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ne🌟
2026-01-29 22:20:39
1560文字
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高諸
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6)夜の帳を下ろして
# いいねされた数だけ書く予定のない小説の一部を書く
高諸
身代わり生活してる尊ちゃん
埃っぽく暗くて薄暗い天井裏で、高坂は息をひそめて部屋の様子を確認した。
身分の高い女が一人、その傍付きの女が一人、家臣の男は三人。
男の家臣たちは身分の高い女を姫と呼び、あれこれと意見を申し出ている。一向に出ていく気配のない家臣たちに高坂は邪魔だなと思った。どうにか男たちを部屋から引き離せないか、と考え始めたとき、パン、パンと乾いた音が響き渡った。
「皆様方、姫もお疲れです。お話があるなら別室で私が伺いましょう」
傍付きは朗らかにそう言い終えると、有無を言わさず男たちを部屋の外に追い出した。しめた。高坂は気配が完全に消えるのを待ってから、天井板を外した。
音を立てずに部屋の中に下りると、部屋の主は突然現れた男に驚いたように身体を跳ねらせた。
「おなごの部屋に無断で入るとは、悪い忍びですね?」
着物の袖で顔を半分ほど隠しながら、震える声で問いかけてくる。そのゴテゴテの芝居に高坂は大きく息を吐いた。
「
……
尊奈門、ふざけるのも大概にしろ」
「え~?!上手くなかったですか?」
高坂が窘めれば、女は一瞬で後輩の顔に戻り、まあるい頬を不満げに膨らませた。その切り替えの早さが窘められる要因だということに気づいてないうちはまだまだである。
「全然だめだな。そんなんでよくバレずに一日過ごせたな」
「人が来たらさっきみたいに顔隠してますからね。受け答えは基本傍付きがしてくれますし」
だから別に私が身代わりをやらなくてもよかったんじゃないですか、と尊奈門は不満げにこぼしていた。それは高坂とて同感であるものの、殿直々の命であるからそうもいかず、一日でも早く身代わり役が終わるように奔走しているのだ。
事の発端は殿の姪である姫に婚姻の話が上がったことにある。同盟国へのいわゆる政略結婚であった。ただ、姫はそれを快く受け、後は同盟国の使者が来て送り届ければそれでこの婚姻は丸く収まる予定だった。
しかし、ことは順風満帆に進むわけがなかった。
この婚姻を快く思わない敵国が刺客を送り込むようになってきた。姫のみを案じた殿は雑渡にある提案を持ちかけた。
『この騒動を治めるか、使者が来るまで、側近を身代わりにして姫を匿え』と。
「そちらの方はどうですか?何か掴めましたか?」
「いや。相手は尻尾を隠すのが上手いらしい」
あからさまに落胆した表情を浮かべた尊奈門。身代わりがバレないようにしゃべるな動くなを徹底させているから、窮屈で仕方ないのだろう。
「そんな顔してると化粧が崩れるぞ。
……
腹減ってないか?握り飯持ってきたぞ」
「え!本当ですか!助かります~!バレるからご飯もおやつも我慢しろって小頭に言われてて」
その小頭に言われて持ってきた握り飯を差し出せば、尊奈門はパァっと笑顔を輝かせた。
立ったままの高坂に隣に座れと急かしながら尊奈門は受け取った風呂敷を解き始めた。
「あれ?やたら多くないですか?」
「私のもあるから当たり前だろ」
一番大きな握り飯を掴むとそのまま一口頬張り始めた。
「ご飯食べてこなかったんですか?」
尊奈門も握り飯を一口頬張った。
高坂の言動が気になるようで、口元に米粒がついているにもかかわらず、気にする素振りを見せない。
「
……
食堂が混んでただけだ」
「なるほど!」
米粒を取りながら答えると、尊奈門は納得がいったように、また一口、握り飯を頬張った。
苦しい言い訳にもかかわらず、簡単に信じきった尊奈門に内心呆れながらも、深く突っ込まれると面倒だと、高坂は手についた米粒を食べた。
==
この後、尊ちゃんを寝かせて自分は寝ずに見張りする高さんや、
毒を盛られかける尊ちゃんとか、
焼ける城の離れから尊ちゃんを救出する高さんがいるはずでした
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