もち
2334文字
Public ネタ・未完
 

NTRの定義と糸冬ワルを用いた解釈

NTRってなんだろう?
平成エッロ同人みたいな非接触NTRの予告。
無事出たらこんな事喚いていたな、と一瞬思い出してくださると好。

NTRは古典的性癖

 Cuckold、寝取り寝取られ。源氏物語やアーサー王伝説級の昔話にも転がっている、由緒正しい性癖です。
 立派なアダルトジャンルであり、そしてフィクションの中だけに収まる代物でもありません。派生してポリガミーやスイングなどの文化圏があるのだから――高級ホテルのプールサイドには、近づかないに限る。

 「本当はいけないのに」と分かっているのに、なぜか堕ちていく。禁忌が気持ちいいのは、まさにパンドラの箱を開ける快感があるからです。周囲とネットの海を眺めている限り、視点の好みも大きく二系統に分かれる気がします。
 《奪う側》=間男視点で燃える人と、《堕ちていく側》=恋人や片思い相手(ヒロイン)視点で溺れる人。どちらも同じ地獄を別角度から覗いているだけなのに、見え方がまるで違うのが面白い。

もち的NTRの定義

 とある虫姦の名作を描かれた作家様の言葉が忘れられません。要約すると、NTRの核はこうです。

・「自分がなりたくない/手に入れたくない“別種の資質”を持つ寝取り男が、最愛を奪う敗北感」
・「純愛への不信」。

 嫌悪されがちな“虫の姿の宇宙人”に、種族単位でNTRされるおぞましさ。あれはエロ以前に、価値観そのものを踏みにじられる恐怖で、発想として本当に美しい。この“敗北感”を中核に置くと、NTRはただの背徳ではなく、ちゃんと物語になります。

三角関係に落とすなら

 例えば、当サイトメインジャンル糸冬ワルで、ロキ・始皇帝・シモの三角関係を組むとします。ここで骨になる対立はこれ。

 ロキ=神の“混沌”/始皇帝=人の“秩序”

 この構図にすると、背徳・コメディ・執着が一本の芯で繋がります。なお寝取られるのは120歳のロリジジイ♂なわけですが、そこはそれ。人は見た目よりもっと業が深い。

 更に不謹慎で禁忌的なスパイスを足したら、とんでもないことになります。だってNTRって、直接接触がなくても完結するから。
 「え――そんなの本物の神(つまり読者=あなた様)しか分からないじゃないですか?」みたいな状況が、普通に成立してしまうんですよ。
 天界ってすげーな(?)。あと平成エロシチュエーションを考えた人は天才です。


NTR定義の落とし込み(ロキの“勝ち方”)

 ロキという奴は、本当におもしれー男です。寝取り男(ロキ)が持つ「始皇帝(や他のキャラクター)に無い/いらない」ものは、だいたい次の三つ。

(1) 秩序や責任からの自由――というより、都合よく無視できる“(悪意ある)道化”の軽さ
(2) 神としての超越性(神器・不可逆・生物としての性能)
(3) 愛を玩具化できる未熟さ(思春期男子のような、むしろ幼児的な残虐性)

 始皇帝(ヒーロー)は「そんな風にはなりたくない」(秩序・威厳・責任で生きる)し、そもそも“なりたくない”。なのに、その“なりたくない存在”が、シモ(ヒロイン)の身体と反応をあっさり所有していく。ここに、価値観崩壊レベルの敗北感が生まれます。
 しかも始皇帝は、守ると決めた相手の「安全と尊厳」を優先する王。だからこそ、なおさらタチが悪い。優しさが、支配の言い訳にも、寝取られの舞台装置にもなる。当作品群に出現する平成俺様攻めやおぢを封印するとこんな解釈。まあ、相変わらず、ねちねちはしていると思います。


純愛への不信?――三者の「おぞましい純愛」

 現実の純愛を否定したいわけではありません。ですが、創作にすると“恐怖の種”になりやすい。だって純愛って、外から見れば平気で狂って見える。

 この三角関係で「外から見ればどれも狂っておぞましい純愛」を役割分担すると、こうなります。

  • ロキ:偏執的執着愛(ヒルデに対する“仮初の恋”)
  • シモ:沈黙の愛(言えない/言わないを美徳化して、自分を削る)
  • 始皇帝:献身を隠れ蓑にした独占的支配愛(守るため、と言いながら手放せない)

 何かがおかしい。でも、その“おかしさ”が人間臭くて、だからこそ刺さる。自分はそういうのが大好きです。
 始皇帝に関しては想像してみただけですが、絶対的秩序の権現の在り方の一つと捉えてください。

主体性・選択する力(最後にヒロインが勝つ)

 NTRだメス堕ちだと不穏な妄想を書き散らしていますが、結局自分は「主体性」と「選ぶ力」をヒロインに渡したくなります。最初に設定した「脳死で読める萌えと抜きを両立した男性向けエロ」を遵守できねえ
 川の流れのように流されて堕ちるのは、チョロくて美味い。人気傾向やアンケから垣間見える「甘やかされながら支配されたい欲」も、このご時世どんどん強くなるのは分かる。

 でも、最後に勝つのは君だ。
 誰かに“される”だけじゃなく、堕ちるなら堕ちるで、自分で選び取れ。
 その瞬間、背徳はただの辱めじゃなくて“物語の意志”になる。
 そう思って書いてます。実は。え?嘘だろ?

余談:わざわざBLでやる理由

 正直、完全創作でゼロから組むと、また別の面倒が増える。だから、このサイトの主戦場であるBLで実験しています。自分はやっぱり、創作に関しては百合百合しい少女漫画みたいなBLが好きなんですよ。じゃないとすぐデカ女に締め上げられるようなスキマスイッチしてしまいます。酷い習性です。

 ここまで読んでしまったということは、あなたも好きですね。つまり我々は好朋友。握手しましょう。

※当然ですが、現実では不倫浮気3P倫理的アウトな行為はお断りしています!
 ちなみに「寝取らせ」はまだやっていないので、どっかでやってみようかと思います。