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syanpon
2026-02-07 08:36:54
1618文字
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言ったのは3日前
オトスバ
現パロ
幼馴染設定
時間の流れというものは残酷で、幼い頃は当たり前だと思っていたことも時が経つと当たり前でなくなってくる。
17歳となった今、砂場で山を作ったり、ブランコで立ち漕ぎをしたり、蒲公英の根を最後まで掘り返してみたり、虫取り網を持って蜻蛉を追いかけ回したりしないのがいい例だ。
当たり前が当たり前でなくなるのは成長の証であり、寂しいことと同時に喜ばしいことでもある。が、習慣化されていたことが突然ぱったりとやんでしまえば訝しんでもおかしくない。
――
つまり、17歳になったスバルが何を言いたいのかというと。いつから3歳年上の幼馴染が自分のことを撫でてくれなくなったのかということである。
「なんで?」
というわけで本人に聞いてみることにした。オットーの家に我が物顔でお邪魔して彼のベッドで漫画を読みながら転がって待つ。オットーの部屋に入る度にやましい本でも隠していないかと捜索するのだが悲しいことにベッドの下には2人で撮ったアルバムくらいしかない。こんなところに置いておくなよ紛らわしい。大学から帰ってきたオットーはスバルの率直な疑問に困ったように頬をかいた。
「なんでもなにもナツキさんが言ったんじゃないですか
……
」
「え、俺が? なにを?」
「え、言っていいんですか」
「言えよ。気になるだろ。俺はお前が甘やかしてくれなくなったのが気になりすぎて1日9時間しか眠れてないの」
「よく寝てるなあ!
……
子供扱いするなって、あんたがそう言ったじゃないですか」
ベッドから起き上がり困ったように笑う幼馴染の顔を見つめる。自分が子供扱いするなと言った? 言っただろうか、言ったかもしれない。どちらかというと大人面して謎の線引きをしようとしてくるこの男にガキ扱いするな! とキレ散らかした方が正しいかもしれない。そういうところがスバルの思う子供扱いに繋がっているのだがいまのすっぽ抜けた思考ではそのことに気がつくことは不可能である。
「こっ、」
「こ?」
「こここっ」
「ニワトリ?」
「こ、子供扱いと撫でないのは話が違うくない
……
?」
故にスバルの口から絞り出されたのはなんとも情けない抗議であった。短い眉をへにょりと下げておそるおそると言った様子で訴えてくるスバルにときめく胸の内を悟られないよう、オットーは口の端を吊り上げた。そのまましゃがみ込んでスバルと視線を合わせる。
「ナツキさんは僕に撫でて欲しかったんですか」
「な、なんかめちゃくちゃ嬉しそう
……
。習慣! 習慣だよ! ログインボーナスを突然止めるなってハナシ!」
「いやあすみません。そんなに寂しがられていたとは気がつかなかったなあ」
「お、オットーのくせにニヤニヤしすぎだろ! オットーのくせに!」
ぎゃん、と照れ隠し半分で騒ぐ口はオットーの両手がスバルの頬を滑ったことで噤まれる。頬をぐっと挟まれてじわじわと体温がまざる。そのまま親指が目尻を優しく撫でてくるのに逆らわずパタリと目を閉じればクスクスと楽しそうに笑う声が耳をくすぐった。右手は目元を撫ぜたまま左手がゆっくりと後頭部にまわり髪の毛の流れに沿って大きな手がゆっくりと髪をすくのに合わせてスバルはほうと息を吐いて右手に擦り寄る。
この温度と安心をスバルから突然取り上げてしまうなんて目の前の男はとんだ悪人だ。
「
……
そんなに無防備だと困るなあ」
「なんかいった?」
久しぶりに与えられた温もりを享受することに身を委ね、全神経を注いでいるスバルにオットーの呟いた声は届かない。普段の賑やかはなりをひそめ、ただオットーに撫ぜられるままのスバルにオットーは「いいえ」と答え、軽く背中を叩くことで流す。しばらく撫で続けているとスバルがむずがるように身を捩るのでオットーは手を止めた。
「満足しました?」
「んん
……
なあオットー」
「はい」
「
……
ぎゅうもして」
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