幸希(ユキ)
2026-02-02 07:28:17
1073文字
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明け方の

お寝惚けむっちゃんが可愛い。布団×むっちゃんは最強です。

……。」

夜半。眠りと現との狭間。起きれるような、もう一度眠りの世界に旅立てるような、そんな一幕。

……ぬく。」

もぞり、とむっちゃんの胸元に頬を寄せる。
名に冠しているように雪は好きだけど、寒さはどうにも嫌いだ。防寒対策も限度がある。お風呂も温かいけど、出た瞬間に寒くなる。そうなってくると、布団が何よりの極楽。そこに高めの体温をもつむっちゃんが合わさればどうなるか。答えは明確。

(この世の真理。)

柔らかさと暖かさは最強。ましてや大好きな刀の体温。むっちゃん自身は寒がりだけど、羨ましいくらいに体温は高い。体温寄越せと抱きつくのが冬のお決まりなのだ。

「ん……?」

もぞもぞと収まりの良い場所を探して動いていたら、むっちゃんが身じろいだ。

「ぁ、起こしちゃった?」
……なにしゆう?」

眠気の残る声が静かな部屋に落ちる。これから夜が明けるであろう時間。まだまだ眠いだろうその目を瞬かせながらむっちゃんが尋ねてくる。

「寒いからくっつこうと思って、収まりのいいとこ探してた。」
……うごく方が寒いながよ。」

とろとろとした喋り方。いつも明瞭に喋るむっちゃんからするとなかなか聞けない珍しい喋り方。大分眠いらしい。

「起こしてごめんね?」
……何時なが?」
「多分4時くらい。まだ寝れるよ?」
「ん。」

うとうととしきりに瞬きを繰り返す。寝る体勢入ったかな。

「おまさん……起きるかえ。」
「ううん、二度寝する。すぐ寝るからむっちゃん寝直していいよ。眠いんでしょ?」
……。」

無言になるむっちゃん。寝惚けてるからなのか、じっと私を見てくる。……ちょっと恥ずかしいなこれ。

「寒い、やったがか?」
「え?あ?!」

本当に眠いのかと思うくらいの強い力で引き寄せ抱き込まれる。むっちゃんはバサ、と頭からかかるように布団を被り、2人とも布団の海に沈んだ。布団が持ち上げられたことで一瞬冷えるけど、すぐにぬくもりに包まれる。

まだ寒いなが?」
「大丈夫。」
………寝ぇや。」
「うん、おやすみ。」

そう返せば、パシパシとさせながらも開いていた琥珀が瞼の奥に隠れた。すぐに穏やかな寝息が聞こえてくる。

(お寝惚けむっちゃんだったな。)

こんなむっちゃんレアだ。次はいつ見れるんだろう。
そう思ってるうちに、私も眠気が戻ってきた。もう一眠りくらいは出来るだろうから、このまま寝てしまおう。あわよくば2人で同じ夢を見たい。





「むっちゃん、おやすみ。………大好きだよ。」