sousakuyamamusume
2026-01-29 19:17:01
471文字
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In vino veritas

仁科へ

「結構のんだねぇ。」
「そうだな。」
 そうは言いつつもゴジタくんは顔色一つ変わってない。
 ほんとにザルだ、相変わらず。
「じゃあ最後にちゃんとしたの作るね。」
 カクテルは、ある程度まともに考えられるうちじゃないと作れない。
 バランスが崩れたものをゴジタくんに飲ませるわけにもいかないし。
「はい。」
「ありがとう。」
 一口。うん、大丈夫そう。
 どうかな、ゴジタくんは気に入ってくれ……
 なんだか焦点が合わないような。
「酔っちゃった?ベッドで横になろう。」
……うん……
 ふらふらする彼の肩を支えて、ベッドまで運ん、おっと。
 どうしたんだろう?こんな引っ張るなんて珍しい。
 もう一度起き上が……
「うわあ!」
 もう、ゴジタくんってば本当にどうしたの。
 そう訊こうとして。
「ふひ……ゔぇり、かっこい……すき……
 ……ああ、また。
 名前にひっぱられた、呪い。
 ああ、でも
 すきって、いってくれたなら
 いい、よね?
「ぇ、ヴェリ、なっ、何、いま、」
 ふふ
 きす、だよ
 ……おやすみ、ごじたくん