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よつもり
2026-02-08 21:56:16
2845文字
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よつもり流・二次創作小説の書き方【①外面を自覚したうえで外してみる】
【前提】
・これはよつもりの方法です。合う人合わない人いると思います。
・これは二次創作小説の書き方です。一次創作はまた別だと思います。
・話半分くらいで聞いてもらうのがちょうどいいです。
・「原作への愛情とリスペクト」が大前提にあるうえで話をしています。
【その①:外面を自覚したうえで外してみる】
よく言われる「同人誌の作り方①正気を失う」に当たる部分がこれです。
「正気を失う」と言いたいことはおそらく同じなのですが、
ではそれは一体どういうことか、ということをもう少し仔細に書いてみます。
人って誰でも良く見られたいものです。
なので、人は「外面」というお面をかぶります。
「外面」を被ると人は善良になるし、親切になるし、品行方正になります。
「外面」はそのために、人の内面を強く規律します。
そしてその「外面」は創作をするうえでの大きな枷となります。
二次創作というものは、
「好きなキャラクターが、私にとって都合の良いストーリーの中で、都合よく動いて、都合のいい姿を見せてくれないかなあ」
という、とてもじゃないけれども直視できないようなドロドロの欲望によって生み出されるものです。
どれだけ清潔で美しくて品がある作品でもこの根幹は変わりません。
(それは「清潔であれ」という形の欲望です。)
という欲があることをまず自覚してください。
あなたは自分に都合のいい推しの姿が見たい。
さて、自覚しましたね。
では紙を用意しペンを持って、どんな推しの姿が見たいか、書き出してください。
書けましたか? それとも手が止まりましたか?
創作に慣れていない人は、ここでそもそも書けなかったりすると思います。
もし書けたとしても「◯◯君の格好いい姿」とか「◯◯ちゃんが照れている姿」とか「□□×△△のえっちなやつ」など、
だいぶざっくりした形でしか出力できず、その先が薄らぼんやりとして掴みづらいことはありませんか。
さて、ここで思い出してください。「外面」の存在を。
どんな推しの姿を見たいかを考えようとしたときに、ストップがかかりませんでしたか?
考えに急ブレーキがかかりませんでしたか?
「これ以上はいけない」との危機感にも似た直感を感じませんでしたか?
もし思いついたとしても、それを紙に書き出そうとしたときに、形にすることに得体のしれない恐怖感はありませんでしたか?
それは「外面」によって発生するものです。
あなたは常に、なるべく多くの人の気分を害さず、なんなら好かれようとしています。
そのためにあなたは「外面」を、意識せずに起動させ続けています。
そしてその「外面」は、あなたが創作をしようとする際、
あなたの無意識のうちにも働いて書こうとするものをスキャンし、チェックをしています。
二次創作小説は基本的にやましい行いなので、
この「外面」のスキャン機能はギュンギュン稼働し、あなたの考えと出力を点検します。
そして、あなたがそれを形にしようとする時、急ブレーキをかけます。
というわけで、考えが止まる。ペンも止まる。終了。
……
と終了してしまっては何も形にならないので、なんとかしていきたいわけですよね。
というわけで、「外面」を外してみましょうか。どうやって外すか。
じゃあもう一度ペンを持ってみましょう。紙を前にして。
さっきみたいにどんな推しの姿が見たいかを考えてみてください。
で、書けそうなら書いてみる。書けなくても、なんとか頭を回転させてみてください。
そのときに、頭にブレーキがかかる感覚、ありませんか?
その感覚を掴んでみます。
何を考えようとするときに、心理的な圧力のようなものを感じませんか?
推しのことを考えるだけで恥ずかしくなる。
推しのエッチな姿を書きたいなと思うと罪悪感を感じる。
あるいは、自分の考えを紙に書くことで形にすると、自分の前に出現した文字あるいは文章のチープさにいたたまれなくなったり。
という、自分がその時に感じたことの実感の輪郭を掴んでいく。
そして、ここで問いかけてみます。
「なぜそう思うんですか?」
色んな答えが返ってくると思います。
「大人がいい年してフィクションにハマるのが恥ずかしい」
「自分の願望に対して開き直れない」
「文章を書くのが下手なのが嫌だ」
「エッチなことを考えていると知られるのが嫌だ」
など。
これらは全部「外面」によって発生する言葉です。
というわけでこれらを更に突き詰めてみる。
「大人がいい年してフィクションにハマるのが恥ずかしい」
★大人は漫画やアニメや作り事のお話に熱中してはいけない。
★大人は現実に向き合うべきであり、空想に逃げてはいけない。
「自分の願望に対して開き直れない」
★自分に都合のいいように考えることはだめなことだ。
★自分は謙虚でいなければいけないし、調子に乗ってはいけない。
★自分が楽しくなることに他人(それはときにフィクションの人物)を付き合わせてはいけない。
「文章を書くのが下手なのが嫌だ」
★自分は有能でいなければならない。
★あるいは、人に有能に見られたい。
「エッチなことを考えていると知られるのが嫌だ」
★品行方正であることを良いことだ。
★自分の性的欲望を露呈するなんてとてもじゃないができない。それは恥ずかしいことだ。
★エッチなことはいけないことだ。
──という感じで、★のマークを付けた部分は全部「外面」です。
なんとなく、わかりますでしょ?
という感じで、自分がどんな外面を付けているのかを、まずはじっくり把握してみてください。
あなたは自分を何者だと思っていますか?
あなたはどんな人物でありたいと思っていますか?
あなたは自分も含めた人々に、どのように見られ、評価されたいと思っていますか?
ということを理解できれば、それを外すこともできます。
それまで自覚していなかった自分の「外面」を自覚すると、それがコントロール可能になります。
何かを書こうとしたときのブレーキの正体を掴めているので、ブレーキが掛かるのを意図的に操作することができます。
「これを書いてはいけない」という制約を外すことができます。
これができると、二次創作小説執筆作業の8割が達成されました。おめでとうございます。
うまく外せないよ〜という人は、★の部分に更に反論してみてください。
例えば、
★大人は漫画やアニメや作り事のお話に熱中してはいけない。
→誰にも迷惑かけてないんだから良くない?
→お話を楽しんでエネルギーを得て現実も頑張れるんだけど?
→お話は子供だけのものじゃないよね。
→もしそうだとしても私は楽しみたい。
みたいな感じで。思いつく限りの反論を書いてみる。
ということをやっていると、だんだん「外面」が絶対ではなくなる。
取り扱いやすくなってきます。
外せたら今一度装着もできるので安心してください。
必要なときにまた「外面」を被って、欲望なんてなにもないですよ、といったような顔で、
しれっと社会に混じればいいだけのことです。
というわけで、
【その①:外面を自覚したうえで外してみる】はここまでです。
お疲れ様でした。また次回。
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