi'a Gilligan) (em は耳を擦りながら、選択マズッたか?の顔をしている)
(Oeilvert Lapin)
…………
調べて
…
みよう
……
(Nahqi'a Gilligan)
…
わかった
(Ran Miyabi) ええ
(Neige Orbis)
…
ん。危険、って感じじゃないけど
…
Nahqi'a GilliganUnicornは辺りを見わたした。
【室内は、妙に整っている。】
【誰かが、ここで何かを終わらせる前提で、物を置いていたように見える。】
【夜は、ここで区切られるつもりだったのかもしれない。】
【近くには、名を書き留めるために使われた紙片や道具が残っている。】
【"そこに並ぶはずの名"は、すべて揃っている。あとは、確定させるだけだったように見える。】
【ここは、名を"残す"ための場所だったのかもしれない。】
【この場で、この夜を終わらせることもできそうだ。】
(Neige Orbis) (/em は机の上に視線を落とした。
(Oeilvert Lapin)
……………………
(Nahqi'a Gilligan)
……
さっきの
(Ran Miyabi) 事故に遭った方の
…
お名前?
(Neige Orbis)
…
ああ。多分、そう
(Oeilvert Lapin)
………………
さっき、のは
……
行方不明者の
…
リスト、
…
だったけど
…
これは
……
Oeilvert LapinAlexanderは辺りを見わたした。
(Oeilvert Lapin)
…………
たぶん
……
(Nahqi'a Gilligan)
…
諦めきれなかった?
(Oeilvert Lapin)
……
そう
…
なのかな
…………
(Nahqi'a Gilligan) 名を刻めば、行方不明者を死者に確定させることには、なる
…
生きているかもという考えを捨てることにもなる
(Nahqi'a Gilligan)
…
(Nahqi'a Gilligan) (em は後頭部をがしがしと掻いた)
(Neige Orbis) (/em は考えるように目を伏せた。
(Neige Orbis)
……
多分
…
そういうこと、なんだろう。
(Neige Orbis) 名を記すことで、
…
救助を終わらせる
…
確定させる。
(Ran Miyabi)
………
。
(Neige Orbis) それが、未処理のまま。
(Ran Miyabi) (/em はじっと名前を眺めながら考えている
(Neige Orbis) だから、夜は
…
明けられない。
(Oeilvert Lapin)
………………
(Nahqi'a Gilligan) 救助に出ていた夜のままなら、生きているかもって考えを持ち続けられると?
(Nahqi'a Gilligan)
……
もうそれを思っていたやつがここに居ないのにか
(Nahqi'a Gilligan) (em はどこ行ったんだよ、の一言をため息と共に吐き出す)
(Oeilvert Lapin)
……
ああ
……
、猫が入っていた箱かあ
……
(Ran Miyabi) 猫は入っているかもしれないし、入っていないかもしれない?
(Neige Orbis)
……
ああ、聞いたことある。
(Ran Miyabi) 箱を開けるまで、確定はしないという話ですよね
(Nahqi'a Gilligan) 箱が開かない内は、猫の死は確定さてれない、だったか
(Oeilvert Lapin)
……
猫は入っているんだけど
…
箱を開けるまで
…
生きているか
…
、わからない
…
箱
……
Oeilvert LapinAlexanderはうなずいた。
(Nahqi'a Gilligan)
……
開かない内は、夜は終わらないか
(Ran Miyabi) そう、そうでした。
Neige Orbisは考えた。
(Ran Miyabi) 開かないうちは、夜は明けない、ですか。
(Neige Orbis) 正直なところ
……
アンタ達は、どう思う?
(Neige Orbis) この夜は、明けるべきか、どうか。
(Ran Miyabi) うちは、その前に洞窟を見に行ってもええと思います。
Oeilvert LapinAlexanderはRan MiyabiCarbuncleにうなずいてみせた。
(Neige Orbis) うん、それも手だ。
(Ran Miyabi) あとは、そうですね。明けるべきかどうかは、
…
明けたほうがええかと。
(Nahqi'a Gilligan) 明けるべきだとはオレは思う。でも、まだ見てないものもあるだろう
Nahqi'a GilliganUnicornはRan MiyabiCarbuncleにうなずいてみせた。
(Oeilvert Lapin)
…………
明けるべきか
……
と訊かれたら
…
そうだと思う、けど
……
うん
…
まだ
…
足りないとおもう
……
Ran MiyabiCarbuncleはOeilvert LapinAlexanderにうなずいてみせた。
(Neige Orbis) じゃ、向こうも見にいこう。
Oeilvert LapinAlexanderはうなずいた。
(Ran Miyabi) それじゃあ明けましょう!で明けてええのか、ちょっとまだ判断がつきません
(Nahqi'a Gilligan) もしかしたら、明かしたくない張本人がいるかもしれないしな。あっちに
(Ran Miyabi) たしかに~
(Oeilvert Lapin) 案外
…
、ね
…
【崩落した岩の向こうは、見えない。】
【だが、この距離なら分かる。ここから先に、手を伸ばす余地は残されていない。】
【夜は、ここで止まっている。】
(Nahqi'a Gilligan)
…
あぁ
(Oeilvert Lapin)
…………
なる、ほど
……
(Ran Miyabi) ここにはなにもない、ですか
(Nahqi'a Gilligan)
…
無いな。生きてる音も、なんも無い
(Nahqi'a Gilligan) (em は耳を揺らしている)
(Neige Orbis)
……
ああ。この様子じゃ
…
奥には、届きそうにない
(Oeilvert Lapin)
……
この岩を退かす
…
には
……
一夜じゃ
……
(Ran Miyabi)
……
夜が明けたら、動かせるかもしれませんね。
(Nahqi'a Gilligan)
…
もしくは、退かしてもまた崩れるか、だな
(Ran Miyabi) ここで何があったか、ちゃんと明かせるかもしれません。
(Oeilvert Lapin)
……
明けないことには
…
動かせない
……
か
……
(Neige Orbis)
…
どうだろう。でも、
(Neige Orbis) この夜を明かすということは、
…
事実を確定させるってことだ。
(Nahqi'a Gilligan) 崩落が起きた事実、犠牲者が出た事実
…
(Neige Orbis) 助けられるかもしれないものは、助けられない。それが、確定する。
(Ran Miyabi) 明らかにさせてはいけないこと、でしょうか?
(Oeilvert Lapin)
………………
やっぱり
……
そのとき、の
…
夜
…
なのかな
…
でも
…
(Neige Orbis) ううん、そういうわけじゃない。
(Ran Miyabi) 待っている人は、残されている人はいないのでしょうか。確定しない方が嬉しいのでしょうか
…
?
(Neige Orbis) 確定させても尚、何があったか明らかにするべきだと思うのなら
…
それも、間違ってないと思う。
(Oeilvert Lapin)
…
私は
…
、私たちは
……
もうこの事故が起こった
…
ずっと後にここに来たんだとは
…
思う
…
(Oeilvert Lapin)
…
でも、この夜は
…
そのときの夜なんだと思う
……
だから、
…
こんなに重い
…
(Neige Orbis)
………
。うん
(Nahqi'a Gilligan)
……
(Oeilvert Lapin)
……
私たちは
…
私は、
…
同じ重さで
…
扱わなくても
…
いいとは
……
思う
(Neige Orbis) (/em は、ふむ、と頷き、目を伏せた。
(Oeilvert Lapin)
……
みんなは
…
?
(Ran Miyabi) ウイユヴェールさんの気持ちに賛同します。この重さから、解放してあげたいなと、思います。何にも知らない私だからこそ
(Nahqi'a Gilligan) 置いてかれた奴らが、苦しいまま夜を過ごし続けるのは、オレぁしのびないとは思う
(Neige Orbis)
……
そっか。
(Nahqi'a Gilligan) 勝手なことすんなって言われるのは、重々承知だが
…
(Nahqi'a Gilligan) (em は首の後ろを掻いている)
(Oeilvert Lapin)
…
ん
………
(Neige Orbis) そうかもしれない。でも、間違ってはいない。だってそれを判断する人は
…
もう此処にはいない。
(Ran Miyabi) どうなったかだけでも知りたいと、
…
生死を確定して欲しいと願っている方は、いるのではないでしょうか。
Oeilvert LapinAlexanderはRan MiyabiCarbuncleにうなずいてみせた。
(Neige Orbis)
…
うん。そうかもな。
(Neige Orbis) そういうことなら
…
やり方はひとつだ。
(Neige Orbis) 名を記して、夜を終わらせる。
(Nahqi'a Gilligan)
…
そいつだって、苦しい夜のままでいてほしいなんて願って無いだろうよ
…
そう思うしか無いけどな
Nahqi'a GilliganUnicornはうなずいた。
(Oeilvert Lapin)
……
あの、小屋で名前を書く前に
……
(Neige Orbis) ん?
(Oeilvert Lapin)
……
同じ名前を
…
書き写すのは
…
いいかな
……
(Neige Orbis)
……
。うん、いいと思う
(Oeilvert Lapin)
……
ん、
……
ありがとう
…
Neige OrbisはOeilvert LapinAlexanderに柔和に微笑んでみせた。
(Oeilvert Lapin)
……
街にもどって調べたら
…
誰かが
…
わかる、かな
…
って
……
(Neige Orbis)
……
ああ。確かに、な。
(Oeilvert Lapin)
……
いこう
Neige Orbisはうなずいた。
(Nahqi'a Gilligan) 遺族はまだ、生きているかもしれないしな
Nahqi'a GilliganUnicornはOeilvert LapinAlexanderにうなずいてみせた。
Ran MiyabiCarbuncleはOeilvert LapinAlexanderに柔和に微笑んでみせた。
Oeilvert LapinAlexanderはNahqi'a GilliganUnicornにうなずいてみせた。
【机の上には、紙と筆がある。ここに、戻らなかった者の名を記すことができる。】
(Oeilvert Lapin)
………………
ん、と
………
そしたら
…
(Oeilvert Lapin)
……
いい、かな
……
(Neige Orbis)
……
名を記し、確定させる。それは
…
軽い選択じゃない。
(Neige Orbis)
……
でも、逃げる必要もない。
(Oeilvert Lapin) (/em は、同行者たちの顔を見渡した
Ran MiyabiCarbuncleはOeilvert LapinAlexanderにうなずいてみせた。
(Ran Miyabi) はい、お願い致します
Nahqi'a GilliganUnicornはOeilvert LapinAlexanderにうなずいてみせた。
(Neige Orbis) アンタ達が、そうしたいと願うなら
…
きっと、そのための夜だ。
Oeilvert LapinAlexanderはうなずいた。
(Oeilvert Lapin) (/em は、自分の手帳に一行名前を書き写すと
…
同じ名前を机の上の紙に書き写す
……
、繰り返し
…
繰り返し
…
。
【あなた方は、名簿に残されていた全ての名を、ひとつずつ、記していく。】
(Nahqi'a Gilligan) (em は丁寧に、慈しむよう記されていく筆跡を見守っている)
【名は、確かにそこに記された。】
【だが、夜は動かない。】
【帳簿は閉じられている。判断は下されたはずだ。】
【書かれた名は、留め置かれたまま
――
次を待っている。】
(Nahqi'a Gilligan) (em は耳を揺らし 首をかしげる)
(Neige Orbis)
………
。
(Nahqi'a Gilligan)
……
動いていない
(Neige Orbis) 判断は、下されたはずなんだけど
(Oeilvert Lapin)
……………………
うぅん
……
Ran MiyabiCarbuncleは考えた。
(Neige Orbis)
……
夜が、自分で終われなくなってる
(Neige Orbis) (/em は少し目を伏せ、息を吐いた。
(Nahqi'a Gilligan)
…
それほど長く
(Neige Orbis)
……
。なら
…
(Nahqi'a Gilligan) (em は目を細めた)
(Oeilvert Lapin)
……
なら
…
?
(Neige Orbis)
…
終わらせるための、術を使う。判断を、確定させる。
(Nahqi'a Gilligan) 術
…
?
(Oeilvert Lapin)
……
どう
…
いう
……
(Ran Miyabi) 巡礼師さん
…
でしたか?
(Neige Orbis)
……
終われない状態を、止めるだけだ。ここまできた夜なら、きっと、応える
(Ran Miyabi) 祈りをささげるのですか?
(Neige Orbis) 似たようなもので、少し違うかもな。
(Neige Orbis) ただ
…
答えを届けるだけだよ。
(Ran Miyabi) わかりませんが
…
きっと、ネージュさんにしかできません。
(Ran Miyabi) よろしくお願い致します。
(Oeilvert Lapin)
…………
ん
……
(Neige Orbis)
…
ああ。
【Neige Orbisは、記された名から、静かに一歩下がる。】
【空気の重なり方が、ひとつ、変わる。】
【彼は、そこに立ち、ほんの一瞬、視線を巡らせた。】
【そして、星の環が描かれる位置へ、自然な動きで手を上げる。】
【夜と現実のあいだに立ち、言葉を選ぶように、静かに息を整えた。】
(Neige Orbis) "我らは夜を拒まず、"
(Neige Orbis) "されど、終わりなき夜を是とせず。"
(Neige Orbis) "星の環よ、閉じよ。"
(Neige Orbis) "線を引き、巡りを定め、"
(Neige Orbis) "未完了のまま在り続けるものに、終わりを許せ。"
(Neige Orbis) "名は記され、果たすべき行為は果たされた。"
(Neige Orbis) "我は巡礼の徒。"
(Neige Orbis) "判断を失った夜を預かり、"
(Neige Orbis) "──この夜を、終定とする。"
【星環が、静かに展開される。】
【この場所に重なっていた"判断されなかった夜"が、ひとつの線として、切り分けられていく。】
【異界と現世の接続が、上書きされるように、閉じていく──】
【記された名は、空へと送り届けられるように、静かに昇ってゆく。】
(Nahqi'a Gilligan) (em は耳を揺らしている)
(Oeilvert Lapin)
……
わ
……
【境界は引かれ、夜はほどけ始めている──】
【この場にいるあなたたちは、その変化を、確かに感じ取っているだろう。】
(Ran Miyabi) (/em は昇る名前たちを見ている
(Ran Miyabi) ああ、
…
夜が、明けますね
…
(Neige Orbis)
……
受け取った、みたいだな。
(Nahqi'a Gilligan)
…
艱難の炎を進んだ魂に、氷天の安らぎあらんことを
(Oeilvert Lapin)
…………
ん
……
空気が
…
動いてる
……
Ran MiyabiCarbuncleは黙祷を捧げた。
(Nahqi'a Gilligan) (em はぽつりと呟いた。動き始めた空気に耳をきょろきょろ動かす)
(Neige Orbis) 夜は、明けるだろう。
……
動いた先で、何が待っているかは
…
わからないけど
(Ran Miyabi) わかりませんね、でも
…
時は動き出したはずです。
(Nahqi'a Gilligan)
……
それでも、動かないままよりは良いと信じるしか無い、か
(Oeilvert Lapin)
………………
朝が来てほしくないときも
…
あるけど
…
(Neige Orbis)
…
うん。
(Oeilvert Lapin)
……
来ないって
…
ことはないからね
…………
Ran MiyabiCarbuncleはOeilvert LapinAlexanderに苦笑いしてみせた。
(Neige Orbis)
……
そうだね。
(Oeilvert Lapin)
……
おひさまには
…
たまに慈悲がない
…
(Neige Orbis) 夜は
…
越えるものだ。誰しも歩幅は違ってもさ、いつかは。
Oeilvert LapinAlexanderは微笑を浮かべた。
(Ran Miyabi) でも朝が来たら、また夜も来ますよ
(Oeilvert Lapin)
……
ね
(Neige Orbis) 繰り返し、だな。
Oeilvert LapinAlexanderはうなずいた。
(Nahqi'a Gilligan) それがまた明けて、その繰り返しだよ
Nahqi'a GilliganUnicornはNeige Orbisにうなずいてみせた。
(Neige Orbis)
……
だから、同行するんだ。夜が寂しくないように。立ち止まってしまわないように。
(Oeilvert Lapin)
……
ん
Oeilvert LapinAlexanderはNeige Orbisにうなずいてみせた。
(Neige Orbis) オレは、歩幅を合わせるのは得意だけど。
…
手を引くのは、役目じゃないからさ
(Neige Orbis) アンタたちがいてくれて、よかったよ
(Nahqi'a Gilligan) (em は片耳をぴこっと揺らした)
(Neige Orbis) (/em は扉を開け、空を見上げた。
(Ran Miyabi) そうですか?うちはネージュさんがいてよかったです!
Ran MiyabiCarbuncleはNeige Orbisに微笑んでみせた。
(Neige Orbis) そ?そう言ってもらえんなら、嬉しい。可愛いお嬢さんに言われるなら、余計だ。
Neige OrbisはRan MiyabiCarbuncleに微笑んでみせた。
(Nahqi'a Gilligan) オレたちだけでも、多分どうにもできなかったからなぁ
(Ran Miyabi) ね~
(Oeilvert Lapin)
……
ね
Oeilvert LapinAlexanderは柔和に微笑んだ。
【──空の色が、ゆっくりと変わり始める。】
【夜は押し返されず、張りつめていたものが、役目を終えてほどけていくように。】
【星は、ひとつずつ位置を取り戻し。月は、沈むべき軌道へ戻っていく。】
【この場所に重なっていた夜は、確かに、終わった。】
【朝は、確定された境界の、その向こうから始まる。】
(Nahqi'a Gilligan) (em は人の間からぎゅむ、と割り込んで空を見上げた)
(Neige Orbis)
……
明けていくな。
Nahqi'a GilliganUnicornは伸びをした。
Ran MiyabiCarbuncleは伸びをした。
(Ran Miyabi) きっと大丈夫ですよ~
(Oeilvert Lapin)
……
なんだか
…
ずいぶん長いこと
…
居たようなきがする
…
、ね
…
(Neige Orbis)
…
さて、どれだけ時間が経ったのやらだ。
(Nahqi'a Gilligan) あぁーー
…
空気が軽くなった
…
(Neige Orbis) アンタ達は、この後どうするんだ?
(Ran Miyabi) 調査結果をギルドに報告して
…
、美味しいものを食べます!
(Nahqi'a Gilligan) とりあえず
……
この夜が明けた証として、ギルドに報告だな
(Neige Orbis) あはは、そりゃいいや。オレも、なんか甘いものでも食べにいこうかな
(Oeilvert Lapin)
…………
私は
…
、私
………
タダ働きをしてしまったのでは
……
?
(Neige Orbis)
……
依頼出てたっていうなら
…
確かに?
(Ran Miyabi) えっ、ウイユヴェールさんが!タダ働きを
…
!
(Neige Orbis)
…
協力者ってことで
…
ついてったら、おまけくらいもらえるんじゃない
…
?
(Oeilvert Lapin)
………………
お おおぉ
………
(Nahqi'a Gilligan) あとはまぁ
……
ニメーヤリリーでも採ってくる。今時期は鋼竜の花森に咲いてるだろうし
(Neige Orbis)
……
ん、そっか。
Neige OrbisはNahqi'a GilliganUnicornに微笑んでみせた。
(Nahqi'a Gilligan) あー
……
報告一緒に行くか
(Ran Miyabi) 一緒に行きましょうよ~
(Oeilvert Lapin)
………
ご一緒
…
させてください
(Ran Miyabi) ウイユヴェールさんが!とっても活躍しましたと!言わないと!
Nahqi'a GilliganUnicornはOeilvert LapinAlexanderにうなずいてみせた。
(Ran Miyabi) ニメーヤリリーですか?どなたかへの贈り物でしょうか
(Neige Orbis) あはは、頑張ったもんな。
(Ran Miyabi) 貴重な報告書もお持ちですし
(Nahqi'a Gilligan) あっちの洞窟に供えるだけ供えとこうってな
…
ネージュさんも、協力者として報告させてもらっても?
(Oeilvert Lapin)
…………
あ、
…
そうだった
……
これも
…
街に帰ったら
…
ちゃんと調べないと
……
(Neige Orbis)
…
ん。オレは
……
(Oeilvert Lapin) (/em は手帳の表紙をなでた
(Neige Orbis) (/em は少し考えるように目を伏せる。
(Neige Orbis)
……
うん、行く。
(Ran Miyabi) ああ、
…
お花を手向けるのですね
Nahqi'a GilliganUnicornはRan MiyabiCarbuncleにうなずいてみせた。
(Ran Miyabi) それでは報告後に皆さんでごはんに行きませんか?
Oeilvert LapinAlexanderはRan MiyabiCarbuncleにうなずいてみせた。
Nahqi'a GilliganUnicornはうなずいた。
(Nahqi'a Gilligan) だな
…
終わったと思ったら妙に腹が減ってきた
…
(Neige Orbis) ああ、いいね。おいしい店知ってる。
(Nahqi'a Gilligan) (em は耳をぺしょ
…
(Ran Miyabi) わあい!なんだか重たい調査でしたからね、元気にならないと
(Ran Miyabi) ほんまですか!ぜひ教えてください!
(Neige Orbis) おー、案内するよ。
Ran MiyabiCarbuncleはNeige Orbisにすごく喜んでみせた。
Oeilvert LapinAlexanderは柔和に微笑んだ。
(Ran Miyabi) やった~!
(Oeilvert Lapin)
…………
たのしみ
(Neige Orbis) じゃ、いこっか。
(Nahqi'a Gilligan) 達成報酬使いきりそうだ
…
Nahqi'a GilliganUnicornはうなずいた。
(Ran Miyabi) はーい
Oeilvert LapinAlexanderは笑顔になった。
(Nahqi'a Gilligan) おー
(Oeilvert Lapin)
……
いこう
―
夜は確定し、朝は始まった。
―
Ending A:終定
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